振替休日
◆概要
休日が他の休日(主に日曜日)と重なってしまった時に、その次の平日を休日にすることで、休日が減らないようにする制度のこと。
日本では法律内でこの制度に関して明言されているが、「振替休日」及び「振替」と書かれている訳では無いので、通称ということになる。
また、ここで対象となる休日は「国民の祝日」なので、都道府県等で定められている祝日は対象外になる。
以上、インターネットより。
◆駄文
「水も滴るいい男」とはよく聞くもんだけど、自分はこれに苦言を呈したいと思う。
まぁ、苦言と言うか、屁理屈というか。
雨に降られたり、お風呂から上がったり、水に濡れる場面は生きていればそれなりにあるだろうが、「水が滴らない」という場合に出会ったことは一度もない。むしろ濡れた人物が、本当に「いい男」であろうがなかろうが、そもそも男であろうがなかろうが、総じて水は滴るものだ。もし、「水が滴ること」がそれすなわち「いい男」の条件であるのならば、生きとし生けるもの全てとは言わないが、その大半が「いい男」に分類されることになるだろう。
さて、それが本当に正しい理屈であるならば、トラックに弾かれた水をモロに被った自分も、こうして、ポタポタと水が滴っているので「いい男」に分類されることになる。ならば、不運な「いい男」を憂いて、美少女がハンカチ片手に話しかけてきてくれてもおかしくないはずである。
しかしそんな理論とは裏腹に、現実は道行く人々に嘲笑の眼差しを投げ掛けられるのみ。
まぁ、誰だって朝からこんな面倒なイベントに首を突っ込みたくはないだろう。ましてや、ただの一般人の不運に。散々嘆いておいて申し訳ないが、自分がもし同じ状況の誰か見かけても、よほど好みのタイプじゃない限り声はかけまい。あぁ、なんて非情な世界。寒くて凍えそうである。……これは濡れてるせいか。
とにもかくにも、こんな状態で学校に行ってもどうしようもない。まさか、一日中水を滴らせながら授業を受ける訳にはいかないだろうし、自分の足元に水溜まりを作る気はさらさらない。(担任に説明してジャージに着替えることも出来るだろうけど、)これと言った対策も思い付かない(というテイにする)のでとりあえず踵を返した。幸い、電車に乗る前。道行く人に怪訝な目でみられるだろうが、公共交通機関に痕跡を残すことになるよりか遥かにマシであろう。
とりあえず180度方向転換をして歩きながら学校へと連絡。事実をありのままに伝え、本日は欠席する旨を話す。半笑いで(案の定)ジャージに着替えて来るように言われたが、電話を切った後にジャージが学校にあることを思い出した(テイ)。だから、大変不本意ながら、本当に残念であるが、学校に行くにふさわしい服装がない今、休まざるを得なくなってしまった。
と、(無理やり)理由をつけて家に。この時間になれば家族は全員出払っているので、1人である。
とりあえず、制服を脱ぎ乾燥させる。といっても、ハンガーにかけて置いておくという簡単なものであるから、このまま乾かなければ明日も……なんて、淡い期待。
濡れた髪や体をタオルで軽く拭いて部屋着に着替える。どかっとソファーに座り込み、何となくつけたテレビには、普段見ることない情報番組や、教育番組が放送されている。幼い頃見ていた番組が未だに続いていることに驚いたり、めっきり見なくなったニュースで最近の世の中を知った(気に)なったり。「学校」というものがまるっとないだけで、随分とゆったりとした時間が過ぎて行くものである。キンキンに冷やされたアイスを片手に、大量の氷とコーラを大きめのコップに流し込んで、外で繰り広げられる「日常」を横目に特別な「非日常」を優雅に過ごした。こんな経験、そう何回もできるものじゃない。いや、やろうと思えばできるんだろうけど、こういうのはたまにだからこそ有り難みがあるのであって、そう何度も繰り返しては良さがなくなる気がするし、ついで進級の単位も失いかけない。今回は、たまたま、どうしようもなく学校に行けなくなったのだ。仕方がない事態なのだ。……なんて完璧な自己暗示。
さて、話を少し変えよう。貴方は神様がいると思うだろうか。いやいや、別に勧誘とかじゃなくて。その辺の話はまた今度。……冗談だってば。日本人はなんとも都合の良い考え方をすると思っている。無宗教を語りながらも、神の存在に関して否定することもなく、それどころか、あらゆる万物に神が宿るとしたり、一神教の催しに清をだしたり、もうめちゃくちゃである。が、そんな自分もそのタチだから文句は言えまい。初詣には行ってるし、クリスマスにだってケーキを食べる。だからどうしたと言うことなんだが、まぁ、このまま話を聞いてくれればわかると思う。
時は過ぎて、翌朝の話。
あれからも怠惰な時間を過ごして、なんなら何時もより遅く眠った、翌朝の話。
目を覚ました途端に、体が重い、頭が痛い、息苦しいという三大体調不良に見舞われ、身体を起こすもどうもクラクラして視界が安定しない。どうにかこうにか体温計を引っ張り出して腋に挟み、ピピッという音を聞いて液晶をみれば、高熱。38.4℃。水溜まりの水を被ったせいか、身体を冷やしすぎたせいか、サボった天罰か。昨日のあの悠々とした1日とはうって変わって、熱にうなされ、汗をかくという残念な1日を過ごさなくてはならなくなってしまった。
まぁ、なんにせよ、どんなに水を滴らせているといっても、熱をあげているようじゃまだまだである。
P.S.
「登校」
上記のタイトルが付いてました。
過去に書くだけ書いて何もしてなかったものです。決してなんにも思いつかなかった訳ではありません。決して。