望海さんに会える日を夢見て
私が今、一番会いたい人。
それは、雪組トップスター 望海風斗(のぞみ ふうと)さん。
現在発売中の「an・an」の表紙の人です。(2020年5月27日号 No.2201)
私は地方在住なので、宝塚大劇場で観劇できるのは年に1、2回です。
観劇の機会が限られているため、トップさんの在任期間中に1作は拝見したいと、公演スケジュールを調べて家族で観劇しています。
望海さんは、花組時代から大好きなスターさんでした。
私が大劇場で観劇した花組の作品は、2013年「愛と革命の詩(うた)」「Mr.Swing!」と、2014年「エリザベート」。
パンジュ侯爵(貴族)とルキーニ(テロリスト)という対照的な人物ですが、どちらのお芝居も、望海さんがストーリーテラーの物語でした。
望海さんが雪組に配属された早霧さんの時代は、ほぼ毎公演、頑張って遠征。
当方のスケジュールが空けられなかった「私立探偵 ケイレブ・ハント」を除く、4公演を大劇場で観劇しました。
全国ツアー「哀しみのコルドバ」「La Esmeralda」も、トップコンビの早霧せいな・咲妃みゆとのトリデンテに魅了されて、初めて梅田芸術劇場に行った思い出の作品です。
ところが、その望海さんがトップに就任してもうすぐ3年になるのに、私は、まだ今の雪組を劇場で拝見できていないのです。
特に、「ファントム」は本当に観たかった。
でも、友の会もプレイガイドも、チケットの抽選は全滅でした。
私の住む街でも映画館でのライブビューイングがあるので、もちろんリアルタイムで拝見できたけれど。
劇場で、2人の歌声に包まれたかったです。
望海さんと、相手役の真彩希帆(まあや きほ)さんの退団が発表されたので、次の作品が、舞台を拝見する最後のチャンスになってしまいました。
前回の作品「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」の東京公演は、公演自粛要請を受け休演となり、東京千秋楽ライブビューイングも中止になりました。
しかし、3月22日の千秋楽の上演決定と、宝塚専門チャンネル「タカラヅカ・スカイステージ」での生放送というサプライズを経験できたのです。
長い休演を経て、一日限りの貴重な公演。
観客の入った劇場で、舞台では大好きな雪組生が息づいている。
そして、眩しい退団者の晴れ姿。
卒業の日が無観客でなくて、本当に良かった。
非常時の今だから、実感できた喜び。
舞台挨拶での、望海さんの温かい涙と、清々しい笑顔を拝見して、テレビの前の私たちも心から幸せでした。
あの感動から2ヶ月。
書店やコンビニで、「an・an」の表紙を見掛けるたびに、その強い眼差しにドキッとしてしまう。
きっといつか、望海さんの舞台に出合えますように。
そして、すべてのエンターテイメントを安心して楽しめる日常が、1日も早く訪れますように。
※赤いバラの代わりに、娘が学校の図書館から借りてきた本で彩りを。
ベルばらなどの漫画も蔵書されている、ありがたい図書館です。