母国って、着古した服に似てる。
ニュージーランドで暮らし始めて、もうすぐ2ヶ月。
異文化の真新しい刺激にも慣れてきて(ちょっと疲れる時もあって)、「日本ってやっぱりいいよなぁ。これがホームシックなのかしら...」なんて思いながら、緑茶を飲んでいる今日この頃です。
そしてある日、着ていたユニクロのパーカーの袖口が破れているのを見つけて、ふと思ったんです。
「母国って、この袖口みたいに、着古した服に似てるよなぁ」って。
ちょっと染みとかついていて、袖が少し破れていて、色も少しあせていて。
買ってから何年も経っているけど、その間ずっと着ていた服。
特別お気に入りというわけでもないし、「そろそろ買い替えたいな〜」と思いつつも、それでもやっぱり着心地がいいし、なんとなく安心するからまた着てしまう。
そんな私の、ユニクロのパーカー。
私にとっての日本もそれと似ていて、特別な新しさも発見もないけれど、何とも言いようのない愛着というか安心感がある国。
外国に来ると、私は生粋の日本人なのだということを良くも悪くも身に染みて感じるんです。
前にこんな記事を書いたことがあるのですが、私のとってのホームはやっぱり日本だなぁと、改めて感じています。
一方で外国は、新品の服みたい。
染みもシワもない、色も褪せていない、ピカピカの服。
値段は高いけど欲しいな〜。
こんな服着たことないから着てみたいな〜。
そう感じさせる服。
でも実際に着てみると、新品特有の「体に馴染まない感じ」があって、少し着心地が悪い。
それっきり着なくなってしまう服もあるし、それでも着続けているうちにいつの間にか馴染んでいく服もある。
日本食が大好きな私は、今はとにかく納豆ご飯と卵かけご飯とお刺身が無性に食べたいです。
居酒屋で日本酒を飲みたいです。(普段飲まないけど)
焼肉と、あつあつのうどんと、天ぷらそばを食べたいです。
食べ物ばっかり...。
私の体は日本食でできています。