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14歳のとき10人10色という作文を書いたら、みんなを少し苦しめてしまった話

わたしはいじられやすい。

いまもむかしも変わらず、いじられるタイプだ。

初対面から「おいしいと思ってるやろ〜?」と聞いてくる相手には要注意だ。笑顔で「はい!」と応えて、気づかれないようにでも関わらないように絶妙な距離感をとっていく(気づいてるかも知らんけど、知らん)。これだけ、いじられ歴が長いといじり対応は慣れたもんだ。

そして、愛のあるいじりはすぐにわかるようになった(ここ大事)。

でも、14歳の頃はそんな技もなく、全力で受け止めては落ち込んでいた。

溜まりに溜まったわたしは作文コンクールで、このことを「10人10色」というタイトルで書き上げた。

何か大きな賞ではないが、何かに入賞して何か先生たちに褒められて、学校の文化祭でそれを読んで欲しいと言われた。内容ははっきり覚えていないけど、「人にはそれぞれいろんな特徴があって、一緒じゃない。みんな違うことをみんなで受け止めたい」といったような内容だったと思う。

読み終わった後、正直みんなに怒られるんじゃないかと怖かった。ビクビクしながら教室に戻ったのだけはなんとなくだけど覚えている。

その時のわたしは、いやだ!ということがすごく苦手だったのに、作品では少しまわりを非難して、個性をわからんやつらだと書いていたからだ。

案の定、男子が5人ほど席にやってきた。

(もじもじ)

(もじもじ)

(も.....)

「ごめん!」

「え?」とわたしは何がなんだかわからなかった。

「いや、おもろいかなと思ってただけで、そんなに気にしてると思ってなくて、いや、傷つけてたなんてわからんくて、ごめん!」みたいなことを言ってきた。

わたしの目の前には、いつもちんちくりんをいじる男子たちが、申し訳なさそうに立っているではないか。

わたしは絞り出すようにこう言った。

「わかってくれたならええねん」

わかってる、わかってるよ。もっと何かかけるべき言葉あったとおもう。なんかちょっと師匠ぽい喋りかたなってもうたし、純粋な男子を前にもう完全にすべってる。でも、それ以上の言葉がでてこなかった。

気づいてくれて良かったのかもしれないけど、わたしもいやだ!とはっきり言えなかったわけだし、申し訳なさそうなみんなを見てこちらも申し訳ない気持ちになった。

大人に悪い人たちみたいに思われたかもしれん...そんな気持ちでいっぱいになった。

いじりの境界線は難しいと言うひともいるけど、いやな時はいやだ!といい、それでも言ってくる時はともだちだとしても距離をとった方が良いとわたしはおもう。

自分も相手も楽しい気持ちになるような関係性を、いやなことも好きなことも伝えながら作っていきたい。

謝りにきてくれた男子にもその時に伝えられていたら、苦しめなくてすんだのになとおもう。

ともだちには我慢せずに、でも謙虚でありたい。

なんでも言える=なんでも言っていいじゃない。

相手を想い、その想いかたが少しずれてたら軌道修正して、大切な人をたいせつに生きていきたい。








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