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青春18きっぷで東京から16時間半かけて因島を目指したこと 〜島ごとぽるの展①〜

島ごとぽるの展はきっぱり諦めようと心に決めていました。
でも今年の夏は、わが家にとっても特別な夏だったんです。
第一子出産から母となって20年。
初めて子どもが2人とも2週間不在になる夏…!
これまでもどちらかが修学旅行で数日家を離れるとか、祖父母の家に最大で2泊出かけることはありましたが、こんな長期は初。

しかも、子ども不在の2週間のうち偶然にも1週間はちょうど職場の夏休みと重なったんです。これは運命?

お金はないけど、有り余るほど時間はある。

そんなわけで、5月くらいからひっそりと考えていた「青春18きっぷで因島に行こう」作戦を実行しました。片道16時間半、夏の大冒険の記録です。


16時間半の旅のお供

機動性が一番大切なのでリュックと小さいボディバッグに2泊三日分全ての荷物をパッキング。
長旅のお供は厳選しました。

  • 文庫本3冊

  • 月刊カドカワ

  • U-NEXT(スマホ)

  • 課金したradiko←一番よかった

  • モバイルバッテリー2つ

  • 有線イヤホン←無線イヤホンのバッテリー切れの備え

  • ジョルダン乗換案内アプリ←青春18きっぷ検索機能あり

  • 低反発の座布団

  • ペットボトル2本←買い損ねることに備えて常に手元に2本

  • カロリーメイト←食事しそびれることへの備え

今回のために新しくモバイルバッテリーを購入
若い時におしりが痛くなって後悔したから持参したけど、今は電車のシートの機能が向上していて必要なかった笑

車内放送を聞きもらさないようにイヤホンは基本的に片耳のみ。ひたすら音楽(そりゃもちろんぽるの)を聴き続け、しんどくなってきた時に一番助けられたのはradikoでした。(この時に初めてradikoに課金。)


長旅はフェススタイルが正解

この上に速乾性のTシャツ

おしゃれ?そんなもの無縁です。機動性が最優先。
ほぼ夏フェススタイル(長袖のアンダーアーマーのシャツは冷房の寒暖差の激しい夏の電車移動でも優秀でした)、スニーカー、メイクは最低限、居眠りするだろうからコンタクトじゃなくてメガネ。
そしてぱんぱんに詰まったリュックにボディバッグ、手には座布団。
三宮のあたりではおしゃれなお姉さんや綺麗なマダムが乗ってきてちょっと恥ずかしかったです笑

5:55池袋

5:30に自宅を出発。
池袋駅で青春18きっぷを購入。

行けるものなら行きたい目的地は三原。
(尾道や福山は高い宿しか残っていなかったので三原を目指しました)
でも無理はしないとも最初に決めていました。途中で体力的に厳しいと感じたら勇気ある撤退をする。
熱海で温泉入るとか、京都や大阪で観光も大いにアリ。
なので、その日の宿も予約しないまま出発。

6:43品川〜8:19熱海

品川からがいよいよ旅の本格的なスタート。

長旅に備えて体力温存するため品川〜熱海間のみ1,000円プラスしてグリーン席を利用しました。めっちゃ快適。こんなシートならいくらでも乗ってられるのに。

青春18きっぷは普通列車であればグリーン券購入でグリーン車が使えるのですが、品川〜三原間でグリーン車が使える区間は移動時間の関係から唯一「品川〜熱海間のみ」と最初からわかっていました。
ちなみに特急券購入しても新幹線とかは乗れません。あくまでも普通列車限定。

一日で東京から三原まで普通列車で移動するのは割と時間がぎりぎりで、どこかで大幅に遅延したら辿りつかない可能性もありました。


この時、南海トラフ注意の呼びかけがあった時期でその影響も心配だったのですが、東海地方は順調でした。


8:23熱海〜8:41沼津/8:44沼津〜11:36豊橋

青春18きっぷは乗り換えがタイトなことが多くて、熱海も沼津も乗り越え時間は3分。
トイレ問題は切実なので、必ずトイレがある車両を事前に調べて狙いました。スマホ万歳。

