ドラゴンクエスト7の話
今年に入って時間を見つけてはちょこちょこと進めていたDQ7をクリアしました。スマホ版です。
実はクリアするのは初めてでしたが、プレイするのはこれが3回目だったんです。三度目の正直ってやつですね。
初回プレイはPS版で、もう10年以上も前に部活の同期から借りました。クレージュまでは進みましたが、石板がどうしても見つからなくて(別荘の入り方が分からなかった)放置。卒業の前に同期に返しました。
2回目は3DS版で、聖風の谷までは進んだんですけど、なんなかんやで3DS本体を手放したため断念。
そして今に至るわけです。
結局全種類に触ったわけですが、フリーズさえなければPS版圧勝ですね。いえ、フリーズとあのムービーさえなければ……。
一体どうして……。FF9のムービーは今プレイしても味のあるグラフィックなのに……。
(FFのグラに関しては、流石に8まではもうキツいとは思います)
そんな訳で、ドラゴンクエスト7エデンの戦士たちについて、徒然なるままに綴っております。
遅すぎる目次
DQ7といえば圧倒的ボリューム(語弊)を誇るプロローグから語らなくてはなりません。
目次に至るまでの圧倒的な前書きは、そういうことです。
初回でPS版をプレイした時、あまりにも謎解きが難しすぎて初っ端から攻略サイトを見た記憶があります。1時間はかかったはず。その後の簡略化されたリメイク版も中途半端に簡略化したので、一体私は何の作業をしているんだ……と虚無になりましたが。いや、過去に飛ぶための作業をしているんですけどね。
小説版はあっさりと石板世界に突入した印象です(当たり前だ)。
あ、ちなみに私は初回プレイよりも前に小説版を読破したという異例の経歴だったりします。
ゲームそのものについて
短編小説みたいで味がありますよね。半分くらいは悪い後味ですが……。
過去の石板世界を支配すべく、それぞれのボスがあんな手やこんな手をつくしているのが面白いです。
……あの手この手を使うのはいいんですけど、レブレザックとかコスタールはマジで血も涙もない非道で切なかったですね。レブレザックは魔物以上に現代の村長がFF11の忍者もビックリの汚さで呆れました((
村人たちを「我こそは魔王なり!」と錯乱状態にした上で世界樹を切り落とす作戦とか、よく思いつくよなぁ。7のボスって人間たちを踊らせて高みの見物をしている節がありますよね。ダーマ神殿のアントリアとか。冒険者から呪文や特技を奪って環境の悪い街に落とした上で、魂砕きをさせ、さらに魂を砕いたもの同士で決闘をさせるとか、TRICKもびっくりな回りくどさですよ。
ダーマ神殿に着いていよいよ転職だ!と意気込んでまさか呪文と特技を奪われるなんて夢にも思いませんからね。
お気に入りはリートルード編で、ある1日を繰り返しているっていう他にない切り口が好きです(無意味なエンドレスエイトはしない)。時計塔がキーになっているところも王道展開ですが、良いですよね。ダンジョンも時計モチーフの道があって面白かったです。
暗い話が多いDQ7ですが、封印を解く方法をうっかり漏らして消えるボスのお茶目さ等、全体的にコミカルな感じだったのも好きなポイント。
時間が通常通りに進むようになって、開通した後に橋を渡ったら数十年後のグリンフレーク地方へ行ける、というのは驚きでした。
いえ、橋を渡った先がグリーンフレークだった事よりも、昼ドラのその後が救いのない昼ドラになっていたことの方が驚きでしたが……。
DQ7って既に神に打ち勝って、エスタード島以外は封印済みなのもあってか、魔物たちの支配が凄まじいですよね。カラクリ兵との戦いで疲弊しまくっていたフォロッド地方とか、町が魔物に占拠されていたルーメンとか。あ、ルーメンは滅亡させませんでしたよー。
あと、過去のオルゴデミーラを倒した後の仮初のエンディング感が凄かったですね。レベル的には明らかに終わらないのに、ちゃんと戦闘ではオルゴデミーラ専用の曲が流れますし。倒した後、ご丁寧に序曲まで流すとは思いませんでした。神のふりをして復活するところも抜かりないですし。いやメルビンは気付けよ、とツッコみたくなりますが(流石に魔物を殺さないように言う、魔物を地下に置いておくのは不審でしょう)。
そういえば小説版だとメルビンがルーメンでの失態に対する罪悪感を負ったガボに「神が偽物だったことに気付かなかったのは自分の罪。罪を償う為に魔王と決着をつけたい。手伝ってもらえないか?」と諭すんですよね。小説版の2人のやり取りが本当に好きです。
それから、DQ7の特徴として現代に復活した島に行くことでエピローグとも言える町のその後が見れますが、思いがけない場所で話が繋がっているところも面白かったです。
プロビナとレブレザックの神父さん、ハーメリア地方の老学師とか。
神父さんはプロビナ→レブレザックの順で訪れて結末から先に知ることになるので、余計にレブレザック編が後味悪いんですよね。プロビナは住人も温かい人で神父さんを慕っていたことが読み取れるのが唯一の救いというか……。
ハーメリア編はジャンがいい奴すぎた。NPCとしても普通に優秀ですしね。ていうか、トゥーラ極めたら旅の扉出せるんですか????
