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直観と素敵な大人

姉の結婚

バタバタと仕事と一人暮らしをしていた頃。
姉の結婚があり 当日の朝 実家に向かった。
白無垢姿で支度を終え、神社へ向かう。

(これだ!!!!!)

一瞬 感じた気持ちをググッと心の奥に押し込む。姉の結婚式の私の仕事は 雑用係に徹すること(笑)
母の願いを聞き入れ 和装での挙式にしたあたり、私には成せない技だわ と思いつつ 
あれよあれよという間に披露宴も終了。

雑用係もお疲れ様でした!
とは ならなかったのです。。。

当時の披露宴では お色直しを何度もするのが
一般的で、色打掛で登場し、白ドレス カラーでレスを着て満足そうに見えた。
そう 見えただけ、でした。
姉はどうしてもウェディングドレスで
式を挙げたかったのです。
母のお願いがなければ。

二次会は 移動するので手伝って欲しいと
言われ 雑用係続行ーーー 
連日の疲労から 帰りたかったけれど
姉の晴れ舞台。少し手に汗をかきながら
控え室のドアを開けた。

素敵な大人との出会い

そこには 挙式の時のスタッフさん達が笑顔で
出迎えてくださった。

そして 一つ一つ生花をドレスに縫い付けていました。

ウェディングドレスで挙式を挙げたかった姉は
二次会でまた 白ドレスを着ることにしたのです。

朝から同行していただいたスタッフさんは 
会場手配ではなく 姉が探して外部に依頼した会社。 
カメラマン アテンダー ヘアメイクの方々が楽しそうにお仕事をしている姿は衝撃でした。。。

(こういうのが やりたかったんだ。。。)

温かい雰囲気で 皆さん優しく、なにより 
活き活きと仕事をしていた姿に確信を得たのでした。

スタッフの皆様はこちらで終了
ということで ドレスのケア等もあり
二次会へ同行。姉が今までで一番いい顔していた一日でした。
高校も母に決められ、音大への進学も親の反対で諦めた姉。
心底 良かったね と思えた時間でした。

諦めきれない想い

姉の結婚式を終え しばらくは
飲食店での仕事をしていましたが
退職し、実家に戻ります。
そして 高校時代のバイト先の一つである
喫茶店で働いていました。

脳裏に残っている 姉の結婚式を思い出しては
想いを馳せ、当時支えてくれていた彼にも
相談したり アルバイト先の店長にも相談しながら、気づいたらメイクの学校の資料を取り寄せていました。

周囲の反対もあったのかもしれません。
ノイズが耳に入らないほど やりたい気持ちが
勝っていた、強い想いは自分を取り戻すことでもありました。






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