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会える時に会いたい人に会っておく。そして、形に残す。
今日は、ヨーロッパ生活とは関係ないことを少し。
今日、わたしの母が大腸がんのステージⅢbとの宣告を受けました。
医師より化学療法を勧められ、2月より開始するとのことでした。
昨年末の健康診断で大腸がんが発覚し、2025年になってすぐに15~20センチの病変切除の手術が行われました。
今回の手術にあたって、わたしは帰国しない決断をしました。
以前看護師をしていた私はICUで多くの患者さんを看てきました。
帰国して母を見守るタイミングは今じゃないと思ったのです。それに、母のお姉さん(叔母)や祖母、日本にいる兄が、母のそばでサポートしてくれるとのことだったので、申し訳ない気持ちもありましたが、お願いすることにしました。
術後、リハビリも順調に進み、回復できそうだなと安心していたところにステージⅢbとの宣告。(手術での生検結果?)
安心しきっていましたが、今回わたしは日本に一度帰ることになりそうです。
母の病状が心配なのはもちろんですが、やはり自分の母のことなのに、医療のことに対して無知な家族にサポートしてもらうにも限界があるなと感じたこと。自分の目で母の様子、メンタル状態を確認したいと思ったこと。そして、直接医師の説明を受けることが重要だと感じたのです。
なにより、海外に住んでいてなかなか会えないからこそ、こんな状況に帰らなかったら、万が一のことがあったときにきっと後悔してもしきれない。そう思ったのです。
今日のnoteのタイトル「会える時に会いたい人に会っておく。」
これは、祖父が突然亡くなった時に思ったこと。
中学2年の春、元気だった祖父が突然亡くなりました。健康には気を遣っている方だったし、家の奥山で野菜やきのこを育てていた祖父。
定期的に会ってはいましたが、中学生になり部活や勉強に追われ、会う機会が少なくなっていったタイミングでの出来事でした。
祖父が亡くなったと聞いてから、おじいちゃんっこだった私は、母よりも誰よりも号泣していました。
ひとはいつ死ぬかわからない。
だからこそ、会える時に会って、話せるときに話すことは大事だと学びました。
思い返すと、この出来事がきっかけで私の考えも一変したように感じます。
「後悔しないように生きよう、一日一日を大切に過ごしていこう」と。
祖父が亡くなったときに気づいた後悔したことが一つ。
「思い出を形に残すこと」
大切な瞬間をまた思い返せるように、写真を撮っておけばよかったなぁとつくづく感じました。
最低でも年に一度は親戚で集まり、顔を合わせていたのに写真を撮っていないことに気づき、とても後悔しました。
なので、私は頻繁に写真を撮ります(笑)
友達にも、たくさん写真撮るよね(笑)と言われるくらいに。
でもいいのです。
自分の行動に対しても、後悔しないように。
会いたい人に会っておく。
伝えるべきことがある人に今伝える。
一瞬一瞬を大切にして生きていきたいです。
今日も大切な一日を生きていきましょう。