キャラについて
7ってちょうどアナログからデジタルに移行する時期だったのか、いい意味で鳥山明っぽくないキャラデザしてますよね。主人公は悟飯ぽいっちゃぽいんですけど、緑基調の服って珍しい気もします。なにより、鳥山明からマリベルのキャラデザが生まれたことがびっくりです。
何よりフォズ大神官が圧倒的に可愛い。フォズ大神官が可愛すぎて現代のダーマ神殿でおっさんの神官が出てきた時には脳がフリーズするかと思いました。無駄に過去のダーマ神殿で転職していました。ガボが「おいらフォズ大神官じゃなきゃいやだい!」って言うのも頷けます。私も嫌なので。
それから、いい意味でも悪い意味でも尖った部分がなくて空気って言われているアイラですが、小説版から入ったので私は好きです。職歴の乏しさだけは否めませんが、PS版なら剣の舞させとけばいいですからね。
最初はメルビンをマリベル宅警備員にするつもりだったのですが、プレイするうちになんだか愛着が湧いちゃって、なんとマリベルをそのまま離脱させました。今思えば装備が貧弱なガボでも良かった気がしますが、まぁガボは皆勤賞でしたからね。
よくよく考えてみれば、めぐはFF10のユウナレスカ戦やジェクト戦でアーロンを起用させるタイプなので、オルゴデミーラと明確な因縁があるメルビンとアイラは出陣させない理由がないです。
あとシャークアイかっこいいですよね。小説版の登場シーンもびっくりするくらいかっこよかった。「紋章がなくなっただけですっかり年寄り扱いだ!」のお茶目さも良きかな。思えば妻が初妊婦なので多めに見積もっても30代前半ですよね。そりゃまだまだ現役だわ。
アニエスと甘い時間を過ごしてほしいものです。数年後には主人公の弟か妹が生まれているかもしれませんね。
職歴メモ
主人公:僧侶→武闘家→戦士→パラディン→バドマス→ゴッドハンド→勇者→羊飼い→踊り子→ゴッドハンド
出自を考えると海賊になるのがロマンですが、ゴッドハンドの強さには敵いませんでした。
各キャラ転職開始時に移民の石板で熟練度を稼いで上級職でストーリーを進められるようにしたので(若干ヌルゲーになった感は否めない)、主人公とガボは熟練度はかなりあったんですよね。勇者もマスターしたので、どこかで海賊になっても良かったかもしれません。実際、熟練度余ったので特技覚えさせる目的で羊飼いと踊り子履修させましたし。
勇者よりゴッドハンドの方が単体のダメージも大きいし、アルテマソードの特別演出もあるのでアイラが勇者になった時点でゴッハンに戻ったのですが、しゃくねつとベホマズンと自動回復があるのでストーリークリアだけならなんやかんやで勇者の方が便利だったかもしれません。
マリベル:魔法使い→僧侶→賢者→踊り子→笑わせ師→吟遊詩人→スーパースター→賢者
リメイク版って天地雷鳴士にならなくても賢者で十分だと思っているので、天地まで育てるか迷いましたが、スーパースター時代がキツすぎて諦めました。途中離脱するのでマスター出来そうにありませんでしたしね。ベホマラーは大事。
ガボ:羊飼い→盗賊→船乗り→海賊→魔物ハンター
他の4人がゴッハンor天地ルートだったのでガボだけ別の道を歩ませています。羊飼い可愛いですよね。狼だけじゃなくて羊も従えようね(怒涛の羊弱体化しちゃった……)。
地味にキアリー使えるの羊飼いだけですし、くちぶえで熟練度稼ぎは楽になりました。ダメージ床歩く時に盗賊の特技が役に立った。
終盤は脳死しゃくねつゲーでした。他の4人が息吐いてると違和感がありますが、ガボは元が人間じゃないのであまり違和感ないですしね。
ガボも主人公と同じだけ熟練度稼いでいたので、稼ぎ時間で他の基本職やっとけば良かったかも、と思いつつ基本的に灼熱吐いておけば間違いないですからね(灼熱ゲーになったから武器という概念も忘れた)。MPも少ないですし……。
メルビン:僧侶→武闘家→戦士→パラディン→バドマス→ゴッドハンド→羊飼い→踊り子→ゴッドハンド
なんで英雄なのに無職なん????
