「変わってるね」は誉め言葉。
私の作品に興味を持ってくれる方は、男性が多目です。
オトコを虜にするイイ女、とかなら嬉しいのですが、残念ながら(?)虜にするのは私の筆のよう。
可愛いもの、美しい蝶ばかり描いていればもっと女子力も高いと思うのですが、
常人は描かないようなモノを被写体にするのが、何より「男ウケ」の理由なのだろうと、勝手に想像しています。
小学生の頃から、「(浜昼顔)は変わってるよね」「ユニークだよね」と周りから言われることが多く、幼心にあまりそれが好きではありませんでした。
私自身は、普通のつもりですから。
いかにしたら皆と同じように見て貰えるのか、そんなことばかり考えて育つ癖がついたのは、恐らく私個人というより、
日本の教育システムがそうさせてきたところは、あると思います。
物質的に豊かな国がゆえに、辞書にしろリコーダーにしろピアニカにしろ習字セットにしろ、お金さえあれば全く同じものを揃えて教えることができる。
たまに兄弟のお下がりを使う子が居ると、目立ってしまうくらい。
子供達ならまだしも、大人が集団で食事に出掛け、誰か一人に従って「私もそれでいいわ」
みんな同じメニューに、みんな同じ珈琲ってのは、
自分の欲望ないの?と思ってしまう。
「お揃い」に慣れてしまって、「人と違う」ということが何となく恥ずかしく思えてしまう方向に、持っていかれてる気がするのですよね。
そんな、皆が気づかない大きな流れのなかで、上っ面だけで個性を教えようとしても、ノッてくるわけないじゃないですか子供達。
今は、その頃から表に見えていた「変わってるよね」な自分は、誇らしい私の宝です。
僅かながらでも、こうして私の造るものに興味を持ってくれる人たちがいるのは、
紛れもなく
「他とは違う」「変わってる」からなのですから。
海岸でタオル被って籠片手に石を大真面目に拾ってるミソジ女ほど、ヘンタイはいないだろうと思われますがw
以前も書きましたが、
私はこの筆で、大人の男性が見せる「少年の部分」を垣間見るのが好きです。
これぞ究極のエロティシズム。
女性の一歩引いた感想とは違い(虫好き、生き物好きな女性は男性視点もありますが)、ひとめみてスゲェ、おもしれぇ、と思ったら真っ直ぐに引き込まれていく姿を見るのは、本当に面白い。
その感性を引き出す技術が自分にあるのならば、
それが私の生まれてきた理由。
田舎では特に、人と少し違うと噂されてしまったりするものですが
「変わってるね」は、最高の誉め言葉。
変わってる自分は、大切にするんだよ!!
子供らには、そう伝えたいと想っています。