涙の意味
最近泣いたのはいつですか?
映画を観て感動したり、音楽や映像でなぜか泣きそうになったり、亡くなった人を思い出す、はたまた友達と喧嘩をしたり、辛い事があったり...。しばらく涙なんて流していないと言う人もいるかもしれません。
「涙を流す」それは様々なシチュエーションが自分でもあまり知らない、それぞれ持っている涙のスイッチが入る事だと思います。
悔しさと向上心
その中で、ある小さな女の子が、楽器の練習中にポロポロと涙を流し始めたそうです。僕はその涙の意味を考えました。
たとえ泣いていても弾くのを止める訳でも、ピアノが嫌いになった訳でもないようなのです...。
それはきっと出来ない事を悔しく思って泣いているのだと僕は思いました。
よくある光景なのかもしれませんが、涙して練習を続ける事はとても素晴らしい事で、次なる向上心と出来ない事への責任感を持っているからです。
まあいいか、と楽観的なら泣く事はしないでしょう。でも、ああどうしよう、ここまで弾けるようにならなくてはいけないのに、と自分を責める中で、涙のスイッチが入ってしまったのではないかと僕は思うのです。
次のステップへ
僕も過去に楽器をやってきた中で、一度だけ子供の頃、泣いた事がありました。
初めて「弱起」と言う、リズムが一拍早く始まる曲に直面した時です。
記憶にはそれ一回だったと思いますが、そこで楽器を辞めると言う選択肢は全くありませんでした。
やはり弾ける様になりたい、理解したい、と言う気持ちから涙を流し、次なるステップに進む事ができたのだと思います。
けっして泣く事は悪いことではなく、上手になりたいと言う気持ちがあるからこそ、乗り越える為の一つの過程だと思います。
泣く事を否定しない
よく泣き虫とか、泣く事が悪い様に思われがちですが、それは否定せずになぜ涙のスイッチが入ったのか向き合う事も大事だと思います。
勿論なぜだか自分でも分からないけど涙が、なんて事もあるでしょう。
だからこそ、泣く事を否定せず、その感情を自分も周りも受け入れる事が大切だと思います。
それはいずれ自分の成長と周りへの理解につながると思います。