台風7号が接近中です。
15日に紀伊半島に上陸して、近畿や北陸を縦断する予報です。
天気予報に目を通し、十分お気を付けください。
なんとなくWHOの記事を斜め読みしていると、
Immune imprinting(免疫寛容)の言葉が出てきて、驚きました。
抗原原罪(Original Antigen Sin)ともいいます。
ものすごく,
かいつまんで言うと、
ワクチン繰り返して打つと効きにくくなる現象ですかね。
これまで、コロナワクチンでは、
おきないといわれてましたね。
Statement on the antigen composition of COVID-19 vaccines
WHO. 18 May 2023.
XBB.1.5は、ワクチンによる中和抗体が有効でないようです。
ワクチン複数回うっても、XBBに対する中和抗体は十分にできないそう。
(恐らくXBB対応ワクチンでも、武漢型の抗体ばっかりできるのでは?)
その原因として免疫寛容が起こっているかも(in vitro:実験室レベルで)。
そもそも、データって秘密裏にやりとりするものなのでしょうか?
Immune Imprintingに関しては、
以下の論文が詳しいのですが、
ちょっと難しいです。
Immune Imprinting and Implications for COVID-19.
Vaccines. 2023 Apr; 11(4): 875.
ややこしいですけど、
リンパ節などで未感作の免疫細胞(B cell)がウイルスやワクチンで感作され、免疫を誘導します。
次に、ちょっとだけ変異したウイルスやワクチンに暴露されると、
変異ウイルスに対応する免疫ではなく、
最初のウイルス(武漢型など)に対応した免疫細胞が増えます。
スパイク蛋白は、
受容体結合ドメイン(RBD)およびN末端ドメイン(NTD)などからなっており、NTDに関する抗体は感染増強抗体と関連すると言われてます。
ようやく、認可された国産の第一三共のワクチンは、
RBDを標的としたものですけど、
武漢型なので使えないというww。