ゆたかさってなんだろう。この質問そのものが『ゆたかさ』。
ゆたかさってなんだろう。
朝、子どもたちの寝顔に
ニンマリする瞬間。
顔を洗って、好きなかおりに、
ふんわり気持ちがほどける瞬間。
なおとくん(旦那さん)と瞑想をする
ひととき。
きょうも、わたしに
みんなに起きている奇跡を
見逃さないように
助けてください、と
感じ入る瞬間。
わたし一人で完結しないもの、
なにか、こう、つながりの中に
ふわっと、ゆたかな感覚のときに
感じたものと似ています。
目の前の、たった一杯のコップのお茶も。
それは、コップで
お茶だけど、心から観るなら
それは、人のおもいで出来ていて
太陽、雨の恵み
すくすく育ったお茶、
摘んでくれた方、包装し
運んでくれた方、販売し、購入して
そして、お茶を入れてくれた方。
連なりの奇跡の中に
わたしと、お茶があって。
わたし、そのものは、
この連なりのなかに、とけて
あるかのような心地に
連れ出されます。
ゆたかさってなんだろう。
この質問は
ゆたかさ、そのもの。
なぜなら、あなたの中に
すでにある、ゆたかさを
そっと引き出してもらえるから。
ひねりだそうと、しなくていい。
だれかと、くらべなくていい。
あるものを、あった、あったと
おもいだす、それだけでいい。
そこで受け取ったゆたかさは、
だれかの
ゆたかさをも、
引き出してゆく感じがします。
わたしは、こころのなかで、
聴いてゆけます。
あなたのゆたかさを
わたしに、教えてください…と。
それは、わたしを、
ゆたかにしますから、と。
こんなに、ゆたかにしてくれて
ほんとうに、ありがとう、と。
