なんで日本株が今年最高値更新したの？Part2～米中貿易摩擦が少し落ち着いた！？～

前回の記事の続きです。
(↑クリックすると前回の記事が読めます。)

今回も2100文字超えなのですが、読みやすくしたのでサラっと読んでもらえると嬉しいです♪足を崩して。リラックスして。晩ごはんを食べながら。

日本株が上がった１つ目の理由は、
１．株を買った人が多かったから。

では、日本株が上がった２つ目の理由である、
「２．米中貿易摩擦が、少し落ち着いたと判断されたから」

今日はこれについて説明します。

１．米中閣僚級会議の結果、ポイントは３つ

さかのぼること１ヶ月前。

10月11日、
アメリカと中国が閣僚級会議を開きました。

私が10月15日に投稿したnoteでも、書きました。
「そんな中、先日10月11日、アメリカと中国が閣僚級会議を開きました。
その結果はまた別の投稿にて。」と。

今日がその投稿です！
（当時書いたのに、1ヶ月下書きのまま眠らせていたというのは内緒）

貿易問題で閣僚級会議を開いたアメリカと中国。

もともと、トランプさんは、米中協議の進展がなければ、
10月15日に、第１弾～第３弾の追加関税を、
現行２５％→３０％に引き上げる、
と言っていました。

じゃぁ、気になるよね。
米中協議の進展はあったのか！？

結論から申し上げると、
アメリカは、中国への関税引き上げを見送りました！

ということは米中協議の進展があったの？
って思いますよね。

ではここで、アメリカと中国が発表した声明を見てみましょう。

アメリカ
「とても重要な『第１段階』の合意に達した」

中国
「双方は率直で効率がよく、建設的な議論をした。
農業、知的財産の保護、為替、金融サービス、
貿易協力の拡大、技術移転、紛争解決などの分野で
『実質的な進展』があった」

トランプさんは「部分合意」という文言を使っているけれど、中国は使っていない。
でもとりあえず、今までのケンカごしから、「部分合意」したということで、貿易戦争がこれ以上激しくなるのはひとまず回避された、という認識で、相場は上がりました。

10月上旬に行われたの米中貿易協議のポイントは３つ。
１．アメリカは、10月15日予定の関税引き上げを見送り
２．中国は意図的な通貨安誘導を控える。
アメリカは、中国を為替操作国認定から外すかどうかを精査。
３．中国がアメリカ農産品の輸入拡大。

特に、今回は１．の関税が引き上げられるかどうかが焦点だったので、
ひとまず安心したのです。

２．米中貿易摩擦の流れ（去年）

展開が二転三転する米中貿易摩擦。
ここで改めて整理してみましょう。

事の発端は、去年2018年の7月6日。
7月、8月、9月と次々とアメリカは中国に対して関税策を発動。
・第１弾、7月
ロボットなど約800品目
340億ドル相当に関税25％
・第２弾、8月
半導体など約300品目
160億ドル相当に関税25％
中国からの輸入品にがっつり関税かけ始めたの。
そしたらね、中国が困ってアメリカへの輸出を減らすんじゃないかな、
そしてアメリカの人々は中国の輸入品ではなくアメリカのものを買うんじゃないかな、ってトランプさんは期待したんです。
立場が弱い国ならそうなるかもね。
で・も！！
中国は違った。
「え、トランプさん何考えてんの？
そんなんされたら、こっちにも手があるわ。」って、反発してきた。
中国も、アメリカから輸入品にがっつり関税かけ始めた。
思いっきり反発したわけです。
またまたそれに対し、アメリカも黙っちゃいられない。
9月に第３弾！！！
さらに関税かけたー！！！
・第３弾、9月
家具、家電など5700品目
2000億ドルに対して関税10％
ひょえー！なかなかです。
今まで合計500億ドルっていうボリュームだったのに、一気に2000億ドル！！

までが去年の流れです。

３．米中貿易摩擦の流れ（今年）

で、今年は、
・6月末
G20でのアメリカと中国の首脳会談
第４弾は見送りますわ、って表明。

・7月末
上海で、アメリカと中国の閣僚級会合
「建設的」な交渉と伝わったていた。

・8月1日　
やっぱり9月1日に第４弾発動ますわってトランプさんが表明。
マーケット大打撃、円高に。
それについての記事はこちら。（←クリック出来ます。）

・10月10日、11日　
ワシントンで閣僚級協議
10月15日に予定していた関税引き上げを延期

という流れです。

ということで、ゴタゴタしていた
米中貿易摩擦が少し落ち着いたと判断された。
だから、10月中旬から潮目が変わってきたのです。

ちなみに、日本株どうなるかって考えるにあたって、
11月は国内企業の決算も多いので、そこも注目が集まりやすいですよ。

話が少しそれました。

で、アメリカと中国、これからどうなるの？
基本路線として、次のポイントは12月15日です。

スマホ、ノートパソコン、おもちゃ等
1,600億ドル相当の品目について、12月15日まで関税発動を見送り。
って8月13日に発表されましたからね。

それまでの動きも気になるよね。

ということで米中首脳会談。
実は、11/16～のAPECに合わせて実施と言われていたんです。
でも開催地がチリでして。
ただ今チリが混乱しておりまして。
開催が見送りとなりました。
今後どうなるか、ここも注目ポイントです。

実はですね、10月11日に、アメリカでもう１つ大事件があったんですよ！
それも、今回の株高に影響しています。
それについては、また今度。

その大事件についての記事はこちら。