昨日は久々に気温が低くて過ごしやすかったですが、
また今日は真夏日にもどり、
週末にかけて最高気温も34度にもどってしますようです。
来週以降も、
台風や秋雨前線の影響で天気も崩れやすくなってくるようです。
本日は、甲状腺機能亢進症です。
Hyperthyroidism.
Cleaveland Clinic.
日本では、人口1000人あたり0.2~3.2人と報告されています。
20~30代の若い女性に多く、
男女比は1:3~5くらいと言われています。
(日本内分泌学会より)
甲状腺ホルモンは、
全身の新陳代謝を活発にし、元気にするホルモンなので、
体が常に運動しているような状態になります。
痩せる人が多いのですが、食べ過ぎて太る人もいます。
疲れやすくなるので、
スポーツ選手などでは、
急に成績が落ちる人もいるようです。
イライラして、
せっかちになり、
子供では学力低下につながります。
学習障害とされることも。
特にアジア人男性で、
炭水化物の多い食事をした後や運動の後などに、
手足が突然動かなくなる発作が起こることがあります
(周期性四肢麻痺)。
バセドウ病は、
自己免疫疾患の一つで、
甲状腺刺激抗体が、甲状腺のTSH受容体を持続的に刺激し、
甲状腺機能が亢進します。
下垂体でTSHを産生する細胞が腫瘍化して、
自律的にTSH産生をおこなうこともあります
(TSH産生下垂体腫瘍)。
胎盤から分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)には、
甲状腺刺激作用があり、
妊娠初期に一過性に甲状腺ホルモンの産生が過剰になることもあります。
亜急性甲状腺炎や無痛性甲状腺炎は、
破壊性甲状腺炎とよばれ、
炎症により甲状腺濾胞が破壊され、
甲状腺ホルモンが血中に放出されることでおこります。
多くは数か月で自然に改善します。
バセドウ病の家族歴があるかたは、
ヨウ素(昆布など海藻に多い)過剰摂取には気を付けたほうがよいかも。
親、兄弟、祖父母がバセドウ病の方は、
一般の人に比べて20~40倍くらいバセドウ病になりやすいと言われています。
採血では、
FT4(free T4)、FT3(free T3)、TSHを計測します。
必要時、
バセドウ病の原因となる自己抗体のTRAb(TSH受容体抗体)、
TSAb(TSH刺激性レセプター抗体)、
TPO抗体(抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体)、
Tg抗体(抗サイログロブリン抗体)などを測定します。
画像検査は、
一般的には超音波検査が行われます。
核医学検査は、
お手軽にはできず、
限られた施設のみで行われます。