新型コロナウイルスの変異株の状況。その②。

朝晩冷え込んできました。
日中はそれほどでもないような。
明日は最低気温が0℃以下の冬日の予報の模様です。

昨日、長年使用している眼鏡のレンズが傷だらけになり、
J〇NSに行ってきました。
初めて遠近両用にしてみたのですが、
グラデーションになっていて、あまり違和感がありませんでした。
他にも、紫外線量によってレンズの濃さが変わるレンズなんかもあって、
技術が進歩しているなあと驚きました。

本日は、「もういいかなあ」、と思いつつ、
2023/11/6 記事の続報です。

WHO says JN.1 COVID strain a 'variant of interest', poses low risk.
Reuters. December 20, 2023

WHO、JN.1 COVID株は「VOI」、リスクは低いと発表
12月19日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は19日、JN.1コロナウイルス株を「関心のある変異株:VOI」に分類し、現在の証拠から公衆衛生に対するリスクは低いとの見解を示した。
少なくとも2人の専門家がロイター通信に語ったところによると、この株は免疫システムを回避することができ、現在流行している他の亜種よりも容易に感染するものの、より重篤な疾患の兆候は見られないという。
ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院のウイルス学者であるアンドリュー・ペコシュ氏は、JN.1の方が症例数が多いかもしれないが、JN.1の方がリスクが高いということはない。

11月くらいには報告が上がってましたが、
JN.1という亜種が流行っているようです。
特段リスクは高くないとのこと。

JN.1は以前、親系統BA.2.86の一部として注目すべき変異体として分類されていたが、WHOは今回、注目すべき別の変異体として分類した。
WHOは、現行のワクチンで、JN.1やその他のCOVID-19ウイルスの循環変異体による重篤な疾病や死亡を予防し続けることができると述べている。米国疾病予防管理センター(CDC)は今月初め、JN.1亜型は12月8日現在、米国内の感染者の約15%から29%を占めると推定されると発表した。CDCは、現在のところ、JN.1が現在流通している他の変異型と比較して公衆衛生上のリスクが高いという証拠はなく、最新の予防接種を受けることで米国人をこの変異型から守ることができると述べている。CDCによれば、JN.1は9月に米国で初めて検出された。先週、中国ではCOVID亜種の感染が7件検出された。

最新のワクチンというと、
XBB対応のやつでしょうか。
変異が多いのに効くの???

追加で
The Epoch Timesからの記事です。
(Wikiによると、反中国、親トランプのスタンスとのこと。)

The New COVID Variant JN.1 Has More Tricks Than Previous Ones
TheEpochTimes. 12/19/2023

COVID-19の新型であるJN.1が世界中で急速に広がっている。特に中国本土では11月以降、小児病院が混雑し、「白肺(white lung)症候群」または「白肺」肺炎の症例が報告され、死亡者が増加している。同様の現象はアメリカでも指摘されている。この2つの出来事は単なる偶然なのか、それとも関連性があるのだろうか?

急速に世界的なトレンドに
JN.1が最初に検出されたのは8月。その後、米国を含む12カ国で確認されている。米国疾病予防管理センター(CDC)によると、米国では、10月末時点ではSARS-CoV-2循環ウイルスの0.1%未満であったJN.1が、12月8日現在では15-29%に増加している。イギリス、フランス、アジアなどヨーロッパでも広がっている。



JN.1はオミクロン "ピロラ"-BA.2.86の亜種に由来し、初期のBA.2亜系とその後のXBB亜系の2つの亜種の組み換え型である。JN.1について特に気になるのは、最近流行している他の亜種との顕著な乖離である。
XBB.1.5と比較して、JN.1には41の変異があり、そのほとんどはスパイク蛋白質に28、N蛋白質に1、M蛋白質に3、ORF1aに8、ORF7bに1である。
12月に発表されたプレプリント論文によると、石井博士は、ウイルスの感染プロセスを模倣するために一種のウイルス様粒子を使用し、その結果、JN.1はピロラに比べて感染力が著しく増加したことを示した。

特にスパイク蛋白に変異が多く、
感染力が増加しているようです。

XBB.1.5ワクチンによる防御の弱体化
北京大学のYunlong Cao博士が10月に発表したプレプリント論文でも、XBB変異体の455と456の部位に変異があり、これらのウイルスが身体の免疫、特に中和抗体をさらに回避するのに役立っていることが示されている。
簡単に言えば、ウイルスが適応することで、ワクチンを接種していても、過去にCOVID-19に感染したことがあっても、免疫システムがウイルスを撃退することが難しくなるのだ。
注目すべきは、JN.1にL455Sという新たな変異があることで、最新のXBB.1.5ワクチンはJN.1を防御しにくくなっている。
コロンビア大学のホー博士の研究によると、XBB.1.5をベースにしたmRNAワクチンを1回接種した未感染者は、中和抗体が27倍増加した。しかし、XBB.1.5の後に出現した新しい変異体に対する抗体の結合力は弱まり、特にJN.1変異体では中和効果が最も低かったことも注目に値する。
XBB.1.5ワクチン接種後にブレークスルー感染を起こした人を対象としたCao博士の追加研究で、JN.1に対する抗体が比較的少ないことが再度確認された。

残念ながら、最新のXBB.1.5ワクチンは、
JN.1には効かないようです。
CDCは有効といってた気がしますが・・。
(もはや、お約束)

中国と米国における「白肺(white lung)症候群」
直接的なデータでは重症化は見られないものの、JN.1には特有の懸念がある。JN.1の増加とともに、謎の病気も出現している。
11月下旬から北京、天津、上海の病院に数千人の謎の肺炎患者が殺到している。患者数の多さと症例の重症度から、2020年1月に中国で最初に発生したCOVID-19と同様の警鐘が鳴らされている。
ロイター通信によると、世界保健機関(WHO)は中国に対し、今回の呼吸器系集団感染における病原体の詳細を求めたが、中国は当初、主にマイコプラズマによるものだと主張した。
「白肺症候群」(重症肺炎の俗称)の症状には、COVID-19関連肺炎に似た高熱と無症候性低酸素症の異常な症状が含まれる。
欧米で小児の「白肺肺炎」または「白肺症候群」の症例報告が急増しており、JN.1曲線の上昇とともに社会的関心が高まっている。
この謎の肺炎が8月に発症したのは、JN.1が検出されたのと同じ月である。
この肺炎の病原体に関する医学的な分析は不足しているが、これらの肺の問題をマイコプラズマとする場合、いくつかの懸念点がある。
SARS-CoV-2は肺胞細胞に多く分布するACE2受容体を介して侵入し、肺炎を引き起こし、肺胞と間質の両方に損傷を与える。重症例では、X線検査で「大きな白い肺」として認められ、広範囲に炎症が広がっていることを示す。一方、マイコプラズマは気管支を侵し、より軽い炎症を引き起こし、通常は重症肺炎を伴わない。一般に軽症で、約1週間で改善する。

マイコプラズマは小児に多く、
画像所見のわりに、(ほかの細菌性肺炎に比べると)
比較的元気であることが多いです(頑固な咳が長引くことも)。
抗生物質内服で軽快しますが、耐性菌も増えているようです。

重症化例はさほど多くないはずなんですけど、
かといって、新型コロナと断定するのも早計かと。

幸い日本で、
流行っているとの報告は今のところ見当たりませんね。



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