きっかけ~3ヶ月以上かけて12種類の料理外注サービスを試した我が家の記録①~
「ねぇママ、こんがりピザトーストおいしそうだねぇ。」
「こんがりピザトースト、つくりたいな。」
「ねぇママ、いっしょにつくろうよ!」
ある日、3歳の娘が言った言葉。
一緒に絵本を読んでいたら、このように言われました。
読んでいたその絵本は、「はんぶんこ」という絵本。
その絵本に出てくるんですよね、こんがりピザトーストが。
とてもとても美味しそうな、こんがりピザトーストが。
1歳か2歳の時にもらったこの絵本が大好きで、3歳になっても読んでいた娘。
「こんがりピザトースト」が出てくるたびに、「おいしそうだねぇ」と言っていた娘。
「はむはむはむ」と食べる真似をしていた娘。
「ママ、はいどうぞ!」と絵本の中からこんがりピザトーストを取り出して私にくれた娘。
その娘が、大好きな絵本に登場するこんがりピザトーストを一緒に作りたい!と。
いつもなら何かと理由をつけて話をそらすのですが(おい)、
この日は違ったのです。
「そうだね、こんがりピザトースト美味しそうだね。一緒に作ろっか!」
と言えたのです。
なぜこの日は、「一緒に作ろっか!」と言えたのか。
なぜなら、この日は特別に!超特別に!
冷蔵庫に、義母が作ってくれたつくりおきの料理がたくさんあったから!
この出来事がきっかけで、我が家は料理外注を始めることになったのです。
どういうことかって?
順を追って説明してきましょう。
◆もともと
料理外注に興味があった我が家。
夫婦共に働いていて。
お互い仕事が大好きで。
子どもも育てていて。
子どもも大好きで。
だから、
仕事の時間も、
子どもとの時間も
どちらも減らしたくない!
ってなると、減らすべきは家事の時間。
家事の中でも、掃除などのこだわりがある家事は手放しにくいので、
夫婦ともにこだわりが少ない料理を手放したかった。
掃除について、夫はこだわりがあまりないものの、私のこだわりが大きかったのです。
なんてたって私、中高6年間清掃部でしたからね!
清掃部長までやってましたからね!
掃除当番じゃなくても毎日黒板掃除してたほどの生徒でした。
社会人になってからも、ひとり暮らしでほとんど家にいない時でさえ、トイレ掃除やお風呂掃除、部屋に掃除機をかけるなどの掃除を、毎日やらないと気が済まない性格でした。睡眠時間以外では毎日2-3時間ぐらいしか家にいないのに。
だから、我が家にとって外注しやすいのは夫婦ともに私にとってこだわりの少ない料理なんだろうなと思いつつ…
なかなか踏み出せていませんでした。
なぜかって?
料理外注サービス、どれがいいか調べるの、面倒だもーん!
「家事が大変」って言うと「外注すればいいじゃん」という声が聞こえそうですが、外注するの、すごく大変なんですよ。
何が大変かって?
一般的には、
・心理面
・実用面
において。
◆心理面の負担
ラッキーなことに、我が家は夫婦ともに「料理を外注すること」という心理面では全く抵抗はなかったのですが、抵抗ある方もいらっしゃるでしょう。家事外注するなら、とりあえずは夫婦でこだわりの少ない家事から外注するのがいいと思います。
我が家は、「料理は必ず手作りじゃないといけない」「料理は親が作らないといけない」という考えは全くありませんでした。夫婦ともに好き嫌いもほぼありませんでした。強いていえば、私が夕食には炭水化物をとらないことぐらい(=夕食に丼やパスタ不可)。あとは、夫は納豆が苦手なことぐらい。
※ ちなみに、掃除に関して私は「洗面は使うたびに掃除しないと気持ち悪い」「トイレ、キッチン、お風呂など水回りもかなりの頻度(あえてぼかします)で掃除しないと気持ち悪い」「玄関も最低週1回水拭きしないと気持ち悪い」など、こだわりがあります。
さらに、トイレ掃除1つとっても、細かく決まっております。便座・便器の内部はもちろん、外側、手洗い場、トイレットペーパーの上の棚、床・壁などもしっかり掃除したいし、その順番まで細かく決まっています。
そんな私にとって、掃除の外注は難しいだろうなぁ(この手順を言語化して誰かに共有化するだけでも大変)なので、ここは自分でやっています。
◆実用面の負担
心理面の負担がないとしても、実用面の負担があります。
「料理が大変なら外注すればいいじゃん。心理的負担もないんでしょ。」って思ったそこのあなた。
そうじゃないんですよ。
料理を外注しようとすると、ざっと見積もっただけでも、以下のことを考えなければいけないのです。
これらを1つ1つ調べていくの、めちゃくちゃ面倒じゃないですか?
