なぜディズニーアニメーションは100年経っても愛され続けているの?
昨年2023年に100周年を迎えたウォルト・ディズニー・カンパニー。
100周年を迎えた記念に長編アニメーションの「ウィッシュ」と合わせて短編アニメーション「ワンス・アポン・ア・スタジオ -100年の思い出-」も公開されました。
初代アニメーションのキャラクターから現代の長編アニメーションキャラクターまで勢揃いで出演していて、多くのディズニーファンに感動を与えてくれました。
ではなぜディズニーアニメーションは100周年経った今でも愛され続けているのでしょうか?
100年経っても愛されるディズニーアニメーションの魅力ってどこにあるのでしょうか?
魅力その1:アーティスティックかつエモーショナルなキャラクターを生み出しているところ
一つ目はアニメーションに登場する全てのキャラクターに生命が宿っているところです。
ディズニーアニメーションのキャラクターは一つ一つの動きと表情にリアリティがあります。
キャラクターに個性を持たせて、その個性に誠実に基づいて喜怒哀楽のリアクションをさせています。
そしてキャラクターが走ったり、跳んだり、転んだり、踊ったり、歌ったりするシーンはとても躍動感が溢れ、観ている私達はついそのキャラクターに感情移入をしてしまうのです。
魅力その2:アニメーション技術を開拓し続けているところ
二つ目は業界内でも一番アニメーション技術を高めているところです。
1937年12月公開された「白雪姫」が世界初めての長編アニメーションとして世界の映画史に刻まれているのは有名ですが、世界で初めてフルカラーアニメーションを始めたのもディズニーです。
ディズニーは1932年7月にシリー・シンフォニー・シリーズの「花と木」でフルカラー短編アニメーションを公開しました。
「花と木」はディズニープラスで観ることができます。
シリー・シンフォニーはミッキーの短編アニメーションと並行してディズニーが製作していた短編アニメーションシリーズです。
このシリーズで新しい脚本の方向性や製作技術を実験的に積極的に行い、アニメーション技術を高めていきました。
魅力その3:バライティに富んだ名作を生み出しているところ
三つ目は1930年代頃から多種多様なアニメーション映画を積極的に製作しているところです。
短編シリー・シンフォニー制作で得た経験と技術により、ディズニーアニメーションはあらゆるジャンルの作品に挑戦してきました。
1960年代までのディズニーアニメーションは19世紀頃の華やかな西洋文化を主軸として取り入れて製作されています。
しかし中には現実世界に実在している欠点がある対象や人間に対して皮肉を描いた風刺的なものや、まるでトリップ状態な錯覚になっているようなサイケデリックなもの、結末知っていても何でも見入ってしまうアクションコメディなもの、以前からの作品の概念を壊し新たな表現に挑戦したアバンギャルドなものもあるんです。
ディズニーアニメーションは他のアニメーション製作会社と比べてもクリエイティブでかつ極めて芸術性が高いとも言えます。
ディズニーアニメーションのバックグラウンドを知るにはまずウォルト・ディズニーの伝記がお薦め
以上のように素晴らしい作品とキャラクターを生み出すためには、より多くの優秀な人材かつ的確な製作作業ができていないとできません。
ミッキーマウスが世に出て短編を製作していた当初のウォルトディズニースタジオ現場環境はどうだったのでしょうか。
ディズニーアニメーションが駆け出し頃の作業現場の様子を知るには、まずウォルト・ディズニーの伝記を読むのが一番良いでしょう。
次の記事からは当時のアニメーション制作のスタジオ現場や、ディズニーアニメーションの基盤を築き上げたアニメーター達についてまとめたものを載せて行きます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?