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子供の障害をカミングアウトアウトする? しない?

我が子は先天性疾患や発達障害を抱えています。
本人が自分のことを理解し病気や障害を言語化する前に、我が家には「親が誰にどこまで話すのか」と言う課題がありました。

今回は診断名を親からカミングアウトしてきた結果、感じたことをまとめます。

1  診断名を親が周知するということ

(1)全てを言う必要はない

「相手に理解してもらいたい」と全てを伝えたくなる時もありますが、相手も許容できる範囲があります。
逆に私たちが相手に「今はまだ知っておいてほしくない」と言う内容もあります。
「言いたい事」と「言いたくない事」を分けておきましょう。

今後の見通しなど不確定なこともあります。
全てを包み隠さず伝える事が、正解や誠実とは限りません。

相手によって伝える情報は取捨選択が必要です。

(2)ストレートに言う必要はない

我が子が抱える先天性疾患の正式名称は、医療従事者であっても広く一般に知られたものではありません。

そのため病名そのもので伝えるよりも、普段見て頂いている保育士さんや先生方には「何が問題なのか」「普段何に注意しなければいけないのか」「何か起こった時に、どう対応するのか」をかみ砕いて伝えることが必要でした。

また病名にインパクトを受け過ぎて、医療従事者以外の方には「大きくなったら丈夫になるよ!」「そんな風には全然見えない」と言われることもありました。なんとか励ましたいと言う咄嗟の反応だと思います。

保育園の保護者の方には、聞かれることはほとんどありませんでした。
ヘルプマークを付けていたり育児休業が長かった会話ついでに、聞かれたら「生まれつき持病があって。病院のお世話になりながら付き合っていかなくちゃならないんですよね~」とふんわり伝えるのが良かったです。
我が家が時間外保育を利用しており、大半のお子さんと校区も重ならない園であったことや、見た目から医療が必要な子と分かりにくいことも影響していると思いますが、それ以上深追いして話を聞きたがる方はおられませんでした。

「たまたま同じ時期にその場にいるだけで、一生付き合っていく人たちでもないのだから」と言う割り切りも大切だと思っています。

(3)すぐ言う必要はない

すぐに情報を共有したくなるかもしれませんが、相手によっては少し時間を置いてから伝えることもおすすめです。
「伝えるとこの人は慌てそうだなあ」と思う人には、後から少しずつ伝えたり、誰かに伝えてもらう方が良い場合があります。戦略です。

(4)言った後の反応は相手次第

カミングアウトの後の反応が、想像と違う場合があると思います。それは仕方がありません。

どんなに知識があっても、やっぱり我が身に起きた場合の反応は人それぞれです。逆に専門知識がなくても温かく見守ってくれる人もいます。
本心は違っていても、歩み寄ろうとしてくれる人もいます。

「理解ができる」ことと「納得ができる」ことは違います。

離れたい人とは離れ、傍にいて幸せになれる人と一緒にいる方が幸せです。

2 診断を伝える前に考えること

相手によって伝え方はそれぞれです。居心地のよい人間関係を構築するために、私自身も日々試行錯誤中です。

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