ってかこれ調べている時間があったら、料理作るか、とりあえずスーパーでお惣菜買うわ…ってなっちゃってて。
料理作るって言っても、「どんな料理作ろうかな♪」って考えている余裕もないので、今まで作ったことのある料理の中で簡単そうなのをLINE備忘録に保存してあるやつから選んで、それを作るだけなんですけどね。
そんなこんなで、「料理外注したいな~」と思いつつ、始められなかったのです。
そんな時に。
冒頭の出来事があったのです。
3歳の娘が、絵本に出てきた「こんがりピザトーストをママと一緒に作りたい!」と言って。
その時に、義母によるつくりおきがたくさん冷蔵庫にあって。
だから、娘と一緒にキッチンに立つことが出来た。
そう、あの時我が家は、義母のつくりおき料理に救われたのです。
本当に、救われた。
なぜ、義母のつくりおき料理があったのか。
あの時、夫婦ともにコロナにかかってしまっていました。当時は家族がコロナだと保育園に行けなかったので、「初コロナで高熱ヘロヘロの夫婦×登園できないけど元気な3歳児を自宅保育」というハードモードな状況に。コロナのためスーパーにも行きづらい。というかそうじゃなくても外出できる体力はない。
そこで、義理の母がつくりおきご飯を玄関先に置いてくれたのです。車で往復2時間以上かかる距離なのに。
本当にありがたかった!しかもたくさん!
だからコロナが治った後でもその作り置きがあったんですよね。
そんな時に、冒頭のシチュエーションがあったのです。
娘が
「ねぇママ、こんがりピザトーストおいしそうだねぇ。」
「こんがりピザトースト、つくりたいな。いっしょにつくろうよ!」
と言ったシチュエーションが。
普段なら、かわいい娘にそう言われても、なかなかご要望にお応えすることは難しいのです。
なぜかって?
娘のご要望におこたえして、ピザトーストを作るとなったとします。
そしたら、こういう手順があるんですよ。
「3歳の子どもと一緒にピザトーストを作る」
これだけで、ピザトーストを作るまでに1時間30分。
ピザトーストを作る時間含めたら2時間30分。
軽く見積もっても、このぐらいかかるのです!
さらにまだまだ続きます。
スーパーへ行く途中で「やっぱりピザトースト作らないでいい!公園で遊ぶ!」と言われることや、
スーパーへ行ったら行ったで、「やっぱりピザトーストじゃなくて別の〇〇を作ろう!」「こっちのお菓子を食べよう」と言われることも多々あり。
お菓子買いに行ったんちゃんねんで…!
