自転車で世界6周したエコロジスト松本英揮さんが新上五島に初上陸!島をたっぷりと満喫した。〜前編〜
「え?新上五島に転勤!?」夫の転勤が決まったのは3月中旬のこと。下見に行き引っ越し準備で忙しくしながらも、Facebookで「転勤しまーす」と軽めに投稿すると、ある人物から「上五島はあこがれの地、ぜひ行きたい!」と連絡が。
まだ引っ越す前だったにも関わらず「5月中旬に行くよ!」と、あっという間にスケジュールが決まり、本当に新上五島へやって来ました!
エコロジスト・松本英揮さんについて
ある人物とは、エコロジストの松本英揮さん(以下、英揮さん)。宮崎県出身で、自転車で一人旅を始めたのは12歳のとき。大学で建築を学び、地元で大手建設会社の社長を務めましたが、原発建設に携わる中、いろいろな事実を目の当たりにし、会社を畳むことを決断。その後、日本国内はもちろん世界中(135カ国)を旅しながら38歳から講演活動をスタート。
2002年からドイツ&オランダエコツアーを年に3回開催し、これまで53回・のべ1300人を引率されました。
世界を旅しながら、国内外の大学で非常勤講師を勤め、大阪で日雇いの労働生活を送るなど、いろんな経験をしながら地球6周を経て、現在も旅の最中の英揮さんは、なんと還暦!
今夏は、オランダエコツアー、来年はユーラシア大陸横断を目指し、日々精力的に活動されています。
英揮さんとの出会い
私が初めて英揮さんとお会いしたのは2006年。友人から「佐世保で、英揮さんの『地球のスライドショー講演会』を主催するから手伝って!」と声をかけられ、スタッフでお手伝いした時。
Tシャツと短パン姿、そして手ぬぐいを頭に巻いて、赤い自転車に乗って颯爽と会場に現れた英揮さん。今、まさに世界を旅している人が目の前にいるなんて!と、ワクワクしました。
自転車で世界各地を旅してきた英揮さんのお話は、とても興味深い内容ばかりで、社会事情や貧困問題、教育、医療、環境、経済、まちづくりのことなど、世界では実際にどういうことが起こっているのか、現地で知り得た真実を、美しい写真のスライドでお話をするスタイル。自分が知らない世界を、目を輝かせて聞いたことを覚えています。
実際に旅をした人から現地の話を聞くって、テレビを見たり本を読むことよりも、自分の想像に加えてそこに体温が加わるというか、リアルさを感じられるし、直接コミュニケーションできることで、五感で情報を得てさらに第六感もいい刺激を受けられるなと思います。
英揮さんは、ていねいにお話をしてくださるし、ていねいにお話を聞いてくださるので、人を大切にする人だなと。人を受け入れるあたたかさというか、どこでも、誰とでも平等という在り方が素敵だなという印象を受けました。
英揮さんを「新上五島に行きたい」と思わせしめた出来事とは?
そんな英揮さんの「上五島はあこがれの地、ぜひ行きたい!」という言葉には、ある理由がありました。
15年前、博多で開かれた講演会に上五島出身の中島さんという男性が参加され、英揮さんの講演にとても感動し「上五島でも講演会を!」と話されたそうです。
しかし、中島さんはその1年後に病気で亡くなられ、講演会開催の意志を引き継いだ奥様が古賀で追悼講演を主催されました。そして、奥様からも上五島で講演をしてほしいと言われたそうですが、まだ実現していないとのこと。
日本中、そして世界中をあちこち旅している英揮さんが、「20年前から始めた講演活動、最初は離島をたくさん訪れていたのに、なぜか五島は行ったことがなかったっちゃわぁ(宮崎弁)」と、五島列島はまだ行ったことがないというのも意外で。
今がタイミングだったということでしょうか・・・。
新上五島を大満喫!濃厚な2泊3日
さてさて、ここからは初上陸を果たした新上五島での旅の記録を記します。
5月14日
長崎からフェリーで奈良尾港にやってきた英揮さん。
まずはパワースポットである奈良尾神社のあこう樹へ。
参道に沿って、トンネルのように生い茂るあこう樹(樹齢670年)。
息を止めて通り抜けると長生きするとかなんとか。
奈良尾神社へ、ご挨拶です。
この後、神社近くのカフェでお茶をしながら久しぶりの再会を喜び合い、
そして今、世界を騒がせている事象の真実について語り合いました。
わが家へ移動。
夕食後、広げた世界地図を見せてもらいながら、子どもたちは目をキラキラさせ、英揮さんが旅した世界の話を聞いていました。
5月15日
じつは今回の旅の一番のお楽しみ!?
日島(ひのしま)地区にある水産会社で毎月第1、第3土曜日の朝から開かれているイベントへ。
とれたての新鮮な魚が買えるのはもちろん
なんと、こんなに豪華な海鮮丼が
1杯500円で食べられるんです!
英揮さんも大興奮!
マイ箸で食べながら「いや〜、幸せだわ〜」とニッコリ。
新鮮なお刺身も食べ放題、お味噌汁もおかわり自由!
新上五島の美しい海でとれた新鮮な魚は格別です!
この日、100%雨の予報だったにも関わらず、移動や目的地では雨が降らなかったという、さすが晴れ男の英揮さんです。
〜後編につづく〜