3年後、世界での借金返済すべき金額が○倍にも増える!

今日は短い記事です。
なんと、1,100字ぐらい!
いつもの半分以下!

2022年2月16日、日本航空が、社債の発行を延期するとのニュースがありました。

そう言えば、1年前にも社債発行延期のニュースがありましたね。


で、なんで社債発行を延期してるんかって?
一言で言うと、金利が上がっているから。

なんで社債の金利が上がっているかって?

実は、この前書いた話に繋がっています。
この前、3回にわたって、FRB(アメリカの日銀みたいなもん)がアメリカに対してお小遣いを減らして、金利を上げていくって話をしました。
いわゆる、金融引き締め。
この影響もあり(他の影響もあり)、世界で社債の金利が上がっているのです。

ちなみに、世界では社債がどのぐらい発行されているのでしょうか。

<世界の社債発行額>
2020年 6.4兆ドル(前年比2割増し)過去最高!
2021年 5.2兆ドル 過去2番目に高い水準!
(金融情報会社リフィニティブ)
日本経済新聞2月17日(木)朝刊1面よりー

過去最高に社債が発行されているそう。

というもの、コロナショックで企業の債務が膨らんだ、と。

分かります。
私、勤めている銀行で資産運用業務だけでなく融資も担当しているのですが、コロナショックでコロナ融資のニーズがとても高まっているのをひしひしと感じていました。こんなに資金需要があるのか、と。

ちなみに、ちょっと危ない会社が発行しているのが、「低格付け債」。財務的に危ないと判断されているので、投資というより投機です。潰れなければラッキー、潰れたら残念。その分、金利は普通のものより高く設定されています。

この「低格付け債」はどのぐらいあるのでしょうか。

<低格付け債発行額>
2020年 5727億ドル(前年比3割増し)過去2番目の水準!
2021年 6706億ドル 過去最高!
日本経済新聞2月17日(木)朝刊1面よりー

うぅ、

ここでも過去最高の発行額!



で、ここからが本題。

社債を発行したからには、いつかは返済しないといけない。
社債って、お金を調達して、調達したお金は期限に利息をつけて返すものだから。

で、この低格付け債の返済期限のピークは、2025年、4590億ドルだそう。
日本経済新聞2月17日(木)朝刊1面より)

ん?この数字、どうなん?って思ったそこのあなた。
ちなみに、参考までに2022年返済期限の社債は、520億ドル。

今が520億ドルで、3年後は4590億ドル…!!!
つまり、

3年後の2025年には、世界での借金返済(低格付け債の返済期限)すべき金額が9倍にも増える!


大丈夫かなぁ。

2025年に想いを馳せながら、まずは自分の住宅ローンをせっせと返済するFPむーでした。


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