関東から西へ向かう青春18きっぷの旅の最大の難関は、静岡越えです。
とにかく長い。
普通にめちゃくちゃ混んでる。
そしてロングシート(山手線とかと同じ横並びの形状のシートのこと)。
最初は小説を読んでいたのですが段々と疲れてきて集中できくなり、断念。
10:00頃にロングシートの端っこを確保できて助かりました。
トイレがある車両には乗るけれど座席を確保したいので、乗り換え直前まで基本的にトイレは我慢。

11:50豊橋〜13:17大垣

ここでボックスシート登場。
青春18きっぷの旅で普通列車のボックスシートは神です。一気にラクになります。

移動しながらずっと楽天トラベルで狙っている三原のホテルの空き状況を確認していました。行き着けそうと判断するまで粘りたい。

このタイミングでradikoでFM福岡の丸ごとポルノグラフィティを聴き始めました。
昭仁さんの笑い声!一気に元気出てきた!!
三原まで絶対行く!!

13:41大垣〜14:17米原

大垣で初めて23分間の余裕のある乗り換え時間。
とはいえ慣れない土地で途中下車してお店に入る勇気はなく、駅のトイレに入って少しほっとしたら乗り換えホームへすぐ移動。

若い頃、まだ大垣行きの夜行があった当時は青春18きっぷで京都や福井、一番遠方では愛媛までひとり旅をしていました。
なので青春18きっぷといえば、大垣。
懐かしい。
夜のうちに大垣まで移動できたのは楽でした。

しばし若き日の思い出に浸って学生時代の友だちにLINE


ホームで次の電車を待ったのですが、危険な暑さで驚きました。めちゃくちゃ暑かった。

事前情報で大垣〜米原間は混雑で座れない可能性があるとあったのですが、すんなり座れました。よかった。

14:50米原〜17:19姫路

米原も乗り換え32分間と余裕があり、改札横のコンビニでお昼ごはんのおにぎりやスイーツを購入。コンビニに同じような青春18きっぷユーザーが多数。

細切れ乗り換えはおしまい、ここから一気に長距離移動区間に入ります。嬉しい。

京都あたりで多分行き着けるのでは?と思い始め、神戸まで来た頃に三原のホテルをネット予約。
フォロワーさんにDMして翌日の因島でのお夕飯をご一緒する約束をする。

めちゃくちゃふわっとしたプラン

島ぽるに行けなかったら悲しいと思って具体的に何も決めていなかったので、このタイミングで慌ててどこへ行きたいかリストアップを始めました。(そのくらいノープランで挑みました笑)


17:19姫路着/乗り換え49分

この日最大の乗り換え時間。
人生初めての姫路。
電車一本遅らせても三原までたどり着ける。
迷ったのですが、今回は明日の因島に備えるべく、目的地を目指すことを優先させました。
ずっと座ってるだけだからお腹も空いてないし、お土産買って荷物を増やす余裕もないし、トイレに行くだけでそのまま待合室でひと休み。
これが、後で大正解な選択となりました。

Xでつぶやいたら因島のレンタサイクルについて教えてくれたフォロワーさんがいて、このタイミングで電話で問い合わせました。
お盆時期の電動自転車は予約なし、先着順だけどなくなることはないと教えていただく。
のんびりとした口調、聞き覚えのあるお国ことばのイントネーション、優しかった。
うわ!因島に電話してる!とテンションが上がりました笑。

18:12姫路〜21:28三原→遅延発生

姫路から三原までも一本で行けるはずだったのですが、1時間少し過ぎた19:20頃に電車が動物に接触したとかで停止。
しばらくしたらすぐに動くかなと思っていたのに、一向に動く気配なし。
でも座れているし、このまま乗ってたら最終目的地の三原だしと、ひたすら翌日の予定を考えて因島内のバスの時刻表とかを調べていたら、20時過ぎに運転再開するも岡山止まりになるとアナウンス。
え!!!!

