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078KOBE EDU Femtech発展のためには産学官連携による研究推進に期待

都市で楽しむ音楽、映画、アニメ、ファッション、社会変化を加速させるIT、上質な食生活、次世代を担う子ども、教育など多様な領域を横断しての参加型フェスティバル「078KOBE」。

「フェムテックや不妊治療の悩みを通じて相互理解を深めよう」のテーマでグロービス経営大学院の仲間と講演した内容の一部と、いただいた感想を共有する。

078KOBEとは?

「078」は神戸市の市外局番

・ミッション:実験都市神戸の実現
・ビジョン:世界中から人と情報が集い、あらゆる制約から解き放たれ、アイデアの実現を通じて自己実現できる街
を掲げ、2017年から開催されている。

テーマも上記のグラレコにあるとおり、フェムテックからデータサイエンス・スポーツや地域活性化など幅広いテーマで、2022年2月19日~2月20日まで開催。

神戸市とFemtechの関わり

神戸市とFemtechの関わりだと、2021年に更年期の課題解決に特化したFemtech企業のTRULYが、神戸市・渋谷区で経済産業省の補助金事業として実証実験を行っている。内容としては、更年期向けのチャット相談サービスやヘルスケア動画を提供し、アンケートを実施。

神戸市と渋谷区は、スタートアップエコシステムの構築を目指している中で、起業家支援の領域で、2021年に連携協定を提携。
今後もこういった実証実験や提携が、神戸市では増えてくると思う。

なぜ今Femtechなのか?

事務局の方が素敵なグラレコを作成してくださいました!

Femtechが注目される理由

Femtechの全体像やトレンド、具体的なサービスや課題について幅広く話しをしたが、Femtechが注目される理由として「ジェンダーギャップ解消」がある。
女性の社会進出やESG投資の増加、女性のライフスタイルの変化があるが、働き続けるライフスタイルが広がっているにもかかわらず、社会としてサポートできていない。

日本では世界から見たときに、夫婦間における家事育児時間の差が大きいこともあり、今回はFemtechの一部であるBabytechの商品も紹介した。

Babytech:あいねんね(日本)

赤ちゃんの泣き声から感情を推測してくれる「あいねんね」。
「AI」と「ねんね」をかけ合わせたものだが、赤ちゃんの泣き声から感情を分析する「泣き声診断アルゴリズム」を独自で開発。
150カ国・15万人以上の赤ちゃんの泣き声を分析した統計データにより、赤ちゃんの泣いている理由を表示してくれる。

筆者も実際にYouTubeで赤ちゃんの泣き声を流して試したことがあるが、「あいねんね」のディスプレイ上に「おなかすいた68%、ねむい32%」のように表示。泣いている理由がわかると、パパママの不安も解消できる。

他にも、赤ちゃんの日々の寝かし付けデータから、おススメの起床時間を予測してくれたり、起きる時間に合わせて太陽光に似せたLEDも点灯させることもできる。

あいねんねを開発しているファーストアセント社は、2月28日(月)に開催されるイベントにも登壇されるので、気になる方はチェックしてほしい。

参加者の感想

全編を通じて初めて知る人にも分かりやすく、特に「受け入れやすい」お話しになっていたのが素晴らしかったです!
(最初にへそを曲げてしまわれると、伝わるものも伝わらなくなる現実があるので)

女性

興味深く事例の紹介をお聞きすることができました。
ベビーテックの文脈でainenneは注目してましたが、お母さんにとってと考えるとFemtechでもあるんですね。
不妊治療は、男性側に問題があることも多いですが、どうしても女性側が結局は大変になるなと認識しています。せめて、パートナー側の理解はちゃんと得られるというところも重要だろうなと感じました。

男性

今の経営層に聞かせたい。
(まずは、経営層の女性率を5割[せめて3割]にすることが先だけど)

女性

更年期の付き合い方や会社での会話の進め方がよくわかりました。

男性

【イベント案内】データ取得・解析・活用を加速させるマッチングイベント

2022年2月28日(月)19:00~。Femtechのデータ取得・解析・活用を加速させるため、Femtech企業とデータサイエンティスト・研究者のマッチングイベントを開催。

オンラインとオフラインのハイブリット開催。登壇されるFemtech企業は、日本を代表するFemtech企業ばかり。
ぜひ、会場&オンラインでお会いしましょう!