「COVIDと長期COVIDの背後にある主な原因と潜在的な治療法」についての記事

本日も、最高気温33度ほどでやや蒸し暑いです。
明日は秋雨前線が関東付近を南下するので天気が崩れそうです。

昨日は、クルミっ子「イスパハン」の耳の抽選にあたったので、
鎌倉の鎌倉紅谷本店まで行ってきました。
おいしかったです。

日曜だし、混んでるかなと思いましたが、
雨のせい(台風10号?)か思いのほかすいており、
7月にオープンしたばかりの、
「BRISK STAND」のハンバーガーもすぐ食べることができました。
おいしかったです。

今回はコロナ(後遺症)の原因と治療についての新しい知見です。

UCSF Researchers Identify Major Driver Behind COVID and Long COVID, With Potential Treatment.
TheEpochTimes.
9/1/2024

カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の研究者らは、新たな研究によると、血液凝固に関与する天然タンパク質であるフィブリンがCOVID-19感染症の主な原因であると特定した。
研究者らは、フィブリンがSARS-CoV-2ウイルスのタンパク質に結合して、分解しにくい血栓を形成することを発見した。この血栓が、COVID-19や長期COVIDに見られるさまざまな炎症性および神経学的症状を引き起こす。
これまでの研究では、血液凝固は炎症の結果であると理論づけられてきた。しかし、8月28日に発表されたネイチャー誌の新しい研究では、その逆、つまり血液凝固が先に起こることが示されている。

本論文は以下のようです。
Fibrin drives thromboinflammation and neuropathology in COVID-19.
Nature. 28 August 2024.

「凝固障害はこれまで主に全身性炎症に起因するもの」と
考えられていましたが、
COVID感染が誘発する血栓性炎症」が引き起こすとのことです。
フィブリン抗体による治療が有望との内容です。
抗体だと高そうなので、
飲み薬とかになればいいんですけど。

研究者らは、新しい抗体を使用してフィブリンを阻害することで、血液凝固と神経症状を軽減し、患者に新たな治療法の可能性を提供した。
さらに、この新たな研究は、COVID-19感染後のがん増加についての説明も提供している。研究者らは、COVID-19のスパイクタンパク質とフィブリンの異常な凝固により、ナチュラルキラー(NK)細胞と呼ばれるがんと闘う免疫細胞が減少することを発見した。

フィブリンにより、免疫細胞が抑制され、
肺炎の悪化やがん免疫の低下にも寄与するとのこと。

「癌患者ではCOVIDに対する免疫が弱る」とか、
「COVIDの為、がん検診に行かなくなるから癌患者が増えた」とか、
そういった説明は今までありましたが、

スパイク蛋白(と結合したフィブリン)により、
癌免疫が抑制されるという話は初めてではないでしょうか?
(陰謀論を除いて)

フィブリンとウイルスタンパク質による異常な血栓
これまでの研究では、スパイクタンパク質と呼ばれるCOVID-19ウイルスタンパク質の一種が、凝固に関与する他のタンパク質と不規則な血栓を形成し、分解しにくい血栓を作り出す可能性があることが示されている。
「フィブリンがスパイクに結合すると、非常に高い炎症活性を持つ血栓が形成されることを私たちは示した」と著者の一人であるアカソグルー氏は書いている。研究者らは、COVID-19のベータ型とデルタ型の変異株をマウスに感染させ、その発見をテストした。研究者らは、COVID-19のスパイクタンパク質に結合したフィブリンが、従来の治療法では分解するのが難しい不規則なアミロイド様の血栓を形成することを発見した。研究者らは、スパイクとフィブリンの塊がマウスの血管、肺、脳に沈着し、瘢痕化と炎症を引き起こし、COVID-19の長期患者に見られる呼吸器系や神経系の問題を引き起こす可能性があることを発見した。脳では、COVID-19感染によりマウスの脳内にタンパク質沈着物が形成され、脳細胞の炎症が引き起こされた。
「さらに、フィブリンが毒性炎症を誘発し、ウイルスを除去するNK細胞を抑制することも示した」とアカソグルー氏は記している。
適切なフィブリンタンパク質を生成しないように遺伝子操作されたマウスは、COVID-19に感染しても炎症が軽減されることを著者らは発見した。また、がんと闘うナチュラルキラー細胞は、COVID-19のスパイクタンパク質を除去する活動がより活発だった。著者らは、NK活性の低下がCOVID-19後に見られる癌や自己免疫疾患の一部を説明する可能性があると記している。

