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くさいの傷つけない伝え方
ブルーブルーお考えさまですー。
「くさっ!」…オナラしました?………冗談です。
「くさい」とは辞書には「嫌なにおいがする」「不快なにおいを感じる」と書いてあります。
近年多様なハラスメントが問題になっていますが、においのハラスメント「スメハラ」もそのひとつです。
不快な体臭や口臭、タバコのにおい、香水のにおい、柔軟剤のにおいなどが原因として挙げられます。
ただ、自分が発生源のにおいは、ずっと嗅ぎ続けていることになるので、自分では「くさい」ことに気づくことは中々難しいです。
しかも、においの感じ方は人ぞれぞれ違いますし、悪臭の原因についても本人に責任があるとは限らないので、他人に対して「くさい」と指摘する人は少ないです。
他人からいきなり「くさい」と言われたら結構ショックですよね。家族や友達から「くさっ!」って冗談みたいな感じで言われた場合であれば笑っていられますが、知らない人やちょっとした知り合いくらいの人から「くさい」と言われると正直少し傷つきます。
「くさい」って言われたくないんです。知らないうちに誰かに迷惑をかけ続けていたことになりますし、汚い不潔なイメージもあります。
また、言う方も「くさい」と言ってしまうと、そのにおいのせいで私は迷惑してますアピールに見えて、わがままなやつと思われてしまうかもしれません。
「くさい」って、言う方も言われる方も誰も得をしない気がします。
そこで考えました。ここは思い切って「くさい」という言葉をなくしてしまうのはどうでしょう?
マイナスイメージで誰も得をしない「くさい」という言葉を別の言葉に言い換えるんです。
では、どんな言葉に言い換えるのか、それは…「強い」です。においが強い。
あまりピンときていませんよね。ちょっと説明させてください。
まず、「におい」の正体を知っていますか?
その正体は…化学物質です。
「におい」の正体とは、空気中を飛んでくる揮発性の低分子の物質なんです。
東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻の生物科学研究室によると、匂いは鼻腔(びこう)内の嗅上皮(きゅうじょうひ)にある嗅神経細胞で感知される。
嗅神経細胞は約500万個あり、それぞれ400種類の匂い受容体のいずれかを持っており、匂い分子が特定の受容体に結合すると電気信号が脳に伝わり、匂いとして認識される。
簡単に言うと、鼻が化学物質を吸い込み、感知されたものが「におい」です。
え、ということは、他人のしたオナラのにおいがしてきて「くさっ」って思ったら、自分の鼻に中に他人のうんこの粒子が入って…。
これで「におい」の正体が分かりましたね。
次に「くさい」なんですが、「嫌なにおいがする」「不快なにおいを感じる」と辞書にありましたが、「くさいにおい」とは一体どういった「におい」なんでしょうか?
嗅覚は、動物にとって生命に関わる大きな役割を担っており、匂いを敏感に感じ取ることで、危険を回避することができます。
「くさいにおい」というのは、生命に関わる危険が迫ってるよと体が教えてくれているのです。
「生命に関わる危険なにおい」それは主に、「体に害のある毒のにおい」と「大量の化学物質を一度にまとめて感知してしまった時のにおい」の2種類だと考えられます。
そして、日常的に言っている「くさい」は後者の「大量の化学物質を一度にまとめて感知してしまった時のにおい」だと思います。
少量であれば「いいにおい」の香水も、ドバドバかけてしまうと大量の化学物質が一度にまとめて感知され、濃く、強い「におい」になるようなイメージです。
つまり、直ちに害のある毒性のあるにおいを除いて、「くさいにおい」のほとんどは、大量の化学物質が一度にまとめて感知された時の「濃度の高い、強いにおい」なのです。
「くさい」→「強い」のイメージ、伝わったでしょうか?
「くさい」という言葉が言いにくいな思ったら、試しに「強い」と言ってみるのもいいかもしれません。
個人的には「くさい」と言われるとショックで落ち込みますが、「強い」と言われた場合は、改善しなきゃと思えそうな気がします。
日頃から、「くさい」という言葉に少し違和感があったので文章にまとめてみました。
皆さんは、「くさい」という言葉やそれを「強い」に言い換える考えについてどう思いますか?
感想や意見などありましたら是非コメントで教えてください。
読んでいただきありがとうございました。