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運命への挑戦~ing -わたしの物語ー

🍀 まるでドラマのような三代記
🍀
運命への挑戦 ~ing


<1章> 運命のはじまり (3)    


  暗中模索の日々 ~初めての畑~

「何からはじめたらいいの…?」
父の開発した土づくり資材を前にして、思案に暮れました。
同級生には農家の子の友だちも多くいましたが、田植えすらしたことがない私は、砂遊びはしたものの、畑の土に触れた経験もありませんでした。

私が目の前にした資材は、「連作障害有機質対策法」というテーマのある独自の資材…。
連作障害なるものも、野菜の栽培も、農業というものを何も知らないのですから、何からどう取り組むのか、困惑しかありません。
資材を知ること。農業の現場を知ること。作物の栽培を知ること。
どれも、ゼロからのスタートです。

そんなある日、通った道から見えた畑で人が農作業をする姿があり、車を止めて奥の畑まで行き、若い生産者の男性に声を掛けました。
「お仕事中すみませ~ん…。」

シンテッポウユリを栽培されているその方は、ライスセンターの次世代で、花の栽培は自分の収益にするために栽培していると現況を話してくださいました。 

後に親しくなってから、出会いの時の話になり、「あの時はユリの花を買いに来たかと思ったよ」とひと笑い…。
私は、キュロットスカートをはいて、畑に入って行ったのですから、そう思うのも当然です。
当時は、冬でもスカートしかはかず、パンツ(スラックス)といえば、ジーンズとジャージの上下しか持っていなかったのです。

農業に関わるようになって、一番はじめに整えたものは…、
パンツとベジタブーツ(長靴)でした。


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