ニューヨークがすき
次の海外旅行に行けるのは一体いつになるんだろう、と考えながら過去の写真を見返していたら初めての一人旅inNYの思い出が強烈にプレイバックしてしまい、ここに書き留めておこうと思う。
それはちょうど10年前のこと。
大学を卒業し、社会人になる前の貴重な人生のフリーダムを味わうために「ニューヨークへ行ってみよう!」となった。
ひとりで。
誰と行く気にもなれず
案の定、ひとり旅 in NY。
皆から一人で海外に行くことを随分珍しがられたよね。
「なんで一人で行くの?」
「え~ なんで一人じゃ行けないの?」
ってやり取りに疲れたあの春(遠い目)
いや今思えば私自身もそう思う。
確かによく行った。
あれが若さよね。
つまらなくない?とか寂しくない?とか、そういうレベルの話じゃないのである。
思い返すと“ヒエ〜!”ってなるんだけど、つまるつまらないの前にクレジットカードもWiFiも持たずにひとりで飛んでったからね。
クレカ無しなんて現金どれだけ所持してたんだろう、、恐ろしい。
怖いもの知らずって天晴れ。
当時はネット環境がまだ全然整備されていなかったもんだから『地球の歩き方』を渡航前に読み漁り、事前に下調べ万全の状態で出発した。
思い出というか何というか、人の縁とは本当に数奇だなと思う出来事に行きの機内で出くわす。
私の隣は30台前半くらいの日本人の男性で、ちょうどガイドブックを読んでるときに話しかけられた。
あれが運命の巡り合わせなら、もしかしたら今頃ニューヨークで駐在員妻にでもなってたかもしれない。
でも、そこで連絡を交換しないところがまた私らしいよなとも思う。
そんなこんなで初日にホテル到着後、ちょっくらカフェにでもと思い、リサーチ済みの最寄りのスタバへ行こうと地図を確認して歩き始める。
3分ほど歩いて気付く。
“むむ、逆だ”
そそくさと折り返す。
こんな感じの地図との戦いを5日間で何度繰り広げたか数知れず。
でもいいのだ。
時間のロスと引き換えにニューヨークのあらゆる路地を堪能した。
朝も昼も夜も、ものすごくエネルギッシュな街だった。
ニューヨークという街をあいしている。
この街にいるとなぜだか別の人間に生まれ変われそうな高揚を覚える。