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ロボットと学ぶ!自動運転のヒミツ〜YOXO FESTIVAL 2025〜

2025年1月24日〜26日にかけて、横浜で「YOXO FESTIVAL 2025」が開催されている。このフェスティバルは、「横浜でみらい体験」をテーマにした都市型フェスで、ロボット、モビリティ、VRなど、未来をテーマとした展示やワークショップを通して、大人から子供まで楽しめるイベントとなっている。

開催期間中は、ランドマークプラザ、クイーンズスクエアなど、横浜のさまざまなな会場で、120以上の展示やトークセッションが行われている。

会場では、最新のテクノロジーを体験できるだけでなく、プログラミングや科学実験など、子どもも楽しめるワークショップも多数開催されており、この記事では実際に足を運んでみた感想をお伝えする。

クイーンズスクエア横浜にて筆者撮影

1.自動運転モビリティサービス

クイーンズスクエア1階で、子どもたちが多く集まっていたのが日産自動車のブース。

日産自動車では、横浜みなとみらい地区、桜木町、関内を含むエリアにおいて、最大20台規模のサービス実装実験(※)を、2025年秋頃から実施予定だ。(※自動運転レベル2)

エリア内20ヶ所以上の乗降ポイントを、スマホアプリで自由に指定し移動できる予定とのこと。

今回のブース展示では、日産で開発されたロボットカー「エポロ(EPORO)」を使い、自動運転を実現するために重要な「認知」「判断」「制御」に関する技術を、エポロを動かしながらわかりやすく説明していた。

自動運転に必要な技術の一部を切り出し、子どもでもわかるように伝える。フェムテック(フェムテック)の分野で、「Robloxで月経を知ってもらう」という取り組みがあるが、日産自動車の「子どもでもわかるように説明する」今回の展示は、非常に参考になった。

エポロ(筆者撮影)

2.走れば走るほどCO₂を減らすクルマ

「MAZDA SPIRIT RACING」は、スーパー耐久シリーズの参戦を通じて、持続可能な社会の実現に向けた挑戦を続けている。

「耐久レース」と聞くと、CO₂を排出しまくっているイメージがあるのではないだろうか? 少なくとも筆者は、この展示を見るまではそう思っていた。

今回のマツダの展示では、「走れば走るほど大気中のCO₂を減らすクルマ」を目指す研究の一環として、再生可能燃料を使用した車両が展示されている。

 さらに、CO₂回収技術の体験や、バイオ燃料に使われる藻類の観察を通じて、「未来の技術」を楽しく学べるようになっている。

筆者撮影

3.デジタル社会の進化を支えるフラッシュメモリ

2019年に東芝メモリから社名変更したキオクシア。スマートフォンの中などに組み込まれているフラッシュメモリ(記憶媒体)を製造している世界最大のフラッシュメモリ専業メーカーだ。

キオクシアの展示では、フラシュメモリの元となるシリコンウエハーやメモリチップを実際に見れたり、メモリのすごさやおもしろさをゲームに参加しながら学ぶことができる。

昨年、国立台湾科学教育館へ行った際に、半導体の展示コーナーが興味深く、半導体に興味を持つきっかけとなった。今回のキオクシアの展示で我々の生活に欠かせない半導体に興味を持つ子どもたちが増えるとよいと感じている。

4.まとめ

YOXOと筆者の関わりは、数年前に「YOXOイノベーションスクール」というアクセラレータープログラムに参加したことがきっかけだ。

ただ、当時はコロナ禍で、プログラムはすべてオンラインという状況だったため、YOXOの施設に足を運ぶことはなかった。

しかし、今回このような形でYOXOのエコシステムがより進化していることを肌で感じることができた上、横浜みなとみらい21や関内地区で、このようなユニークな取り組みが進んでいることを知った。

今後ますます注目していきたいエリアのひとつだと感じている。