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若い頃の地層にナイフを突き立てる

みなさん、こんにちは(*^O^*) お久し振りです。

このところ、親族に多大なストレスを与えられて、調子を崩しがちな私ですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。どこに行っても人間関係は大変ですね(^0^;)

昨夜も一睡も出来なかったので、ずっとやっている文学活動をするのは、今日は諦めて、久しぶりにnoteに投稿してみようと思った次第です。


さて、私は今、あんまり良いこととは思われませんが、25歳の時に書き上げた小説の、改稿作業をやっています。

17歳から書き始めて、8年間、大袈裟に言ってしまえば何億回も読んでは書き直し読んでは書き直し……を繰り返しました。一回書き直すたびに、まるで別物になってしまいました。ちょっと前の稿を読んでくれた人が、「ここの部分、すごく良かった!」と言ってくれても、もうその時にはその文章は無くなっている、というような感じです。それくらい、熱量の高い推敲を重ねました。

そして、25歳で脱稿した瞬間に、統合失調症を発症し、死にかけました。

生き残った私に、医師は、小説を書くことを禁じました。そのため、この作品はそのままに押し入れの肥やしになっていたですが、39歳になって、ふと思い付いたように引っ張り出してきて、自費出版会社の文芸社で自費出版しました。それがこちら↓


この書籍、とても評判が悪く、夫と妹以外、誰も読んでくれないものになってしまっていたので、私は悩みました。

妹の読後の一言「マラソンするより疲れた」。そのあとまた一言「これを書いた人は普通の人じゃない」。衝撃を受けました(>_<)

そこで、47歳になった今、またこの小説を引っ張り出してきて、このたび、読者様が得られるものになるように、改稿しようと思い至った次第です。

それが、ですね。
17歳から25歳までに、何度も塗り替えられ、地層にように出来上がってしまったこの作品、地盤が固くてですね、47歳の私がヒョロヒョロ登っていって小さなナイフを突き立てても、1ミリも削れないんですよ(^_^;)

それでも、少しずつでも削ったりバラバラにしたりして、訳わかんないまんま頑張っていますが、なかなか難しいです。

改稿作業には、最低でも、来年1年間は当てたいと思っています。それでどこまで読者様に近いものにできるかが、勝負です。

ただ、唯一、この小説を高く評価してくれている読者である夫は言います。できるだけ変えないでくれ、と。それほど嬉しい言葉は、作者としてあり得ないのですが、本当に分かってくれる人が夫しか居ないというのは、さすがに問題だと考えるしかなく、改稿の意志はやはり曲げられません。夫よ、ごめんなさい。でも、一旦本になっているので、それで良しと考えて欲しいです。売れなかった本が200冊、うちにありますからね(^^;)


さて、そんな感じなのですが、改稿とか、推敲とか、ホントに必要かと考えてみると、私は懐疑的です。
確かに、推敲する度に問題点が見付かります。誤字だけでも相当見付かりますが、そういうのって、キリが無いんですよね。

まあ、講談社、集英社、小学館レベルだと、誤字なんか全くありませんが、個人の作業でそれをするのは難儀な話です。

私は、正直、推敲は、暇があって仕方ないならしてもいいけど、さほどの必要性は無いと考えています。古い作品を推敲するくらいなら、次行った方が良いです。というのは、駄作は、良作にはならないからです。

モーツァルトは大作曲家ですが、書き始めて途切れたメロディは捨てました。あとで練り返したりはしませんでした。良い作品を作る人はそうするものです。はい次、はい次……です。まあ、天才の場合、作品が完成しさえすれば、聴衆が得られなくても、駄作ということはないのですが。それは聴衆の方が理解力が不足しているのであって、作品は変わらず高い価値を有しています。しかしこのことは天才に限られた話です。

では、今回の私の改稿作業は何ですか? という話になりますが、私は天才でも何でも無いのに、実はこの作品の真意が読者に伝わっていない、という気持ちを持っています。しかし、どこか、そういう考えからしてもやはり、愚かなことだとも思っています。

……が、やめられません。どうしても読者を得たいからです。つまり、私はこの作品に思い入れが強すぎるのです。この作品を心の底から愛してしまっているのです。私の作品の中で、一番愛しているのです。

そういうのって、愚かですけど、仕方ないですよね。作品は、作者にとって子供ですから、どうしても溺愛してしまいます。

病気になって、ボンクラになって、どこまで出来るか分かりませんが、一所懸命、作品を最後まで愛そうと思います。親馬鹿ですが、頑張ります(^^)/


まあ、今回はそんなところです。
最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございます(*^O^*)!


藍崎万里子



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