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応援ソングはもう卒業したと思ってた話し 〜テーマソング〜

初めてのnoteでは最後に理性が飛んで「昭仁さんに会いたい」しか書けず、昭仁さんお誕生日は読み返すのをためらう赤面モノの内容を書き連ねてしまったので、今回は73ersらしく落ち着いた内容にしようと思います。(大丈夫か、自分)

ポルノグラフィティの数多ある楽曲の中にもいくつもある、いわゆる応援ソング系の歌
頑張りたい時、くじけそうな時、励ましてもらいたい時、必死にもがいてる時。今でこそ自分を支えてくれる大切な楽曲をたくさん見つけて、宝のような曲をごそっとプレイリスト化して日々支えになっています。
ありがとうございます、生きる糧…

テーマソングとギフトは会社への到着時刻を逆算して毎朝必ず聴く
みんなのカープの晴一さんの「がんばれー」が好き

応援ソングは卒業したと思ってた

実は40歳超えた頃から10年近く「応援ソングはもう自分には合わない」と感じていました。

たとえば20〜30代の頃にくじけそうになるといつも聴いていたのは、槇原敬之さんのMILK。

自分と違うことをしてる人をうらやんだりしたけど
やっぱり僕は僕だから
ダメな自分も好きにならなくちゃ

パジャマ姿で送ってくれる
サンダルの音と“がんばれよ”の声
暖かいミルクみたいだね
胸にしみこんでくる

MILK/槇原敬之

仕事で大きなミスをしたり、仕事と子育てのどちらも中途半端な状態が許せなかったり、弱って頼りなくなった両親の姿を直視できない自分に嫌気がした時。
とぼとぼと夜空を見上げながら何度も聴いて慰められていました。

まっきーと言えば名曲「遠く遠く」にもどれだけ励まされたことか。

どんなに高いタワーからも見えない僕のふるさと
失くしちゃだめなことを
いつでも胸に抱きしめているから
遠く遠く離れた街で元気に暮らせているんだ
大事なのは
”変わっていくこと” ”変わらずにいること”

遠く遠く/槇原敬之

なのに、40代に入った頃からずっと聴いていた曲が昔ほどぴんと来なくなったんです。
すごく、寂しかった。
もうこの曲に励ましてもらう歳じゃなくなったんだなと思って。
応援ソングは卒業したんだと自分に言い聞かせました。

応援ソングは自分ではない誰かを応援する曲に

セカオワのサザンカもめちゃくちゃ大好きな曲ですが、これは私にとっては「頑張ってる子どもを想って聴く曲」

夢を追う君へ
思い出してつまずいたなら
いつだって物語の主人公は笑われる方だ
人を笑う方じゃないと僕は思うんだよ

サザンカ/SEKAI NO OWARI

ポルノグラフィティにハマる直前はヒゲダンを一番聴いていました。
コーヒーとシロップ、いい曲なんだけど、好きなんだけどやっぱり自分ではない、誰かのための曲。
子どもが社会人になってしんどそうにしてたらそっと聴かせたい曲。

例えば何十年先に偉くなれたなら
そしたらこれでよかったと笑えるんだろうか?
例えば明日僕が会社を休んだなら
そしたら「代わりはいるさ」と笑い出すのか?

嫌なこと全部飲み干して
その場をただただやり過ごして
カップの底見つめふがいなさのシロップを落として
とにかく全部飲み干していつかは全部吐き出して
それで笑って、歌っていられたらな

コーヒーとシロップ/Official髭男dism

「嫌なこと全部飲み干す」のはもう疑問にすら思わない。
自分の仕事よりも、周りが会社を休みそうになってないか気にかけるほうがずっとずっと大変だし、もし休んだらその代わりを黙ってまるっと引き受けるよ。
大人になるって孤独。

そのままストレートに刺さらなくなって、応援ソングは若い人のための音楽なんだなと納得してました。


テーマソングは誰に歌ってる?

そしてポルノグラフィティ。
曲調からして前向きにさせてくれる曲がいっぱいです。大好きです。
ほっぷすてっぷじゃんぷ!でテンションを上げて頑張ろうと思う。
でも、歌詞はやっぱり若者向けだよね
とずっと思ってました。

テーマソング、素敵な楽曲だと心から思っていたし、初めて聴いた時から大好きでした。
でも、今まで他の応援ソングが響かなくなっていた経験、そしてMVの登場人物の印象に引っ張られて、これも若者のための楽曲だと。
ワズビルでも自分の身近にいる若者のことを思い浮かべながら、応援する気持ちで一緒に歌ってました。「みんながんばれ!!」って。

今年3月。仕事で大きな壁にぶつかりました。
今まで経験したことのない高い壁。ちなみにまだ乗り越えられていません。
自分の不甲斐なさに打ちのめされて、家族が寝静まったリビングで毎晩毎晩すがるような気持ちで昭仁さんの歌声をイヤホンで聴いていました。
そんなある時。

フレーフレーこの私よ
そしてフレー私みたいな人
ともに行こう 拳あげて
誰のためでもない This is all my life

テーマソング/ポルノグラフィティ

あれ?もしかして昭仁さん、私に歌ってる…?
今まで散々聴いていた曲から見える景色が、まるで違う歌のように突然がらりと変わったひとひらな瞬間。
誰かに支えてほしいとか励ましてほしいなんて甘えたこと考える年齢じゃない。
そんは私みたいな人にも「フレー」なの?

