B型肝炎について。その①。

本日は朝から雨です。
関東甲信は、昼頃にかけては、局地的に激しい雨が降り、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうなどにも注意が必要とのことです。

「激しい雨」って、どれくらい?と思っていたのですが、
基準があるようで、
1時間当たり降水量80mm以上で「猛烈な雨」、
50mm以上80mm未満で「非常に激しい雨」、
30mm以上50未満で「激しい雨」となっているようです。
(tenki.jp)

ところで、連休明けて、
またコロナがはやり始めたようです。
お気を付けください。
(気をつけようがないですけどね。)

今回は、B型肝炎です。
一度は耳にしたことがあるかと思われますが、ウイルス性肝炎です。
A型、B型、C型、D型、E型等などいろいろありますが、今回はBです。

Mayo Clinicより
Hepatitis B

概要
B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)によって引き起こされる重篤な肝感染症です。一部の人は、B型肝炎の感染が慢性化し、6ヵ月以上続くことがあります。慢性 B 型肝炎を持つと、肝不全、肝臓がん、または肝硬変(肝臓が永久に傷つく状態)を発症するリスクが高まります。
B 型肝炎のほとんどの大人は、たとえ徴候や症状が深刻であっても、完全に回復します。乳幼児や子供は、慢性(長期間続く)B型肝炎の感染症を発症しやすくなっています。
ワクチンでB型肝炎を予防することはできますが、発症した場合の治療法はありません。感染している場合は、特定の予防措置をとることで、他の人にウイルスを広げることを防ぐことができます。
 


日本では、約130~150万人(およそ100人に1人)が、
感染していると推定されてるそうです。
年間約10,000人の新規感染者がいると言われています。

症状について
B型肝炎の症状は、軽いものから重いものまでさまざまです。通常、感染してから1~4ヵ月後に現れますが、早ければ感染後2週間ほどで現れることもあります。人によっては、通常は幼い子供ですが、何の症状も出ないこともあります。B 型肝炎の徴候や症状には、以下のようなものがあります。
・腹痛
・濃い尿
・発熱
・関節の痛み
・食欲不振
・吐き気・嘔吐
・衰弱と疲労
・皮膚や白目が黄色くなる(黄疸)
受診のタイミング
B型肝炎に感染したことがわかったら、すぐに受診しましょう。ウイルスに感染してから24時間以内に予防治療を受ければ、感染のリスクを減らせる可能性があります。


・B型肝炎ウイルスに感染した方のうち、
 20〜30%の方が急性肝炎を発症し上記の症状がでます。
 残りの70〜80%はウイルスが自然に除去され、症状は出現しません。

・急性肝炎を発症した方のうちの1~2%の方は、 
 劇症肝炎を発症する危険性があります。
 70-80%の死亡率と言われる重症です。

・急性肝炎から慢性肝炎になるのは10%以下だそうです。


原因
B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)によって引き起こされる感染症です。このウイルスは、血液、精液、その他の体液を介して人から人へ感染します。くしゃみや咳で感染することはありません。HBVの一般的な感染経路は以下の通りです。
①性的接触。感染している人と無防備なセックスをした場合、B型肝炎になる可能性があります。その人の血液、唾液、精液、膣分泌物が体内に入ると、ウイルスがあなたに感染する可能性があります。
②注射針の共有。HBVは、感染した血液で汚染された針や注射器を通じて容易に広がります。IVドラッグの道具を共有すると、B型肝炎にかかるリスクが高くなります。
③誤って針を刺してしまう。B型肝炎は、医療従事者や人間の血液に接触するすべての人にとって懸念すべきものです。
④母から子へ 。HBV に感染している妊婦は、出産時に赤ちゃんにウイルスを感染させる可能性があります。しかし、新生児はワクチンを接種することで、ほぼ全てのケースで感染を回避することができます。


血液等を介して感染します。
母子感染家庭内感染医療行為(針刺し事故)性交渉などがあります。
日本では、輸血、麻薬関連は少ないでしょう。

急性B型肝炎と慢性B型肝炎
B型肝炎の感染には、短期間で終わるもの(急性)と長期に続くもの(慢性)があります。
急性B型肝炎の感染期間は6ヵ月未満です。
通常、免疫システムは、体から急性B型肝炎を取り除くことができ、数ヶ月以内に完全に回復するはずです。大人になってからB型肝炎にかかる人のほとんどは急性感染症ですが、慢性感染症になる可能性もあります。
B型慢性肝炎の感染は、6ヶ月以上続きます
免疫系が感染を撃退することができず長期化することがあります。B型慢性肝炎の感染は一生続く可能性があり、肝硬変や肝臓がんなどの重篤な病気につながる可能性があります
・B型肝炎にかかった年齢が若いほど(特に新生児や5歳未満の子ども)、感染が慢性化するリスクが高くなります。慢性感染は、肝疾患で重篤な状態になるまで、何十年も発見されないこともあります。
 


