
怒涛の春
娘の春は忙しい。
見守る母も忙しい。
子供のいる働くお母さんの春は忙しいのではないかと思う。
いや、「忙しい」の感じ方はそれぞれなので、単に私のキャパが狭いだけかもしれないが。
キャパ極狭である私は娘の健康管理やらスケジュール管理で気を張る。
そしてとても疲れる。
思い返せば2年前の春、
引っ越し、娘は知り合いのいない少し離れた中学校へ入学、私は時短勤務からフル勤務になり、さらにコロナ禍で多忙の仕事、家事の時間のやりくり、、、その2年前からコロナで延期になっていた死ぬほど楽しみだった小沢健二のライブに行くにも近くのホテルで休んでから行くほど疲れていた。
そして今年。
今年の春は2人で小沢健二のライブに行けた。
娘にとってははじめてのライブ。
30数年来のファンであるハハは泣く。そして笑う。
日々の生活は奇跡であり感謝でありときに戦いでもある。
暗闇もあれば光もある。
怒涛の春を超えて。
私達は進む。
ときにぶつかり怒り泣き、笑いあい喜びを分かち合う。
へこたれて疲れてしゃがんで。
立ち止まって道草を食って迷って回り道して。
ポンコツな私をしっかりものの娘は笑うだろうか。
宇宙の片隅のちっぽけな存在である私達は、今日もささやかに季節を歩く。
よいことを決意しつづけながら。
感謝して
生きる。