慌てて岡山→三原を検索。
昔は分厚い紙の時刻表をめくったものです。文明の利器スマホ、素晴らしい。

調べると岡山乗り換えが2分くらいしかない。まじか。
でもこれに乗らないと途中で乗り換えが発生する電車になってしまう。三原まで一本で行きたい。そのまた次だと到着が23時を過ぎる。
きっとこの時のためにジョギングしていたに違いないと信じて、ホームを走る。階段を駆け上がる。周りも走る。結構距離がある乗り換えだった!

20:21岡山〜22:00三原

なんとか間に合い(ちなみに結果的に電車遅延に配慮して出発を少し遅らせてくれていたんだけど、そのアナウンスはなかった)ほっとしたものの、首都圏の通勤ラッシュ並みに混み合う電車。スマホもいじれない。
しばらく身動き取れない状況が続き、radikoで聴くカフェイレに助けられました。長旅にぽるののラジオはめっちゃ相性いいです。

ひたすら各駅停車でじっくりじっくり移動。
車内の路線図に「福山」とか「尾道」が入ってきて、段々と近づいていることが実感できて、感動して泣きそうになってました。

スマホに尾道の地名が表示されてまた泣きそうになる。嬉しすぎてスクショ。

そしてついに福山。
うわーー!!来たよ!!

このへんまで来たら周りはぽるのファンばかりなんじゃないかと妄想していたのですが笑、この日はひとりも見かけませんでした。残念。

22:00 三原着

ついに!やっと!!
昭仁さん、来たよー!!!!と心の中で叫ぶ。
東京から3,500円でここまで来たよー!!!!!

めっちゃテンションが上がってましたが、翌日は朝イチの船で因島に行きたい。
夏の盛り、熱中症対策のためにも寝不足は大敵。
コンビニで簡単にお夕飯と翌日の朝ごはんを買って、駅から徒歩5分のホテルへ急ぎました。
ちなみに一泊3,700円、本当にありがたかったです。


往復の交通費(東京〜三原)+宿泊費

復路なんですが、因島で過ごした後にもう一度青春18きっぷはきついんじゃないかと思って(しかも復路は一番最後に静岡越えだし)、三原のホテルを予約するタイミングで帰りの大阪からの夜行バスも予約。お盆時期で残席1つだったのでこのタイミングで決めてしまいました。
(福山〜東京の夜行バス便は満席でした)
いろいろ調べたんですが、青春18きっぷと高速バスの併用で一番安上がりになるのは大阪だと判断。(シンプルに大阪〜東京間は安い高速バスがばんばん出てる)

でも、実際に因島で過ごした後もめちゃくちゃ体力残っていたので「帰りも全然青春18きっぷで平気だった」と思いました笑。
あともう一泊して、三日目の早朝から青春18きっぷで帰ればよかった

交通費と宿泊費のまとめです。
次に行く時は絶対に島の中に泊まりたい。

・往路:16時間半
池袋〜三原:2,410円(青春18きっぷ)
品川〜熱海グリーン券:1,000円

・復路:12時間
三原〜大阪:2,410円(青春18きっぷ)
大阪〜東京:7,000円(夜行バス)

・因島への交通費
三原〜土生港:2,580円(往復)×2日=5,160円

・宿泊費
三原:3,700円×2泊

合計25,380円

2泊分の宿泊費や因島への移動費を入れても、往復の新幹線代よりだいぶ予算を抑えられたはず。

因島行きの直前のロッキンを「因島に行けないならロッキンに行けばいいんじゃない?」と決めた経緯もありました笑

なので本当にぎりぎりまで迷ったのですが、こんな夏はもう二度とないと思って「とりあえずやってみて、ダメだったらたどり着いたところを観光しよう」と3日前に決断した旅でした。
夫には2日前に「私、この夏休み何も予定なくて、子どもがいない夏休みなんて初めてだから明後日からちょっと泊まりがけで出かけてきていい?あ、青春18きっぷ使ってお金はかけないから」と内心めちゃくちゃ緊張しながら申告。

行って大正解でした…!!!
この電車の旅も含めて最高の夏の思い出です。

いつかまた時間ができたら絶対にまたやろうと思ってたのに。
まさかの青春18きっぷ改悪のニュース…

この夏に行けたことは、いろんな意味でベストのタイミングだったようです。

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