6歳未満でB型肝炎ウイルスに感染した小児で、
最も感染が慢性化しやすいようです。
 1歳以下で感染した乳児の80%から90%で感染が慢性化し
6歳未満で感染した小児の30%から50%で感染が慢性化するそうです。


リスク要因

B 型肝炎は、感染者の血液、精液、その他の体液に接触することで感染します。以下のような場合、B型肝炎に感染するリスクが高まります。
・複数のセックス・パートナーやHBVに感染している人と無防備なセックスをする。
・静脈内麻薬の使用時に注射針を共有する
他の男性とセックスをする男性
HBVに慢性的に感染している人と同居している場合
感染した母親から生まれた乳児である
人の血液に触れる仕事に就いている方
・アジア、太平洋諸島、アフリカ、東欧など、HBVの感染率が高い地域への渡航者
 


現状、日本で普通に暮らしていれば、
感染のリスクはそれほど気にするものではないでしょう。


合併症
HBVに慢性的に感染していると、以下のような重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
肝臓の瘢痕化(肝硬変)。B型肝炎の感染に伴う炎症は、肝臓の機能を損なう広範な瘢痕化(肝硬変)につながる可能性があります。
肝臓がん。B型慢性肝炎に感染している人は、肝臓がんのリスクが高くなります。
肝不全。急性肝不全は、肝臓の重要な機能が停止してしまう状態です。その場合、生命を維持するために肝移植が必要となります。
・その他の症状 B型慢性肝炎の人は、腎臓病や血管の炎症などを発症することがあります。
 


1年あたり、
B型慢性肝炎から0.5~1%、
B型肝硬変から3%の方が、
肝臓がんになるそうです。


予防について

B型肝炎ワクチンは、通常6ヶ月間に3~4回の注射をします。ワクチンでB型肝炎になることはありません。B型肝炎ワクチンは、以下の方におすすめです。
新生児
・出生時にワクチン接種を受けていない小児および青年
・発達障害者のためのセンターで働く人、または生活している人
・B型肝炎の人と同居している人
医療従事者、救急隊員、その他血液に接触する人
・HIVを含む性感染症に罹患している方
・男性と性行為をする男性
・複数の性的パートナーがいる人
・B型肝炎患者の性的パートナー
・違法薬物の注射をする人、針や注射器を共有する人
・慢性肝疾患のある人
・末期の腎臓病を患っている方
・B型肝炎の感染率が高い地域に行く予定のある旅行者
HBVに感染しないための予防策を講じる
HBVのリスクを減らすためのその他の方法には、以下のようなものがあります。
・性的パートナーのHBV感染状況を把握する。
パートナーの健康状態がわからない場合は、性交渉のたびに新しいコンドームを使用してください。コンドームはHBVに感染するリスクを減らすことができますが、リスクがなくなるわけではないことを覚えておいてください。
・違法な薬物を使用しない 。どうしてもやめられない場合は、違法薬物を注射するたびに、滅菌された注射針を使用してください。注射針は決して共用しないでください。
・ボディピアスやタトゥーに注意する。ピアスやタトゥーを入れる場合は、評判の良いお店を探しましょう。器具がどのように洗浄されているか尋ねてください。従業員が滅菌済み注射器を使用していることを確認する。答えが得られない場合は、別の店を探しましょう。
・旅行前にB型肝炎のワクチンについて聞いておく。B型肝炎がよく見られる地域に旅行する場合、事前にB型肝炎ワクチンについて医師に尋ねてください。通常、6ヶ月間に3回の連続注射を行います。
 



乳幼児期に3回の接種を行った場合、
ほぼすべての人が、
B型肝炎に対する免疫(HBs抗体)を獲得することができるそうです。
少なくとも15年間は免疫が持続することが確認されています。

効果は年齢と共に低下し、
40歳を過ぎてからのワクチン接種により、
免疫を獲得できるのは約80%となるそうです。
職場でも、
ワクチンを何回うっても免疫つかない人はいましたね。


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