素早さが遅いから命を大切にさせておくだけでいい感じに後方回復してくれるメルビンです。ターン制だから許されるメルビンです。MPの高さを活かして魔法職にするのもアリだと思ったのですが、このゲームは特技がぶっ壊れなのと、ゴッドハンドが設定に合いすぎるので。めぐはキャラのイメージを大切にしております。
途中の羊飼い・踊り子はアイラの熟練度稼ぎの時にやることなくて取り敢えず特技覚えさせる的なやつです。羊飼いがビックリするくらい似合いませんでした。
スマホ版はコマンド入力がかったるいので基本的にAIにお任せしているんですけど、ちょくちょく祈りを捧げて十字を切っているのが可愛かったです。多分そういう部分に愛着が出て最終PTから外せなかったんだと思います。
小説版だとマーディラス編でひたすら仁王立ちしていた(ゼッペルの攻撃を回復→仁王立ちの繰り返しでひたすら一人で受けて耐えていた)印象があります。あのシーン死ぬほどかっこいいんだよなぁ。小説版のメルビンは英雄の中の英雄。
アイラ:(踊り子)→僧侶→武闘家→戦士→パラディン→バドマス→ゴッドハンド→勇者
完全に剣の舞目当てです。しかし加入時期が遅過ぎる……。ステータスと初期装備は悪くないので、後は職歴だけなんだよなぁ(某最強の剣士さんを見ながら)。ダークパレスに行く前に地獄の熟練度稼ぎをしました。
お城で近衛兵やってた頃はまだパラディンだったので、あれはあれで合っていたと思います。
PS版だったら剣の舞だけ覚えたらスーパースターを目指していたかもしれません。
小説版で笑わせ師の職に就いた理由が「リーサを笑顔にしたかったから」なのはグッときました。
あと笑わせ師の存在意義がきちんとあった(魔法使いや僧侶の呪文を模した手品をすることで、職を得ない一般人にも彼らの魔法が受け入れられ、迫害されることを予防する)のも面白いなー、と。その辺の設定の落とし込みが完璧なんですよ、小説版。
キーファ:火炎斬り
火炎斬り。火炎斬り。火炎斬り。
惚れた女の為に過去に留まる王子。言い出しっぺはキーファなのに……。
ただ、神の復活を担うユバール一族を守るというのは重要な役目だと思います。ユバール一族がいなければ神が蘇ることができませんし。
現代までユバール一族が生きながらえていたのも、キーファの活躍あってのものかもしれません。
まぁトゥーラ極めたジャンのトゥーラパワーがあればキーファいなくても一族守れたかもですけど((
呪文特技が奪われるというまさにキーファが活躍出来るであろうダーマ神殿の直前に離脱するタイミングの悪さだけは許しません。
NPCの思い出
・マチルダ
レベル上げに付き合ってもらった。
・ハンク
強いけど回復のタイミングをもう少し考えてほしい。
・きこり
変なタイミングで薬草投げてくる。何気に魔封じの洞窟まで着いてきてくれるので、情に厚い人なんだと思う。
・フーラル
君は奇跡の石引換券なんで……。
・カシム
短足だからザジより役に立ってくれない。
・ザジ
普通に強くてビックリした。
・フォズ
可愛いしヒャダルコ使えるし通常攻撃も強いし回復もしてくれる。言うことなし。仲間になって。
・老学師
トゥーラの無限の可能性を感じる。
・かいぞくたち
終盤にしてはダメージ量低いけど、当たり前のように戦闘に参加してくれる漢気に感動。欲を言えばシャークアイ直々に出陣して欲しかった。
音楽
音楽が良いのはもはや言うまでもないです。
ピラミッドの曲は3より7が好き。
遥かなる空の旅は乗り物のダサさからよくもまぁあんなに綺麗な旋律が出るな、と感動。石だから神秘さがあるのかもしれない。
あとは魔塔の響き1・2・3・4・5も歴代塔曲だと上位に来ています。
そして何より、重くて長いストーリーをようやく終わらせた達成感と共に流れる凱旋そしてエピローグがたまりません。
まだまだ語り足りないのですが、文字数とんでもないことになっているのでこの辺で終わります。
小説版の話は語り出したら記事ひとつ分にはなると思うので、また時間を見つけて書くかも。
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