紙媒体のジワジワくる喜び2。フィードバックされるもの。食いしんぼうエディターのつぶやき。
こんにちは、お盆休みをいかがお過ごしですか?風涼しい北海道ニセコから、Camp&Go LOGBOOK 編集長のウエミチメグミがお届けします。今日の最高気温は23℃の予想、山のクルミの木の葉が黄色くなりはじめ、少しずつ秋へのシフトを感じます。
さてさて。7/20にリリースした「Camp&Go LOGBOOK Issue No.1」、完成してからそろそろ1ヶ月になります。
完成当初は、手に持ってページをめくるだけで、みぞおちからドキドキ感が上がってくるような高揚感がありました。やった、できた。やっと完成した。やっぱり実体があるっていいな・・・そんな思いを、前回の「紙媒体のジワジワくる喜び」に書き綴りました。
そして、この1ヶ月、私は別の思いにザワザワと揺さぶられています。この本が完成して、私にもたらしたものその2。
「熱量の上げ方、かけ方」なのです。
自粛期間=原稿との戦いだと思っていた
3月末からの自粛期間は、私にとってひたすら原稿と戦う期間でした。(この恩恵は計り知れません。がんばる目的が与えられていたから)
私は、とにかくスピード感がある対応が苦手。プロトタイプを出す、構想をまとめる、という作業でなかなかスイッチが入らないタイプなのです。つい「こんなこと言っていいんだろうか」という恐怖に囚われて、足が止まってしまう。
そんな私の目の前に、コロナ禍の世の中は「巧遅は拙速にしかず」という言葉そのままの展開を見せつけたのです。
あー、あー、あー。
「拙速」は何から生まれるんだろう。拙くとも速く、意味はわかる。けれどその発想と熱量はどうやったら自分の中に生まれるんだろう・・・どうやって蹴り出せばいいんだ?
そんなことを考えながら、「巧遅」からもこぼれ落ちてゆく自分が情けなくて、情けなくてたまりませんでした。次第に原稿との戦いだけでなく、スタートのきれない自分との戦いのような日々に変わっていきます。
やりたいことに熱量をかける、ということ
そんなこんなで制作チームに迷惑をかけまくり、3ヶ月も遅れて「Camp&Go LOGBOOK Issue No.1」が完成します。
そして、自分の作ったものを受け取ってもらうため「この媒体をなぜ作っているか」を語る機会が多くなりました。そうすると、目をキラキラさせて共感してくれる方や、その人の中に眠る情熱を語ってくれる・・・そう、私がこの媒体について語るのと同じように、情熱を持って返してくれる方に会えることがググッと増えました。
そういった方々の共通点。
それは
「やりたいことに熱量をかけている」ということ。
お話を聞いていると、着眼点も仕事への取り組みも、とにかく熱い。そして進むことに迷いがない。強い信念があって、自分がそれをやることに疑いがなく、誇りを持って取り組む方ばかりでした。
私がここに反応したのには、理由があります。もうひとつ大切なこと。
自分はやりたいことをやっているつもりで、実は「言われたからやっている」という選択をずっとしてきた、ということに気づいてしまったのです。判断の基準を、他人の顔色においていたということに。
ここに至るまで、ずっとザワザワザワザワとしていました。よくよく考えたら、私は自分の意思で選択したことっていったい何回あるんだろう?ずっと無意識に、他人の顔色を伺って、責任の所在を「他人」にしていなかっただろうか・・・。
もちろん「言われたからやる」ことを全否定するわけではありません。新しく魅力ある世界に引き込んでもらえることでもあるし、「言われる」こと自体、すでに理由があることだと思いますから。
ただ、言い換えれば与えてもらえるチャンスを、自分の受け取り方次第で「絶好の機会」にも「無理難題」にもできる。私はずっと、自分から「無理難題」のラベルを貼ってきたのではないだろうか・・・。
ザワザワザワザワ・・・。
蹴り出すチカラを保ち続けること
未だザワザワしつづけている私ですが、まずは情熱の原点を自分の中に置くことから始めています。
人に言われたから、頼まれたから
ではなく
私はこれに感動し、伝えたいと思うから
という点を意識していく。
まあちょっとした視点の切り替えなのですが、今まで意識しなかったことに意識を向けるのはなんだか新鮮な思いがあります。
変わらなくても生きていけたかもしれない。けれど、
やりたいことにエネルギーをかけている人の熱量に影響された。
熱が伝わる。こっちまで熱くなる。だから私も、熱くなれる道を選ぶ。
その経験を蹴り出す力にして、進んでみようと思います。
今日は私の弱さのさらけ出しと、決意表明みたいになってしまいました。ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
Camp&Go LOGBOOKは現在、Issue No.2の企画に入っています。また私個人でも、熱い商品を世に出すプロジェクトにいくつか関わらせてもらっていて、ふつふつと燃え上がっているところです。熱く進んでいこう。
旅人フォトライター & 食いしんぼうエディター
ウエミチメグミ
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