韓国に入国し、2週間隔離中のRちゃんの話

私が出張用に使っている韓国にあるワンルームに、アクセサリー作家してる友達のRちゃんが短期滞在することに。

この時期に事情があって日本から韓国に入国される方もいらっしゃるかと思い、Rちゃんから許可をもらって入国〜PCR検査、2週間隔離の様子を教えてもらいました!

(注意)Rちゃんは韓国のパスポート保持者なので自宅隔離(誰も住んでいない私のワンルーム)が可能でしたが、日本のパスポートを持っている日本人の場合、隔離施設(食事付き1日10万ウォン)に2週間滞在しなければならないという情報もあるため、出国前に大使館や韓国出入国管理局に確認する必要がありそうです。

これ以降、Rちゃんにまとめてもらったため「私」はRちゃんのことです。

<日本で準備するもの>

・韓国国内で繋がる電話番号とデータ通信ができるスマホが必要

韓国国内で繋がる電話番号と、毎日アプリをアプリを使用するので、データ通信ができるスマートフォンが必要です。私の場合は以下の3つを用意しました。

データ通信SIMカード 6日間6GB 800円

韓国内でスマホを使うためのシムカードです。音声機能(韓国の電話番号)はありません。

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海外携帯電話レンタル クイックモバイル 

韓国国内で通話可能な韓国の携帯番号が必要です。日本からレンタルして持ち込みました。小型の通話のみ可能なガラケー的な携帯電話です。

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海外携帯電話レンタル クイックモバイル で30日以内なら、本体レンタル無料。

・31日目以降は以下のレンタル料金がかかります。

 補償制度(オプション)未加入のお客様 1日440円
 補償制度(オプション)ご加入のお客様 1日110円

使用した通話料金のみ支払うシステムです。
但し最低通話料金として1,100円最初に支払います。

【私の場合】
・本体代 無料
・通話料金 1,100円
・本体返送料金(帰国してからポスト投函) 280円
 合計 1,380円

また、電話番号も事前にメールで知らせてくれるので、
現地へ着いて、電話番号はどれ?!と焦ることもありません。

▶︎通話料金

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◆Wi-Fi(SIMカードは6日間のみなので、その後生活のため)

韓国の住所に宅配で届くWi-Fiトシラクでレンタルしました。
少し高いですが、日本からレンタルできるグローバルWi-Fiもおすすめです。(日本の住所もしくは日本の空港で受け取り可能)

いつもはWi-Fiをコネストで予約して、韓国の空港で受け取っていたのですが、今回は韓国到着後に空港内では自由に動けないと思ったので(思った通りでした)、仁川空港での受け取りではなく、日本で準備してから行った方がいいと思います。

<成田空港にて>

チェックインは通常通り。
むしろガラガラなので、保安検査もスムーズ。
出国審査前で、こちらの用紙を渡されます。こちらにサインをし、入国審査で渡します。

・成田空港で渡されたハングルの書類とその翻訳

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訳:
再入国許可(簡素化された再入国許可含む)についての渡航自粛に関して
   法務省出入国在留管理庁

2020年4月1日、4月27日、5月14日、5月25日の新型コロナウイルス感染症対策本部公表に基づく再入国許可(簡素化された再入国許可含む)を受けた者でも、日本へ上陸の申請日前14日以内に、国家地域からの滞在歴(乗換含む)がある場合、当分は原則として上陸は認定できません。したがって、渡航自粛を要請します。

上記の内容を理解し、再入国許可(簡素化された再入国許可含む)にしたがって、出国することを希望します。

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日本国籍や特別永住権がもつ外国人は日本へ再入国できる様ですが、それ以外の外国人は現在日本への入国ができないので、一度出たら入れないよ、ということですかね。

審査が終わって中に入るとお店や免税店は全て閉まっています。

・韓国で必要な隔離管理アプリ

韓国ではこちらのアプリが必須なので、飛行機を待っている間に前もってインストールしておくとスムーズです。(韓国に到着してからでも大丈夫です)

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-Google Play**

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-app store **


<機内にて>

以下の用紙が配られるので、記入します。(日本語verはないそうです)

・機内で渡された特別検疫申告書(ハングル、英語と中国語表記あり)

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・機内で渡された健康状態質問書(ハングル)

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・機内で渡された健康状態質問書(外国語Ver)

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書類の記入は中級以上の韓国語もしくは、基本的な英語が理解できれば問題はなさそうですね。

<仁川空港にて>

飛行機を降りたら、まず検疫を受けます。
機内で記入した用紙を渡し、症状はないか聞かれます。
問題ないと判断されれば、以下の用紙を受け取り、次へ進みます。

・隔離注意事項案内(ハングル)

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・検疫確認証(ハングル)

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・隔離通知書(ハングル)

通路でこちらの用紙も記入するように言われます。
(2枚あったのですが、1枚はすぐに提出したので写真を撮れませんでした)

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入国審査の前で職員によって入国準備が整っているか検査が行われます。
まず、アプリを設置し、アプリ内の質問事項に回答するように指示されます。

アプリが完了したら、次は電話番号の確認です。
職員が実際に電話をかけて本人の電話番号かを確認します。

空港で入国審査前に聞かれた質問

・自己隔離する場所があるのか、それはどこなのか
・(提出する用紙の中に保護者の電話番号を記入する欄があるのですが、)その人との関係性は?

