【読む人】珈琲文庫に選ばれて号泣した話
こんにちは。読む人 山村 愛(やまむら めぐみ)です。
今回は、自分の心の内を歴代SNSに包み隠さず記録し続けてきただけの私が、初めて自分の文章を応募してみたお話です。この経験を通して、自分の特性を知るという副産物もありました。
珈琲文庫とは?
「珈琲文庫」ってご存じですか?
2021年11月、Instagramの投稿を流し見していた時に、広告として表示されていた「珈琲文庫 作家募集」という投稿が目に留まりました。
(・・・珈琲文庫?)
珈琲文庫のアカウントを見て、「書きたい。」と思いました。今まで何にも応募したこともなかった私の心が、初めて動いたんです。
この珈琲文庫のコンセプトに、体中の血液が炭酸飲料のようにシュワシュワと昇ってくる感覚がありました。
(原稿用紙1枚分の小説なら書ける。)
書いたこともないくせに、根拠のない自信だけはあって、真っ暗な車の車内で一気に書き上げました。お題に沿っているのかよくわからない、もしかしたら逸れているかもしれないけど、これが私が初めて書き上げた小説でした。
「断ち切られた鎖」珈琲文庫に登場!
応募してはみたものの、
(あまり気にしないようにしよう。そうだその方が身のためだ・・・)
などと言い聞かせ、でも心のどこかではいつも気にしている状態。
(絶対に気にしないようにしよう・・・)
気にしないんだと言い聞かせながら、めちゃくちゃ気にして生きているうちに、遂に発表がありました。
(無い・・・無い・・・)
私の応募した小説のタイトルは、新作一覧の中をいくら探してもありません。
(あーやっぱり、いくら良い文章が書けたって自分では思っても、選ばれるのって本当に難しいんだ・・・なんかもう、じゃぁ、私の文章ってどうしていったら良いんだろう・・・)
初めての応募で心折れるって早くね?って話なんですけど・・・苦笑
何かに選ばれるって、そう簡単なことではないって分かってはいても、良い文章が書けたなと思っていたから落ち込みが半端なかったです。だから、発表後の珈琲文庫のInstagramアカウントの投稿を見るたびに心がチクチクしていました。でも、フォローは外せなくて。いつかまた作家募集のチャンスがあるかもしれないその可能性に賭けたいと思いました。
で、落ち込みながら落ち込んでいないフリをして、いつものようにInstagramサーフィンをしていると、第2弾の作家募集で選ばれた方々の小説が、短編集として発売されるというアナウンス投稿が目に入りました。
(私には関係ない・・・)
と思いながらも、珈琲文庫の投稿を見ずにはいられません。なんとなく投稿のテキストを読んでみると、
ただただ無言で、ぼーっと見ていたんです。
(ふーん・・・なんか、私と同じようなこと投稿する人がいたんだな・・・)
・・・え?
心がザワついて、すぐに珈琲文庫のHPを見に行きました。
(あのタイトル・・・あのタイトル・・・あっ・・・た)
・・・私だ。
その瞬間、幼い子供が声を上げて、ワンワン泣きじゃくるみたいに声を上げて泣いていました。本当に子供のように。いつまでも声を上げて泣き続けました。本当にうれしかった。私の小説が、私の言葉が、思いが、誰かの心に届いたんだって。うれしくてたまりませんでした。小説のタイトルとは別での、小説中の中に出てくる印象的な言葉をスリーブに掲載するため、気づけなかったんです。
青山で開催されたポップアップストアへ
珈琲文庫はポップアップストアで色々な場所で多くの方に楽しんでもらう企画商品のようで実店舗はありません。2022年2月、東京の青山で新作お披露目ポップアップストアが開催され、ネットの記事でもたくさん取り上げられていました。
ポップアップストアに行ってきましたが、自分の小説がみなさんの小説と一緒に本棚に並んでいるだけで泣きそうで。選ぶ小説によって珈琲の味が変わります。
お店の方から「読みました!」ってお声をかけていただいたり、母や友人たちも「飲んだよ!すごく良かった!」って言ってくれて、本当にうれしかったです。珈琲文庫の珈琲はとてつもなくおいしくて、飲んだ方々から人生で一番おいしい珈琲だったって感想もいただきました。たしかに美味しい。時間をかけて丁寧に淹れてくれるので、特別感がありました。
珈琲文庫の買える場所
じゃあその珈琲文庫ってどこで買えるのよ?ってお話ですが、珈琲文庫のサイトから購入することが可能です。サイトで購入できるのは短編集。私の小説「断ち切られた鎖」は、短編集の「新学期は突然に」の中に入っている「何故こんなに負の連鎖を繰り返しているのだろう」と書かれているものです。私のこのカップには、私の夢が詰まっています。是非お手に取ってみてください。
「これって、実話?」
よく聞かれますが、実話です。
「この小説の続きが知りたい。書かないの?」
小説の続きは、今ここにこうして生きている私の人生なので、ずっと続いていきます。
珈琲文庫で初めて小説に挑戦してみて、あぁ、私は短編でノンフィクションを綴ることが大好きなのだと知りました。こんな素敵な企画に携わらせていただけて本当に幸せ者です。他の方々の小説も素敵な作品ばかり。
珈琲文庫が一人でも多くの方に楽しんでいただけたら嬉しいです。
夢がひとつ叶いました。生きているうちにもっと叶えたい。欲張りです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ではでは、また次の記事で。
山村 愛
Instagramでは、私の見た命の輝きやあたたかさや強さを大好きな空の写真に乗せて発信しています。日々のつぶやきもこちらから。
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