「キシリトール」についての記事

季節外れの暑さが続くようです。
今朝は曇りだったので、
さほど熱く感じなかったのですが、
今日の最高気温は28度の予報、
明日は30度越えの猛暑日になる模様です。

今回は、
虫歯予防に有名なキシリトールの話です。

Popular Sugar Substitute Tied to Increased Risk of Heart Attack, Stroke: Cleveland Clinic Study. 
The Epoch TImes. 6/11/2024.

クリーブランド・クリニックによる新たな研究によると、人気の砂糖代替品であるキシリトールを大量に摂取すると、心臓発作、脳卒中、その他の心血管疾患のリスクが高まる可能性があるという。

あくまで「大量に」なので、
歯磨き粉に含まれているくらいなら問題ないでしょうか。

元の論文はこちらのようです。

Xylitol is prothrombotic and associated with cardiovascular risk.
European Heart Journal. 
ehae244,
Published:06 June 2024

この研究はキシリトールの健康効果に焦点を当てたものだ。キシリトールは天然の糖アルコールで、見た目も味も砂糖に似ているが、カロリーは砂糖より低い。通常の砂糖と異なり、血糖値を上げないため、糖尿病患者には砂糖の代わりとしてキシリトールの使用が勧められることが多い。キシリトールは、プラム、イチゴ、カリフラワー、カボチャなど、多くの果物や野菜に微量に含まれている。虫歯のリスクを減らすために、歯磨き粉などの歯科衛生製品によく使用されており、一般的に安全性が高いと考えられている。しかし、砂糖不使用のキャンディー、ガム、焼き菓子では砂糖の代わりに大量のキシリトールが使用されている。

キシリトールそのものが、
虫歯菌をやっつけるわけではなく、
虫歯菌は砂糖しか代謝できないので、
間接的に有効というわけだそうです。
なので、少しでも砂糖が含まれていると意味がないとのこと。

その他、多く摂取すると、
お腹が緩くなる方もいます。


甘味料の過剰摂取は血栓や脳卒中を引き起こす可能性がある
この研究では、ヘイゼン博士らは、高血圧、心臓病、糖尿病の病歴を持つ米国と欧州の患者 3,000 人以上を調査しました。研究者らは、高レベルのキシリトールが 3 年間の心血管イベントのリスク上昇と関連していると判断しました。血漿中のキシリトール濃度が最も高い患者の 3 分の 1 は、心臓発作や脳卒中などの心血管イベントを経験する可能性が高かった
キシリトールは血小板と反応して血栓を生じさせます。この反応が起こると、体は血栓症のリスクにさらされる。
また、キシリトールで甘くした飲料を飲んだ人の血小板は、ブドウ糖で甘くした飲料を飲んだ人の血小板よりも凝固しやすいことも発見しました。
「キシリトールが含まれているからといって歯磨き粉を捨てるということではないが、キシリトールを多く含む製品を摂取すると血栓関連事象のリスクが高まる可能性があることに注意する必要がある」とヘイゼン博士は声明で述べた。

血中に高濃度のキシリトールがあると、
血小板と反応して血栓をつくりやすいとのことです。

昔、外でコーヒー頼むと、
よく大体甘味料がついてた記憶があったのですが、
(アスパルテームだったかも)
最近見かけないような。

ガムは、LOTTEのものが有名です。


糖尿病は他の病気のリスクも高める
糖尿病患者では、高血圧、動脈狭窄、冠状動脈疾患、脳卒中のリスクが高い。カナダ心肺蘇生財団(HSFC)は、糖尿病患者は若年で心臓病を発症するリスクが高いと報告している。さらに懸念されるのは、糖尿病患者が心臓病で死亡する可能性が 3 倍高いことである。
糖尿病患者にとって血糖値の管理は極めて重要ですが、運動、健康的な体重の維持、喫煙の回避、ストレス管理、健康的な食事など、健康的なライフスタイルを選択することも不可欠である。HSFCは、砂糖代替品が含まれている可能性が高い、高度に加工された食品や超加工食品の摂取を減らすことが、より健康的な食生活を送るための 1 つの方法であると付け加えている。また、野菜、果物、低脂肪乳製品を豊富に含む高血圧予防のための食事療法 (DASH) を推奨しています。

糖尿病の方は、
いろいろな合併症がおきやすいとされています。

血糖管理以外の食生活や、
運動などの生活習慣にも気を付ける必要があります。

ちなみに、
超加工品:ultra-processed foods(UPF)とは、

「主に工業的な用途のために,一連の技術や加工を施すことで原料を合成したもの」で、清涼飲料水,濃縮還元製法のフルーツジュースマーガリン,代替肉(プラントベースドミード:PBMなど),シリアル製品の一部、特定のパン類やスナック類,フレーバーヨーグルト,キャンディ,インスタント食品などが含まれる。硬化油,加工デンプン,分離タンパク質(プロテインアイソレート),異性化糖などの,通常の調理ではほとんど利用されないような物質を添加することが多い。肥満,心臓病,高血圧,メタボリック症候群,抑うつ,がんなどの発症と関連づけられる(wiki)。

手間がかかるので、難しいのですが、
なるべく、
素材のままの食材を調理して摂取するのがよいですね。

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