物価について夫婦で話していたら、衝撃の事実にたどり着いてしまった
毎晩毎晩、色んな会話をしているわたし達夫婦。何の話をしたかサッパリ覚えていないことがほとんどだけど、昨日の夜もなかなか衝撃的だった。
ので、ちょっと書いておこうと思う。
ちなみに、前回の夫婦の会話で衝撃的な話はこれ。
先日、アメリカに住んでいる友人が言っていたことについて、話題は及びました。
そうですよね。
アメリカの8月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比8.3%上昇。
すごくないですか!?
1年で8.3%も物価が上がったんですよ?
6月の9.1%(この数字、約40年ぶりの伸び率!)からは鈍化しているものの、インフレの勢いはマーケット予測を上回っています。
去年100円だったモノが、今年は108円ですよ。
去年買おうと思った20万円の冷蔵庫、同じものが今年は21万6千円するんですよ!
去年買おうと思っていた100万円の車、同じものが今年は108万円するんですよ!
友人からのコメントにもある通り、ユーロと比較しても、米ドルは強いです。20年ぶりにパリティ割れ(今まではユーロの方が高かったのに、ドルの方が高くなった。)してるもんねー!
今もし日本に住んでいる人がアメリカに住むことになったら、アメリカの物価高に驚くんだろうなぁ。
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日本はどのぐらい物価が上がっているかって?
日本も消費者物価指数2.8%上がってるんですけどね!
この数字、30年11ヶ月ぶりの水準なんですけどね!
1991年9月以来なんですよ。
私が物心ついてからは、初めての水準ですわ…!
(↑これはお嬢様言葉ではなく、関西弁です)
たった2.8%の物価高でも「最近モノの値段が上がってきたなぁ」って感じている、日本の私。アメリカはその数字が8.3%だなんて…!
アメリカ、日本とくれば、ヨーロッパはどうなのかって?
ヨーロッパも、前年同月比9.1%(2022年8月)、物価上がっています!
9.1%…!わぉ。そりゃ、ヨーロッパの中央銀行(ECB)も0.75%の利上げするわ。
しかもラガルド総裁、こんなこと言ってますからね。
今回だけじゃなくて、これからもやで、ってことです。
次のECB金融政策決定会合は、10月27日。また0.75%の利上げを行う予定だと言われています。そしてその次は12月15日。アメリカのFOMCも12月13日~14日ですから、12月13日~15日は要注目デーですね。
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アメリカもヨーロッパも利上げの方向性なのに、日本は現状維持でマイナス金利のまま。
マイナス金利仲間だった、スイスちゃんも、先日、とうとう利上げをしました。マイナス0.25%→0.5%へ、0.75%の利上げです。マイナス金利を終了。
アメリカとヨーロッパはもちろん、
イギリスも
カナダも
スイスも
香港も
南アフリカも
中国も
トルコも
メキシコも
ロシアも
ブラジルも
インドも
オーストラリアも
もうどこを見ても、
マイナス金利なのは日本だけ。
ふぅ。
日本の物価はなかなか上がらんなぁ。
まぁ物価だけ上がっても困るけど。
なーんて思っていたら、ふと、オーストラリアに移住した友人の言葉を思い出しました。
先日、シドニーに3週間ほど子連れで移住した友人とzoomで話す機会があったのですが、そこでの言葉が衝撃だったんです。
「日本で年収600万円でも、シドニーでは年収300万円の生活になる」というフレーズは、衝撃でした。
日本はデフレが続いている。
日本はじりじり貧乏になっている。
銀行員としてこの業界にいると、これらの言葉は耳タコのように聞くのでよく知っています。いや、知っているつもりでした。
でも、実際にその感覚を体験した友人からの言葉は、衝撃を受けました。
日本はほんまに貧乏になったんやな…
そう思わずにはいられない言葉でした。
もし私が今シドニーに住めと言われれば。
めちゃくちゃ大変なんだろうなぁと。
日本でゆでガエルになっているのかなぁと、そう思わずにはいられない言葉でした。
という話を夫にしたら。
夫も「そういえば、友人Aからも衝撃な話を聞いてさ」と話し始めました。
超高年収でバリバリ働いている友人が、短期間アメリカに行くことになったそうです。そこでは、食事手当が1日5,000円つくそうです。
1日5,000円。
あなたは、この数字をどう思いますか?
日本で1日5,000円だとちょっと良い食事が食べられそうです。
朝食に1,000円、昼食に1,500円、晩ご飯に2,500円ってところでしょうか。
普通にランチして、夜はなんならビール一杯ぐらいいけそうですね。
一日5,000円あったら、食事には困らなさそう。好きなものを食べられそう。
そう、日本では。
でも、アメリカでは。
物価がどんどん高くなっています。
1日5,000円の食事手当に対して、夫は友人に対し
「その値段、アメリカだと3食マックやな」
と半分冗談、半分本気で言ったそうです。
そしたら、返ってきた答えは…
「いや、5,000円やと、3食無理や、2.5食ぐらいかな。」
と。
うそやん!
まじでか…!
うん、アメリカの物価がどんどん高くなっていたのは知識として知っていたよ。
8月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比8.3%上昇。
というのは、指標として知ってたよ。
でも、知っていたつもりだった。
指標で見ているだけよりも、具体的なエピソードを聞いた方が、断然イメージがわいた。
アメリカのインフレはすごいのに、レストランは満席で賑わっていて、消費熱はおさまっていなさそうで、不思議な感じという声。
物価が高いシドニーでは、(例えると)日本で年収600万でもシドニで年収300万の生活になるという声。
1日5,000円の食事手当、アメリカでは3食マクドナルドでさえ難しいよという声。
これらの現場からの声を聞いて、本当に、日本は物価が安いんだなぁ、としみじみ思わずにはいられませんでした。
***
だから、思わず調べてみたんです。
みなさん、ビックマック指数ってご存知ですか?
世界中で売られている同じビックマックが、それぞれ国によって価格が違います。各国の物価の指標を考える上で参考になるので、「ビックマック指数」と呼ばれています。
ふと気になって、そのビックマック指数を調べてみました。
みなさんご存知の通り、
日本は390円です。
では、アメリカは…?
アメリカでは、710円でした!
2倍近くか…
ちなみに、日本では100円メニューの「ホットアップルパイ」、アメリカではは1.69ドル(241円)です。2倍以上やん!
ちなみに、ビックマック指数はこちらです。
一番高いのは、スイスで925円。
これを見て、一番衝撃だったこと。
日本のビックマックの390円という価格は、
フィリピンの380円といい勝負。
中国(490円)の方が高いんです。
タイ(482円)の方が高いんです。
日本のビックマックは、41位/54ヵ国中なんです。
アメリカやシドニーよりは物価安いなぁと思っていたものの、
中国やタイよりも、日本の方が安いなんて!!
日本…ほんまに物価が安いんやなぁ。
と、しみじみ思わずにはいられない出来事でした。
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