もうね、不確定要素がいっぱい。
そして、ピザトーストを確実に作れる保証もなく。
さらに、
って考えてしまいます。
そう考えてしまうぐらには、普段余裕がなかったのです。
時間的余裕も、精神的余裕も。
頭では分かってはいるんですよ。
料理を作ることよりも、子どもと一緒に楽しい時間を過ごした方が、いいだろうなってことは。子どもにとってだけでなく、私にとっても。
料理は別に手作りじゃなくていいから、つくりおきしなくていいから、お惣菜でもいいから。
ってね。
でもね、じゃぁそのお惣菜はいつ買うんだ、って話になるんですよ。
平日にスーパーでお惣菜を買って帰るにしても、
仕事帰りから保育園お迎えまでの時間は全くない。
だから保育園お迎えの後にスーパーに寄ることになるんですよね。
保育園お迎えの後、すぐに帰宅してくれるならスーパーに寄るのは問題ないのですが、90%ぐらいの確率で「公園で遊びたい!」ってなって。
って世界なのです。
子どもが小学生ぐらいになればそんなことないでしょうけど、
子どもが幼児のうちは、こんな感じ。
でも。
あの時は違った。
冷蔵庫には、つくりおきの料理がたくさんあった。
明日のご飯を、明後日のご飯を、心配しなくても良い状況だった。
だから、娘の要望にお応えすることが出来た。
こんがりピザトーストを、
娘が作りたいなと思ったタイミングで、
娘と一緒に作ることが出来た。
娘はそれがとっても嬉しかったようで、そのあと何度も何度も
「このこんがりピザトースト、ママと一緒に作ったよね。また作ろうね。」
と言ってくれました。
そして思ったんです。
あぁ、これ私の理想だなって。
娘が「これ作りたい!」と言った時に
迷わず「いいよ、一緒に作ろう!」と言える環境が。
その時間的余裕と精神的余裕があることが。
あの時は、義母のつくりおきがあったから、それが出来た。
じゃぁ、つくりおきがあれば出来るのではないか。
時間的余裕と精神的余裕が生まれるのではないか。
よし、本格的に料理を外注を検討しよう。
そう思った出来事でした。
とはいえ…
本格的に料理外注しようと思ったものの、調べるの超超超超めんどくさい。
「何がいいのかな~」ってネットで口コミを調べてみたものの、決め手が分からない。何をベースに決めればいいのか分からない。
お金?量によって高いか安いか判断したい。
量?ネットだけじゃ分からない。
味?頼んでみないと分からない。
前述した通り、以下のことも考えなきゃいけないですし。
そんなこんなで、「料理外注するぞ!」と思いながらも、前へ進めず2ヶ月ほど経ちました(経ちすぎや)。
そんなある日。
私を料理外注の行動へと導く出来事が起こったのです。
ある日、ちょっとコロナが落ち着いたこともあって、大学時代で一緒に生活していたルームメイトに久々に会ったんです。
友人も私も、子どもがいて。
家事大変だよねって話になって。
その時友人が、「うちは料理にこのサービス使ってるよ~」って教えてもらったのです。
「色々見たしもっと安いのもあったけど、ある程度の美味しさを求めるならこの水準は必要だった。」と。
それは宅配弁当、1食590円。
ネットの口コミではなく、友人の口コミ。
しかも、大学の時3年間同じ部屋に住んでいた友人。
お互いの生活感覚はよく知っています。
「よく知っている友人が使っているサービスなら、外れはないだろう!」という大きな安心感。
知らない人の口コミ100件より、信頼できる友人の口コミ1件の方が、断然信用できる。
早速、その友人が使っている料理外注サービスを注文しました。
何も考えずに。
比較検討することもなく。
だって、信頼できる友人が使ってるんだもん!
我が家にベストかどうかは分からないけど、すくなくとも残念な結果にはならないという保証がある。これ大事!お値段が高すぎて続けられないとか、美味しくなさすぎるとか、量が足りないとか、そういう心配がない。
これが、今から思えばとても運が良かった。
なぜなら、その外注サービス、他のサービスに比べて圧倒的に手間がかからなかったんです。しかも美味しかった。比較検討して後から分かったことですけどね。ちなみに「ベネッセのおうちごはん」という冷蔵弁当のサービスのおかずのみverです。白ご飯は節約のため用意できる。あと、白ご飯だけなら何も考えなくて炊けるし。
最初に試したサービスが想像を超えてお手軽だったこと、美味しかったことに調子に乗った私は、この機会にもう少し他のサービスも含めて比較検討することにしました。
だからfacebookを通して友人に、こう声かけしたのです。
「ミールキットやのに、けっこう野菜切らなあかんやん」に、私のずぼらっぷりが表れていますね(笑)
そしたらくるわくるわ、コメントが。
みんな、色んな料理外注サービスを使っていました。
友人が。
そして、それらのコメントを見て思ったのです。
「この機会に、コメントもらったサービス全部試してみるか!」って。
だって、リアルな友人がやってるサービスですから、すべて気になるじゃないですか。
時は2月。
仕事も比較的落ち着いていました。
プライベートでも、2年以上かけて行った、住宅探し&購入&引越&フルリノベーションも落ち着いていました。
「やるなら今だな。」
純粋にそう思ったのです。
忙しい時に、これは出来ません。
何事もそうですが、
忙しくなってから外注を検討していては、間に合いません!