突然はっと気付いて、本当にびっくりした。
「私みたいな人」
このフレーズが実はずっとぴんと来なくて、もっといい言い回しがありそうなのに?とすら思ってました。
晴一さん、すごいですね。さすがです。
「私みたいな人」はどんな人でもいい、「私」なら。


一番ほしかったのは自分で自分を背負う勇気

テーマソングから見える景色が突然変わって、もしかして勝手に自分世代の曲じゃないと思い込んでいた他の楽曲も、違う景色が見える…?
おそるおそる、改めて思い込みをナシにして聴き直してみました。

いざ行こう ここから先は孤独だ
見えない明日に震えるけれど
自分で自分を背負う勇気を
闇雲にでも振り絞る 旅立ちの前夜

前夜/ポルノグラフィティ

そう!そうなの!!!!
前夜をきちんと聴き直した時、夜中にひとりでひざをばんばん叩きました。これだよ!!ありがとう!!!
ひとりで、自分で自分を背負う勇気がほしかった。こんな「私みたいな人」をわかってくれる曲があったじゃないか…全然気付いてなかった。


辛い日々にひたすら耐える
理由は一つ 負けないためだ
風に山に太陽にそして君に
弱き我が心よ 共にまた行こう
胸を張って思い切って強くなるためのハイペースで

Rainbow/ポルノグラフィティ

共に行くのが「友」とか「君」とかじゃなく「弱き我が心」なのがいい。自分なんだよ。刺さる。

ディス イズ マイ ライフ
誰にも預けられない
その全部自分自身でしっかり引き受けなくちゃね

マイモデル/ポルノグラフィティ

 

自分の人生、自分のことを責任もって自分で引き受ける。

君主演映画の監督総指揮が
君自身だってことに気付くことができりゃ
シナリオお気に召すままに

A New Day/ポルノグラフィティ

だからこそ、自分で決められる。

過去も現在も居る場所は
少しも間違いじゃない
恥じることなんてないから
たとえ止まってしまっても
あなたらしくあれ
また風を待とう

I believe/ポルノグラフィティ

この道を選んでしまったのは恥ずかしいことなんじゃないか。
50年生きてたらそんなことばっかり思うこともあったけど、その道が今の自分に繋がっているんだから間違いじゃない。

虹の立つ場所には誰も行けなくって諦めて
未来もすぐそこに見えて
近づくことはできない
地図でもあればいいが
どこにもないけど
コンパスだけはその胸にあるだろう

ひとひら/ポルノグラフィティ

いろんなことを諦めてきた。
地図なんてない。それももうわかってる。
その上で「どこにもないけど」と断った上で自分の中にあるコンパスを信じろと歌ってくれる。

誰もが一度は彷徨い通る道だから
孤独を感じなくてもいい
怖くはない ひとりじゃない

君は100%/ポルノグラフィティ

ひとりで自分のことを背負って歩くしかないけれど、でもきっと同じ想いを抱えて黙って歩いている人は他にもいる。ひとりじゃない。
そうなのか。そうだよね。

感謝の言葉など必要としていないんだ お前は
自分のために働いている
誰かのために捧げている

目立たぬ場所で踏ん張っている
Working men blues

Working men blues/ポルノグラフィティ

自分のためでしょ?誰かのために頑張ってるんでしょ?だったら黙ってやるしかないじゃないか。
ここまで直球のエール…!!泣くよ!?
 


ポルノグラフィティの音楽がやっと「自分ごと」になった

そろそろキリがないのでこれくらいにしますが笑、「私みたいな人」に響く曲、「応援ソング」がいっぱいあった…
しかもそれを昭仁さんが、あの「昭仁さんの声」で歌ってくれる。最強

それまでなんとなくわかった気になっていた楽曲がどんどん「自分ごと」になる。
おふたりの生きざまとか生きる姿勢がだんだん見えてくると、楽曲から見える景色もまた変わる。

もういい歳なんだからとか思っていたけれど、年齢とか立場とか関係なかった。
本当に「ひとりじゃない」だった。

気付いたら横浜ロマポル2日目では嗚咽を必死にこらえてタオルに顔をうずめてギフトで号泣してた話しもまた書けたらいいなと思います。

(いっぱい好きな歌詞を引用できて、今回もただただ書くのが楽しいnoteでした笑)

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