空港で入国審査前に口頭で説明された注意事項

続いて以下の説明。
・1日2回アプリで健康状態を入力すること
・毎日保健所から電話も入るので、受けること
・不明点があった際の連絡先(アプリ内に連絡先記載あり)

終了し、入国審査へ進みます。

入国審査へ

入国審査でも隔離する場所の確認などがあります。
隣のカウンターでは住所が確認できないとかで、手こずっていました。
住所は正確に記入する必要がある様ですね。

<隔離場所への移動方法>

荷物を受け取り、ゲートを出たら、どのような方法で自宅に帰るかのを確認されます。公共交通機関は禁止で、家族が車で迎えに来ていればOKだそう。私は家族の迎えはなかったので、海外渡航者専用バスを案内されました。

チケット売り場で行先を伝え、チケットを購入し、指示された場所でバスを待ちます。私の場合は10分後にバスが来ましたが、タイミングによっては1時間程待つこともあるそうです。

ここでは運転手含め、スタッフ全員白い防護服を着ているので、物々しい雰囲気でした。

<区役所での案内>

バスで、구청(区役所)へ到着。
そちらで再び、名前や住所等の必要事項を記載し、説明を聞きます。
「明日、保健所に電話をし、PCR検査の予約をすること」
「GPSは必ずONにすること」等

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ここで解散なのですが、公共交通機関を利用してはいけないので、職員の方が車で家まで送迎してくれます。(但し、順番なので時間がかかります)

<家に到着>

仁川空港に15時半に着陸し、19時に家に到着しました。
やはり普段よりは時間がかかりますね。

韓国語ができない人の入国は困難!?

空港の検査等で感じたことは、
全て韓国語でのやりとり、資料は看板も韓国語なので、
韓国語が英語ができないとかなり苦労すると思います。
私は韓国語能力検定5級レベルですが、それでも普段使わない言葉をたくさん見たり聞いたりして……???ってなりました。

<隔離生活2日目>

保健所でのPCR検査

入国の翌日9:00、保健所に電話をし、PCR検査を受けたい旨伝えると、直接来てください、と言われました。

保健所から渡された受付用紙(ハングル)

10:00に行きましたが、そこではこちらの用紙を渡され、16:30に来るように、と指示を受けてそのまま帰りました。

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(航空券も一緒に持ってくるように、と言わました。捨ててなくてよかった。)

保健所からの電話

お昼過ぎに保健所からTELありました。
検査を必ず受けてくださいね、とのこと。

再び保健所へ

再び16:30に保健所へ。
思ったより人が多かった様で、17:30にもう一度来るように言われます。

(隔離対象者はカフェとかにも入れないので)公園でゆっくりしててーと言われました。w

そして17:30に行き、並びます。
日本ではソーシャルディスタンスが重視されていますが、
けっこう間隔を詰めて並ばされるので、怖かった。
前後の人との距離は1mもなかったです。

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はじめてのPCR検査

17:45頃やっと検査を受けることができました。
鼻の奥と喉の粘膜を採取する方法でした。
検査自体は1分もかからず終わりましたが、鼻の検査の方は痛かった…

検査が終わり、「検査結果は携帯電話のメッセージでお知らせします。どこにも寄らずに真っすぐ帰宅してくださいね。」と言われました。

<隔離生活3日目>

PCR検査の結果通知

PCR検査をした翌日の朝、登録した電話番号宛にメッセージが届きました。
が、ガラケーだったため、エラーで見れませんでした。
(のちに電話で確認したら、陰性でした)

ちなみに、1日2回アプリで健康状態の入力をしなければいけません。

自己隔離アプリの入力

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こちらがホーム画面。
真ん中の丸い「자가진단하기」を押して診断します。

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こちらが入力画面。

アプリは韓国語のみ(質問事項の訳)

質問事項は
・熱または発熱感
・咳
・喉の痛さ
・呼吸困難
です。

※アプリインストール段階で言語を設定できますが、日本語はありません。

<隔離生活4日目>

10:00頃、担当者らしき人から電話が入り、
「16:30に訪問します」とのこと。

16:30に来られた方、名前はおっしゃっていませんでしたが、
紙袋を私に渡して、
「中の紙をよく読んで、もどかしいと思いますが、自己隔離終わるまで決して外出しないでください。電話しますし、たまに訪問します。」
と言い、そそくさと帰っていきました。
紙袋には、ゴミ袋・マスク・手袋・消毒液が入っています。

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TVで、韓国で自粛生活を送っている人が、生活必需品や食料が届いた!と言っていたのですが、
そのようなものはなさそう?な雰囲気です。

(もしかして、自分から欲しいと言えば支給があったかもです)

あとは自己隔離がとけるまで、待つだけ、という感じですね。
色んなことに気を遣う数日でしたが、一応スムーズに進んでよかったです。

<隔離生活5日目以降>

2,3日に1度、時間はいつもバラバラで、
13時~18時くらいに電話か訪問のいずれかがありました。

訪問は事前の連絡はなく、抜き打ちでピンポーン。
「症状ないですか?外には出ないでくださいね。もう少し我慢してくださいね。」

っていう感じでした。

6/7(日)に入国して、
隔離は6/21(日)の夜中12時まででしたが、
翌日6/22(月)に担当者からTEL入り、

「隔離終わりましたね、お疲れ様でした。ではお元気で。」

みたいな感じで最後の挨拶があり、全て終了!

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いかがでしたでしょうか?
以上の入国からPCR検査までの様子は、友人のRちゃんに書いてもらいました!留学や駐在で韓国に入国される方もいらっしゃるかと思いますが、何か参考になればと思います。

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