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【生成AI禁止!】6時間で新規事業を考えるワークショップ

先日、Guard Tech検討コミュニティが主催する「アイディア創出ワークショップ」に参加した。

筆者は、「生成AIで新規事業を考える」をテーマに、NewsPicksトピックスで記事を執筆したり講演をしており、新規事業のアイデア発想などにおいてChatGPTなどのツールは強力な武器と感じている。

しかし、AIに頼りすぎることで、人間の創造性や発想力が衰えてしまう可能性も懸念している。

そこで今回は、あえて生成AIを使わずに、自らの頭脳とチームワークで新規事業を生み出すワークショップに参加し、6時間という限られた時間の中で、アイディア発想から収益化までを徹底的に考え抜く濃密なプログラムの感想をお伝えする。

1. アイディア発想:脳みそをフル回転

①ターゲットを絞る

誰のためのビジネスなのかを明確化する。ターゲット層を絞り込むことで、ニーズを捉えやすくなり、より具体的なアイデアが生まれてくる。

年齢、性別、職業、居住地、趣味、価値観など、さまざまな角度からターゲットを分析し、ペルソナ(具体的な顧客像)の解像度を上げることが重要だ。

②固定費を減らし、顧客を繋ぎ止める

ビジネスを成功させるためには、収益構造を考える必要がある。固定費をいかに抑え、顧客を繋ぎ止めて収益を上げるかだ。

サブスクリプションモデル、フリーミアムモデルなど、さまざまなビジネスモデルがある。顧客ロイヤリティを高める施策も合わせて考える。

③競合サービスを分析する

競合となるサービスを徹底的に分析することで、自社の強みや弱みを把握し、差別化を図る。

競合のサービス内容、価格、ターゲット層、マーケティング戦略などを客観的に分析する。

④「誰からお金をとるか」を明確にする

ビジネスモデルを考える上で、誰からどのようにお金をとるのかを明確にする。

BtoC、BtoB、CtoCなど、さまざまなビジネスモデルを検討し、自社のビジネスに最適なものを選ぶ。収益源を多角化することもリスクヘッジに繋がる。

⑤スマホアプリからヒントを得る

普段何気なく使っているスマホアプリの中にも、新規事業のヒントが隠されている。

アプリの機能、デザイン、ユーザーインターフェースなどを分析し、改善点や新しいアイデアを探してみるのも、新しいビジネスを考えるヒントになる。アプリストアのランキングやレビューも参考にする。

2.ワークショップでの気付き

①「知っている」と「理解している」は違う

ワークショップでは、さまざまなビジネス用語が出てきたが、「知っている
と「理解している」は違うということを改めて気付かされた。

②教育とマインドはセットで考える

特に大企業では、既存事業をやり慣れた社員も多く、どのようにマインドチェンジしていくのかが肝になる。

③質疑応答で鍛えられる

講師から、厳しい質問が飛んできたが、鋭い質問や意見に対して、的確に回答することで、考える力やプレゼン能力をさらに高めることができた。また、質疑応答を通じて、新たな視点やアイデアも生まれてくる。

3.まとめ:生成AI時代だからこそ、思考を鍛えるトレーニングを

6時間のワークショップを通して、自分が普段どれだけ生成AIに依存しているか考えさせられるきっかけとなった。

正直、記事は毎週書いているが、読書量は格段に減っているし、論文なども読めなくなっている(まずはPDFを読み込んで、要約してから必要箇所抜粋)

自らの発想力や創造性を鍛えるような機会を、定期的に持つことが必要であり、うまく生成AIと融合していくことが必要だと感じている。

Guard Tech検討コミュニティの皆様、ありがとうございました。