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【ペット会葬礼状】#1 今までもこれからも かけがえのない親友です

小さなころから人見知りせず、とにかく誰にでも人懐っこかったナナちゃん。パン教室の生徒さんたちを出迎えてくれる看板犬として活躍してくれましたね。
あなたの隣に置いてあった自転車が盗まれた時ですら吠えないなんて、あまりの警戒心の無さに笑うしかなかったけれど、家族だけでなくみんなの心に寄り添ってくれる心の温かさに多くの人が救われました。
私はずっと犬が苦手だったから、「いつの日か七海がいなくなっても大丈夫。」そう固く信じ続けてきたのに、今はあなたの姿ばかり追い求め、どれだけ泣いても涙が止まりません。旅立ってからもしばらくの間、そんな私のそばに留まってくれていたことは、あなたの気配でわかりました。私が前を向けるようになるまで近くにいてくれて本当にありがとう。
散歩中の面倒くさそうな顔も、なぜかいつも歯が引っかかってニヤけたようになってしまうハニカミ笑顔も、乳癌術後の我慢が滲んだあの顔も、どの表情も愛おしくてたまりません。
またいつの日か、私たちが大好きなフェイント遊びをまわりが呆れるほどやりましょう。あなたに聞いてほしい話が山積みで、時間がいくらあっても足りません。これからも私の一番の相談相手、人生の伴走者として見守っていてください。

令和元年八月二十五日、河合 七海 は、満十五歳にて生涯をとじました。
生前心通わせ支えて下さった皆様へ、深く感謝申し上げます。

ナナミちゃん

お友達のミサさんの大切な親友、ナナミちゃんのことを書かせていただきました。
貴重な経験をありがとうございます。

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