2012年中国、内モンゴル自治区


白鵬とか、鶴竜さんのモンゴルではなく、中国の内モンゴル自治区。

中国でモンゴルに接してるあたりがほぼ内モンゴル自治区。一部ロシアにも接していて面積は日本の3倍(これはwiki参照)。
モンゴル本国ではモンゴル語はあまり使われずキリル文字が用いられてるが(復活させる動きはあるらしい)、中国の内モンゴル自治区では中国語とモンゴル文字が用いられている。モンゴル文字は馬と人が踊っているような形の文字(あくまでも個人の意見)。

旅の起点は遼東半島の先っぽ大連。大連から寝台列車で一直線に内陸へと進む。

大連駅午後8時くらい発、翌日朝5時くらいに甘旗卡(カンチカみたいな発音)駅着、ツアーガイドさん、運転手さんと合流。

寝台列車はこれが初めてではないが、車掌さんが降りる駅手前で起こしてくれたのは初めてだった。とてもとてもありがたい。
中国内陸部の街の造りはそこまで大きくない街でも基本的に碁盤の目。大連のような四方へ広がっていく街の造りが異例だということを再認識する。

まずは砂漠を見に行く。

人生初めての砂漠体験。砂だけどなんだか水のような感じ。不思議すぎて新鮮だった。水が流れるように砂が流れていく。
この辺りの人は海を見たことがないので海を見に大連に行くんだ的なことを言っていた。大連からは砂漠を見たことのない人間が砂漠を見にくる。不思議な関係だなと思った。

その後ツアーはモンゴル族体験園みたいな所へ。

弓とか、棒きれをブーメランみたいにする遊びとか、ターザンみたいな遊具があった。弓って意外と難しい。的が生きている動物だったというあたり日本では体験できないことだったと思う。弓初体験なので的どころか前に飛ばすのも一苦労だったので動物殺傷の心配など1ミリも必要なかった。

夜は民族舞踊の舞台をみる。中国国内ツアーを依頼するとだいたいの割合でこのような舞踊などを見ることがツアーに含まれる。今回はモンゴル族の歴史みたいな寸劇、踊りや歌などの舞台だった。雰囲気的には街のカラオケ大会みたいなノリだなと思った記憶がある。

モンゴルといえば草原、馬。草原で乗馬にもチャレンジしてみた。

1000mトラック1周で35元。当時のレートで日本円で約450円。後ろにモンゴル族の人が相乗りして手綱を引いてくれる感じ。何キロくらい出てるのか分からないがものすごい疾走感。顔が風を切っている感触があった。途中前方を走っていたモンゴル族の少年が何かの弾みで馬から投げ出されていた。投げ出された少年が笑顔で馬を引きながらゴール地点まで走ってきていて、なぜか人馬一体的なものを感じてしまった。

よく友人に中国で観光したよーという話をすると必ず聞かれるのが「トイレどうだった?」という質問。内モンゴル自治区のトイレはというと、まあキレイなものではなかった。ただ内モンゴルのトイレがただの汚いトイレかというとそうではないという印象もあったので話そうかなと思った。

①とある民家のトイレ

トイレどこですか?と聞くと敷地の端っこのほう、木の板で囲った閉ざされた空間を案内された。空間に入ると地面の土に大きい穴が掘ってあって足場のために両足の位置に板が渡してある。板は人間の体重を支えられる強度を保つために何枚にも重ねてあったが、自分が乗るとちょっと軋んで恐怖を覚えた。匂いはすこしした。

②草原にポツンとあったトイレ

誰かの個人のトイレなのか公衆トイレなのか分からなかったが草原の中にコンクリートで作られたトイレに入った。空間に入ると壁、床、天井すべてがコンクリートで床に和式トイレぐらいの穴があいていた。便器はない。その穴の先は暗くなく、光が見える。トイレに入った時点で一段上がったのでおそらく穴などはなく、乾燥させて家畜に与えられるのかなと思った。(おそらく①のトイレも定期的に家畜に利用されると思われる)草原に吹く乾いたさわやかな風が穴から逆流してくるのでスース―する。なので手早く済ませないと風邪を引く。ただ、ここのトイレは完全に乾燥しているせいか全くの無臭。風が逆流して匂いが空間に入ったらそれこそ地獄だろうが、無臭なのでまあ許容かなと思った。

都市部の水洗トイレとか、観光客がたくさん利用する万里の長城のトイレのほうが遥かに汚い印象をうけた。

ただ内モンゴル自治区に行くときに必ず持っていくべきなのはウェットティッシュ。ご察しの通り、水がない場合もあるので。トイレットペーパーはトイレによってあったりなかったりするが、もし自分で持っていくなら水道で流すわけでもないし普通のポケットティッシュでもいいんじゃないか?と思った。一応流せるタイプを持っていけるなら持っていくに越したことはないと思うが。


・食べたもの

内モンゴルでよく食べられているものは羊肉とパクチー、他に乳製品とか、牛肉干とからしい。あとネギとか。飲み物はミルクティー、チャイみたいな飲み物。羊肉をドラム缶を改造したような燻製機で燻してるのをよく見かけた。羊肉の食べ方のバリエーションが多かったのでいろいろ楽しめた。そのせいでその後しばらく羊肉マイブームが続いてしまった。(今でもすごく好き)


この旅行の記憶で砂漠、羊肉、パクチーが好きになった。特にそれまでパクチーはすごく嫌だったのだが、この旅ではネギのような感覚でパクチーを山ほど食べたのでなぜか平気になった。中国で料理を頼むときにパクチー入ってる?と気にしなくてもよくなったので選択肢が広まったので自分にとっては大きい収穫のあった良い旅になった。

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