スパイク蛋白がフィブリンと結合すると、
分解しにくい血栓が形成され、
血管、肺、脳に沈着し症状を引き起こすとのこと。

フィブリンは、
血管損傷部位または血液脳関門 (BBB) 破壊部位に沈着するようで、
Brain Fogとも関連があるとのこと。

long COVIDや、
COVID感染後の癌、
自己免疫性疾患の原因となりうるかもしれない
とのことです。

感染のない血栓
研究者らはまた、感染がない場合でも、マウスにスパイクタンパク質を導入するだけで、これらの異常な血栓の形成を引き起こす可能性があることを示した。研究者らは、マウスを完全なウイルスではなくスパイクタンパク質のサブユニットにさらしたが、それでも血栓は形成された。研究者らは、長期のCOVIDでは、残存したスパイクタンパク質が病気を引き起こしている可能性があると示唆している。
COVID-19 mRNAワクチンとアデノウイルスワクチンは体内でスパイクタンパク質を生成するが、ワクチンがこうした血栓を引き起こすことはないと著者らは述べている。「一般的に、COVID-19 RNAワクチンは局所的に少量のスパイクタンパク質の蓄積を引き起こし、そのタンパク質は排除される」と著者らは記している。彼らはまた、ワクチン接種を受けた9,900万人以上を対象に実施された研究を指摘し、血液関連の疾患に対する安全性の兆候は見られなかったと述べている。
米国疾病予防管理センター(CDC)の資金提供を受けたこの研究では、COVID-19ワクチンと有害事象の関連性はほとんどないことがわかった。ただし、特定の用量では、COVID-19 mRNAワクチンまたはアデノウイルスワクチンを接種した人は、さまざまな血栓性疾患にかかる確率がわずかに高かった。

ねずみの実験では、
ウイルスそのものでなくても、
スパイク蛋白の一部を投与しただけでも、
血栓はできたそうです。

CDCからお金をもらっている(利益相反あり)この論文では、
体内でスパイク蛋白を作成するmRNAワクチンは、
血栓を起こさないとのことです。
「筋注は局所的だからヨシッ!」とのことです。

そもそも、
筋肉注射って
血管が豊富に分布する筋肉内に注射することで、
確実に末梢血管に吸収されるため、
薬剤の吸収を早める目的で行われます。
(アナフィラキシーショックのときのエピネフリンとか)
何故、mRNAワクチンだけ、
局所にとどまるのか、未だに疑問です。

そういえば来月から、
もっと長期にわたって、
体内でせっせとスパイク蛋白を作ってくれる、
レプリコンワクチンが始まりそうですね
(世界で日本だけ?)。

血液凝固治療薬
研究チームはフィブリンを標的とする抗体を設計し、マウスに投与した。
COVID-19に感染したマウスは、抗体を投与された後、炎症、瘢痕、血液凝固、脳損傷、および全体的な生存率に改善が見られました。
予防のために抗体を投与すると、同様に炎症と臓器の損傷が軽減されました。一般的な抗凝固剤は血栓を防ぐ薬だが、出血リスクを高める可能性があるが、この抗体は出血リスクを高めない、と著者らは述べている。この抗体は炎症性フィブリンに対して非常に選択性が高く、一部の抗凝固剤で見られるような副作用はない、とアカソグルー氏は述べた。
アカソグルー博士のフィブリンを標的とした人間向け免疫療法は、バイオテクノロジー企業テリニ・バイオの資金提供を受け、すでに健康な人を対象に安全性と忍容性を検証する第1相臨床試験が行われている。
長期にわたるCOVID患者の血液凝固を治療してきたバーコウィッツ氏は、試験したモノクローナル抗体の他に、細胞研究でスパイクタンパク質を分解することが示されているナットウキナーゼなどの抗凝固剤を提案している
南アフリカのステレンボッシュ大学生理科学部長レシア・プレトリウス氏の研究によると、アスピリン、クロピドグレル、アピキサバン、プロトンポンプ阻害薬の3種類の抗凝固薬を組み合わせると、異常な血栓が減少し、疲労、関節痛、脳の混乱など、長期にわたるCOVIDの症状が改善されることが示された。マースランド氏は、米国ではFDAの承認を受けていないが、欧州では承認されているスロデキシドが、出血リスクを高めることなく血栓症の治療に非常に効果的であることを発見したと述べた。スロデキシドは、血栓性疾患や糖尿病性神経障害の治療に用いられる薬剤である。

すでに、抗フィブリン抗体は開発中とのこと。

その他、いろいろと血栓の治療薬について書いてますが、
真偽のほどは不明です。

抗凝固剤3種はやりすぎ?出血が心配ですね。
(アスピリン、クロピドグレルの2種類までは、
ステント血栓症のリスク低減に使用されていますが)

スロデキシドは抗凝固剤ですが日本未承認で、
糖尿病性腎症の治療に有用なようです。

納豆は、
ワーファリン内服中の方は食べれませんが、
抗凝固といった観点からは、
やっぱり良いんでしょうかね。

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