エピソード3♡どん底の専業主婦期からの兆し
「どん底は、専業主婦の半年間」
大学卒業後、8年勤めた一社目の会社は、結婚を機に退職しました。働いていた仕事は、男性優位な特殊な仕事で、休みが夫とは合わないこともあるし、結構疲れていた、という理由です。
仕事を辞めたら、時間もたっぷりあるし、家事もゆっくりできる、なんて思っていました。しかし、待ち受けていたのは、社会から置いてきぼりにされた虚しさでした。
つい半月前までバリバリに働いていたのに、世間からは「何やってる人ですか?ニートですか?」みたいな扱いを受けました(*_*)
何か本気で情熱を注げる事もなく、疲れてないから大好きなお酒も不味い。定年退職後のお父さん達の気持ちが私にはよく分かりました(笑)
「夢なし、情熱なし、希望なし」
仕事を辞めれば、睡眠もしっかり取れて、活力もみなぎり、色々前向きに取り組めるかな、なんて思っていたけど、実際はその逆でした。家事やお弁当作りだけじゃ、活力が出ず、だんだんやりたくなくなっていって、家事すら面倒になってくる日々。
イベントごとは基本的に土日にあるし、友達と会っても、自分として何も話すことも少なくなり、どんどんつまらなくなっていきました。
まさに、夢なし、情熱なし、希望なしでした。
「やっぱり変わりたい!」
そして、色々考えた結果、時短で働き、家事もこなしつつ、空いた時間に習い事をしたり、旅行をする生活をスタート。
家庭とのバランス、自分のプライドなど考慮に入れて、合わなくなってきたら転職して、どんどん理想の条件に近づけていき、気づけば4回転職を繰り返していました。
でも、私は何となく気づいていました。時間と多少自由なお金があっても、全然幸せじゃない、と。常に会社は辞めたかったのです。でも、どう変われば良いのか、分かりませんでした。
もやもやとした気持ちを抱えたまま日々を送っていましたが、転機が訪れます。
「きっかけは京都旅行のバスタブで」
ある年の3月に、日々の鬱憤を晴らすために、大好きな京都に一人旅をしていました。一人旅は夜が暇なので、河原町通りにある大きな書店で、いくつか本を買い込んで、ホテルの部屋で読むことにしました。
その中の一冊が宮本佳実さんの本です。
自由な働き方をされている宮本佳実さんの事は以前から知っていましたが、私は「起業」にピンと来ていなかったので、いつかこうなれたらいいな、と憧れる存在の一人でした。
京都のホテルで、バスタブにお湯を張って、ゆっくり読書…至福の時です。そして「全部思い通り」のこのページに差しかかり、イラストを見て、愕然としました。
心の状態を説明するこのイラスト。心地良い=ピンクか、心が重い=グレーで区別されています。あれ?認めたくないけど、私、今グレーの方だ…と。断然ピンク状態の方が良くて、心地良さそうなのに……。
グレーの状態なのは悲しいけど、何が心を曇らせているのかな?と考えると、仕事のプレッシャーや、思うようなランチを食べられない事や、満員電車の通勤なども含めて、びっくりするぐらい全部会社にまつわる事でした(笑)
それなら、何のために働いているのか全く分からない。辞めれば済むのか、でも専業主婦に戻るのは、もっとやだ。
変わりたい><何とかここから脱出したい!
次に続く♡