今朝は晴天です。
最高気温も34度ほどで、向こう1週間は代り映えなさそうです。
ただ、今日は午後から局地的に雨が降る予想とのこと。
傘忘れた。
前回から続きです。
Hyperthyroidism.
Cleaveland Clinic.
妊娠初期などをのぞき、
MMI(メルカゾール)が第一選択となります。
内服開始から2~3か月程度まで、
容量依存性に無顆粒球症(白血球が減る。死亡例もあり)が、
まれ(0.3%程度)におこるので注意が必要です。
重症例では、ヨウ化カリウムを併用して、
MMIの投与量を少なくします(MMI 15mg+ヨウ化カリウム50mg)。
MMI 5mg を隔日投与で6か月経過すれば休薬も可能です。
(最小量維持期間を長く維持したほうが再発が少ないという発表も)
放射性ヨードは、
妊婦、妊娠可能性がある女性、授乳している人、
甲状腺癌(疑)の方には使えません。
18歳以下でも原則使用しません(ほかに治療法がない6歳以上除く)。
手術は甲状腺全摘術となります。
術後は甲状腺ホルモン製剤(チラージンS)の内服が必要です。
一般的には、
抗甲状腺薬内服治療が選択されるかと思われます。
心房細動(特に高齢者)は、
心臓内に血栓が生じやすくなり、
脳梗塞の原因となります。
特に、
家族歴があるかたは注意しましょう。
内服で治らない場合も、
手術などの治療があります。
早めに疑って受診するのが大事です。
甲状腺クリーゼは年間250人以上発症、
致死率10%以上と、重篤な疾患です。
早期診断、治療が必要です。
妊娠初期に、
hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが高値になりますが、
hCGはTSHレセプター刺激作用を持ちます。
約5%の方が妊娠性一過性甲状腺中毒症を発症します。
妊娠14-18周でfT4は正常値となります。
甲状腺腫大や目症などはみられません。
厚生労働省では、成人では推奨量130μgとしています。
耐用上限量は3000μg(NIHの安全な上限値1100μg)となっています。
昆布、カットわかめ、ヒジキは控えめのほうがいいかも。
その他、
喫煙はリスク因子として知られています
(受動喫煙含む)。
バセドウ病発症リスクが3倍となり、バセドウ眼症も4倍となるそうです。
治療抵抗性となり、再発率もあがるとのこと。
周囲の人も含めて、
禁煙を。
ストレスも増悪因子となっています。
バセドウ病の方は、
高い頻度で抑うつ、神経症的などの心理特性がみられます。
十分な睡眠、ゆったりとした生活を心がけましょう。
くわしくは、「バセドウ病治療ガイドライン2019」をご覧ください。