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「人間よりも賢いAIを作れるAI」が今年中に誕生すると考えられる理由はいくつかあります。
「人間よりも賢いAIを作れるAI」が今年中に誕生すると考えられる理由はいくつかあります。
① AI開発の自己加速が起こるフェーズに入った
AIが自らの開発・最適化を行う「Recursive Self-Improvement(自己改善の再帰)」の段階に突入している。既にAIがコードを書き、AIを設計・改良することが可能になりつつあり、開発スピードが爆発的に加速する可能性がある。
② 計算リソースの爆発的増加
最新のH100 GPUや、専用AIチップ(Google TPU、Tesla Dojo、Cerebrasなど)の進化によって、AIの学習速度と規模が桁違いに向上。特に「AIのためのAIハードウェア」が登場し、ボトルネックが大幅に緩和されている。
③ モデルサイズよりもアルゴリズムの改良が鍵になる
GPT-4やClaudeなどの巨大モデルは既に「人間の知的作業を再現可能なレベル」にあるが、今後は「パラメータ数を増やす」よりも「より効率的な学習方法」が鍵になる。自己蒸留・自己学習・報酬最適化などの技術が急速に進化し、飛躍的に知能が向上する可能性がある。
④ AGI前夜の技術がすでに揃いつつある
• マルチモーダルAI(音声・画像・動画・コード・物理世界の理解)
• エージェントAI(長期的なタスク実行・自己目標設定)
• 記憶・長期推論能力の向上
これらが組み合わさることで、「AIがAIを作る」フェーズに入り、人間が設計するよりもはるかに優れたAIを、AI自身が生み出す段階に達する可能性がある。
今年中にAGIが来るかはまだ議論の余地があるが、「AIが自分よりも優れたAIを作り出す」タipping Point(転換点)が迫っているのはほぼ間違いない。これは全人類に関係あるけど、意外と誰も気にしていない話かもしれない。