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「看護師 辞めたい」と思いながら仕事をしていた看護師時代

「看護師辞めたい」

私は約6年半、民間病院の看護師として(循環器内科・CCU/HCU病棟にて4年半勤務したあと転職し、ICU病棟に2年間)従事していました。

看護師になって間もない頃から「辞めたい(厳密に言えば、転職したい)」と思っていました。

というのも言わずもがな、看護師の世界は女社会かつ縦社会だったのです。
当時、(今もかもしれませんが)先輩看護師の圧がすごく、特に私はCCUとHCU(いわゆる循環器系疾患対象の集中治療室)を持つ循環器内科所属だったのでかなりの体育会系でした。

現場の8割は女性スタッフだったこともあり、1年目から、先輩にぺこぺこ。
先輩に一日の行動計画を報告して納得してもらわないとバイタルサインを測りに患者さんのところへも行かせてくれない。
報告は忙しい先輩の合間にしないといけないため、すべてがずれ込み、記録を終えて帰れるのは消灯時間を過ぎることもしばしば。
朝は情報収集のために7時前に出勤する始末。

さらには、先輩からは「とりあえず3年は働かないと他で働けないよ」と言われ続けていました(←転職経験のない先輩たちに(笑))

もちろん、命を預かっているわけだし、知識不足で患者さんのところには行けないし、ただ患者さんと話をして日常生活の世話をして、血圧や体温を測るだけではない。
ましてや、循環器となると、自分の行動ひとつが命の危機にさらされるケースも少なくない。

仕事において、厳しいのは分かるし、叱ってもらった方がこちらとしてもありがたいと思っています。
ですが、言い方ってもんがありますよね。

看護師になった1、2年目は必死で耐えていました。
同期がいなかったら本当に自分はどうなっていただろうと思いますし、あの時は本当に必死に食らいついていました。
めちゃくちゃ頑張っていました(笑)

そこから「早く辞めたい(転職したい)」という感情がいつの間にか芽生えていったんのでしょうね。

いつの間にか、3年目、4年目となるうちに「もう、このままじゃだめだ」という気持ちが大きくなり、看護師4年目の途中で転職。

循環器内科・CCU/HCUでの経験を活かし、心臓血管外科のある病院のICU(集中治療室)に転職。
ICUは、病棟と違ってふだんは落ち着いて患者さんを看れる分、忙しい時には人工心肺や人工呼吸器が施されている患者さんを2人同時で受け持つこともざらでした。
学ぶこともたくさんありましたし、いい人との出会いもたくさんありました。なにより、楽しく充実していた気がします。

でも、忙しさに関わらず、言い方がきつい人、言い方を考えられない人、さらっと意地悪を言ってくる人は一定数いて、ほんとに、看護師ってなんでこんな人種が多いのだろう。と思っていました。

「転職したい」から「看護師 辞めたい」へと気持ちがいつの間にか変化していました。

看護師になった理由

そもそも看護師になった理由、それは「食いっぱぐれない資格だから」

そんな理由でした。

実際、母がバツイチになってすぐに看護学校に通い始め、今でも現役で働いています。
そんな母を見ていた私は、忙しそうだし、他になりたい職業があるし看護師なんて。と思っていました。
小さい頃に何度も入院歴がありますが、一度も(看護師さんになりたいなー)などと思ったこともなかったです(笑)

そんな私は、安易な理由で、高校より五年一貫の看護科へと進学することになりました。
なので、中学3年時点で、看護師となることを決めたのです。

結局、看護師にはなっていた

いまでも、なんで看護師になったのだろうと思うことはありますが、後悔はしていません。

学生時代から、慌ただしく忙しい学生生活を送っていましたが、高校生から病院に実習に行き、バイトもして、人(人生先輩方)との関わり方を学べました。
なにより、素敵な友人たちと5年間ともに励んだ日々は忘れられないものです。

そして、看護師として従事し大変なこともありましたが、人を看て、人として成長したと感じます。
看護師を経験して良かった、とも思えます。

海外にいる今、看護師として働いているわけではないですが、看護師の資格を取ったことに後悔は無いし、日本に帰ったら選択肢の一つとしてまた看護師として働けるというのはデカいです。

結論、看護師を辞めたいと思っていた看護師時代には、ただ単に忙しい日々に追われ、疲れていたのだと思います。

よくよく考えると、私の性格上、忙しく走り回るのは合っているし、資格が強いといった面からも、もしも高校入学時に別の道に進んでいたとしても、どこかしらで看護師になる道を選んでいたのでは、と思います。

もし病院にお世話になることがあれば、看護師さんには優しく接してあげてくださいね^^

それでは。

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