外注の比較検討を甘くみるな!
外注の初期登録の面倒さを甘くみるな!
というか、ほんまに忙しい時って、日々の生活を回すのにいっぱいいっぱいで、新しく何かを検討することなんて出来へん!!
新しい斧を買った方が作業効率が良くなるって分かってはいるけれど、どの新しい斧を買うのがいいのか検討する時間的余裕も精神的余裕もないねん!!ほんまに忙しい時は!!
新しい斧もそうですけど、新しく料理外注サービスを検討するってなったら、軽く考えただけで以下のことを考慮しなきゃいけないですしね。
世の中にたくさんある、
料理外注のメジャーサービスを一通り試すなんて、
考えただけで面倒です。
こんな面倒なこと、いつやるのか。
「いつやるの?今でしょ!」
(古い)
ということで、料理外注をお試しする日々が始まったのです。
結果、12種類のサービスを3ヶ月かけてお試しし、比較検討しました。
まぁ私たち夫婦、比較検討の鬼なのでね!!
一度比較検討ゾーンに入ってしまうと、徹底的にやりますわ(お嬢様言葉ではなく関西弁)。
・結婚式場を決める時も、エクセルで会社別サービス別に比較表作りましたし(夫が)、
・保活していた時も、どの保育園がいいかgoogleで比較検討管理していましたし(夫が)、
・賃貸住宅や持ち家を決める時も、同じく検討項目や傾斜点数つけてエクセルで比較検討しましたし(夫が)、
・リノベーションする時も、「私たちこんな属性で、こんな家作りたいんです」っていう10枚以上のパワポを作って業者に送り、相見積もりとりましたし(夫が)、
…は!エクセルやパワポを作ったのはすべて夫でした。
夫よ、いつもありがとう。
今回の料理外注サービスもエクセル管理しようかな(今回は私が!)。
料理外注を12種類も試した人、はたしているのだろうか。
いたら、すごく気が合うと思います。
いい友人になれそう。
かなり長くなったので、
比較検討した詳細はこれからのnoteで書きますが、
最後に、これだけは言いたい。
小6~高3まで家庭科部や料理部にいた私が断言します。
料理が好きなことと、
「家事として毎日どんな日でも必ず料理を用意すること」は全然別です。
週末に好きな料理を作るだけ、
自分の時間の余裕がある時だけ、
作りたい料理がある時だけ。
そんな時だけ作る料理は、楽しい。
めっちゃ楽しい。
でも、
仕事が超多忙な時でも、
熱が出ていてフラフラな時でも、
平日休日問わず365日毎食必ず、
用意しなきゃいけない料理は、大変。
めっちゃ大変。
趣味としての料理と、
家事としての料理は、
全然別もんなんや!!
だいぶ長くなったきましたので、
試した12種類のサービスの概要は、次の記事へ続きます。
ここからさらに40,000字以上書いたんです。
これでも、だいぶ削ったんですけどね。
しかもまだ途中。
本当は出来上がってから一気に、
2週間ぐらいかけて毎日更新しようかと思っていたのですが、
いつまで経っても書き終わらなさそうなので、
更新しながら書いていく方針に変えました。
ここまで、8,000字以上あるこの記事を読んでくださった方、ありがとうございます!料理外注に対する想いがあふれてしまいました。
「スキ」を押してもらえると、とても嬉しいです!更新する励みになります。
(8,400字ぐらい)
▼このシリーズの次の記事
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