「地面師たち」を見た話
コンテンツ消費は、ただただリフレクションである。
自分の気持ちや状況と共鳴するから見続けられる、感動できる。
普段はバイオレンス映画なんか見られないんですよ。
地面師も話題だから1話だけ見たけど、そのときの自分には必要なかったから、それ以上は見なかったんです。
だけど、ものすごくストレスのかかる出来事が起きて、メンタルが崩壊しかけていた今日、丸一日使って全話見ました。
自分のストレスや、自己嫌悪や、つらい気持ちを、
「最もフィジカルで、最もプリミティブで、最もフェティッシュな方法で」
ぶっつぶしてくれたかのような。
もう自分をあれくらいぐしゃぐしゃにしてほしいと思うくらい辛かったから、もちろん見ていられなかったんですが、ストレスは少し和らぎましたね
前にもストレスで崩壊しかけたときには、「ゲームオブスローンズ」を見てました。あれも最初に1話みて無理、となって、生きづらくなってから見て夢中になったスタイルでしたね。
今回はまだダメージがあるので、もう少し刺激がほしいので、
SHOGUNでも試してみようかなと思っています
もどって「地面師」
トヨエツの空気感、しゃべりかた、たまりませんね。
北村一輝の「殺すんだろ」に対して
「それはそうですが」とさくっと返すところなんかとてもよかったですね
キャラクター設定とか、ハリソンの動機とか、よくわからない要素がまあまああるのは日本のヤクザ映画のお家芸なんですか?
ちなみに普段は全く邦画は見なくて、最後に綾野剛を見たのもヤクザ映画でした。(「ヤクザと家族」)
本当に合いますけど、残念ながら既視感はあって。
でもそれも含めて、シゴデキ具合のすごいキャラクターでしたね
「もうええでしょう」は流行語大賞になってもいいんじゃないでしょうか
いま、自分が起こした失敗を何度も自分の中で反芻しては
恵比寿で騙された駿河太郎のように机に頭を打ち付けたい衝動に駆られていたんですが、それに対しても自分で自分に「もうええでしょう」といってあげると少し楽になります
そんなわけでありがとう地面師、ありがとう豪華キャスト。
怖かったけど、見てよかった。