気象病と季節性感情障害

なんと、
もう12月です。
師走です。
早いですね。
やることがいっぱいありますが、
なんとかなるでしょう
(知らんけど)。

まずは天気ネタ(天気.jp)。
今日2日は、日中は高気圧に覆われて、ほぼ全国的に晴れの予報です。
17℃くらいの所が多く。最高気温は平年を上回る所がほとんどとのこと。

昼間は、日光にあたるとちょっと暑いくらいの気温でしたね。

今日2日の夜は沖縄を除く各地で、
宇宙ステーション「きぼう」が見られるチャンスがあるそうです。
見え始める時刻は各地とも18:04で、
見え始めから見え終わりまでは3~4分くらいとのこと。

丁度移動中で見えません….。

今日は、気象病のお話。
Medical News Todayより
What to know about barometric pressure and headaches.
Updated on June 19, 2024

天候の変化、特に気圧の変化が頭痛を起こす可能性を高めるという研究結果もある。飛行機での移動中など、気圧の変化によって高地頭痛を経験する人もいる。また、片頭痛や緊張型頭痛を経験する人の中には、天候による気圧の変化が痛みやその他の症状の引き金になる人もいる。米国片頭痛財団によると、片頭痛患者の3分の1以上が、特定の天候パターンが頭痛の引き金になると報告している。

天気が不良(気圧が低く)になると、
頭痛があると訴える患者さんは結構いる気がしますね。
私は、花粉の季節は蓄膿が悪化して
目の周りが痛いんですけど。


2017年の研究では、気圧と片頭痛の重症度の間に関連性がある可能性があることがわかった。気圧の変化が、耳や副鼻腔のような体内の小さく狭い、空気で満たされたシステムに影響を及ぼすと、頭痛が起こる可能性がある。気圧の変化により、副鼻腔や内耳の構造や部屋の圧力に不均衡が生じ、痛みが生じる。身体への影響は、このような変化がどの程度の速さで起こり、どの程度劇的であるかによって異なる。気圧の変化については、血管の収縮、酸素不足、脳の痛みを作り出す部位の過剰な興奮などが頭痛との関連に関係しているという説がある。

全員が頭痛を訴えるわけではなく、
はっきりとした原因は不明ですけど、
上記のような発症のメカニズムも提唱されているようですね。
肺(胸膜)に穴があく、「自然気胸」という病気も、
気圧の変化に関連があるという説も見た記憶があります。


以下のような原因で頭痛を経験したり、頭痛が悪化したりすることがある:①気温や湿度の急激な変化
②気温や湿度の高低
③気圧が変化する嵐
④飛行機での移動中など、高度の変化。
人によっては、天候が変わるとすぐに頭痛や、時にはその他の片頭痛の症状が現れたり、悪化したりする。また、症状が出るまでに時間がかかる人もいる。また、天候の変化が顕著になる前に、痛みやその他の症状が現れる人もいる。

気温、気圧、湿度の「急激」な変化といっても、
数値で決まっているわけではなさそうです。
すぐ発症する人や、しない人もいて、
なんだかややこしい。


治療
頭痛の種類や正確な原因によっては、服用することで効果が得られる場合がある:
①市販の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
②アセトアミノフェン(タイレノール)
③吐き気止め薬
④片頭痛や群発頭痛を治療するトリプタンと呼ばれる薬

治療は、特殊なものはなく、
一般的な頭痛の治療となります。
片頭痛持ちのかたは、片頭痛の治療を。

家庭療法
頭痛やその他の片頭痛の症状を軽減するために、自宅でいくつかの対策をとることができます。
①布に包んだ氷嚢を頭や首の患部に当てる。
リラックス法を実践する。
③痛みは必ず治まるということを念頭に置いて、呼吸法を学ぶ。
カフェインやアルコールなどの誘因を避ける。
⑤運動や労作を制限する。
⑥ぬるめのお風呂やシャワーでリラックスする。
⑦十分な休息をとる
⑧騒がしい場所や明るい場所を避ける

薬以外の頭痛への対処法も、
一般的なものです。

予防
天候や気圧の変化に関連した頭痛を防ぐには、以下のようなことが有効です:
①頭痛の引き金となるような天候が予想される場合は、ストレスや疲労を軽減するためにダウンタイムを計画する。
②非ステロイド性抗炎症薬の服用
③水分補給を怠らない
④刺激物を避ける
⑤アルコールを避ける
⑥脂肪や砂糖を加えない健康的な食生活を心がける。
⑦規則正しい睡眠
⑧定期的に運動する
⑨ヨガや瞑想などのストレス解消法を実践する。
⑩食事を抜かない
病院では、重度の頭痛や片頭痛を予防するために、以下の薬を処方することがあります:
・抗けいれん薬、抗うつ薬、抗不安薬
・β遮断薬
・ボトックス
・カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)薬

予防法も、特に目新しいものはないですね。

ウェザーニューズのサイトに、
天気痛予報」というのがあります。

本日 12/2 北海道に警戒マークがでております。

夜から、雷雨の予報なので、雨などで「警戒」となるのでしょうかね。

気象病について、
もう少し補足しておきます。

メディカルノートより
気象病。

気象病とは、気温や気圧など“気候”の変化によって引き起こされるさまざまな症状の総称です。どのような気候の変化によってどのような症状が現れるかは人によって異なり、「低気圧が近づくと頭痛がする」「気圧や気温の変化が激しい秋は体調を崩しやすい」などさまざまな訴えが聞かれます。日本では1000万ほどの人が気象病に悩んでいると考えられており、比較的発症頻度が高い症状といってよいでしょう。
気象の変化に伴う諸症状は、古くからさまざまな研究が重ねられてきました。しかし、はっきりとした発症メカニズムは分かっていないのが現状です。強いて言えば、私たちの体は常に気圧と気温に晒されており、それらが急激に変化することで体内のバランスを崩しやすくなり、全身にさまざまな症状を引き起こすと考えられています。

やっぱり、「天気が崩れると調子が悪くなる」以外は、
よくわかっていないようですね。

一方、
天気が悪い(日光にあたらない)と、
鬱っぽくなるという病気もあります。

MSDマニュアルより
季節性感情障害。

冬に少し気分が落ち込むのは、めずらしいことではありません。日照時間が短くなり、気温が下がることに加えて、休日が少なくなる傾向にあります。しかし一部の人にとっては、季節的な変化がより深刻な精神衛生上の問題を引き起こすため、それを無視したり軽く片付けたりしてはいけません。
季節性感情障害(SAD)は、悲しみと季節的パターンで現れる症状を大きな特徴とする抑うつ障害です。この病気は1000万人もの米国人に影響を及ぼしていますが、多くの人は自分がこの病気に苦しんでいることに気づいていないようです。

日光が陰って、
気温が低くなって、気分がすぐれない。
1000万人が影響。
なんだか似てませんかね。
(しかし、1000万人とか1000万パワーとか、ざっくりしすぎ)

季節性感情障害、
略してSAD(悲しい)って上手くないですか。


SADは概日リズムの乱れによって引き起こされます
SADには、概日リズムと睡眠・覚醒のタイミングなどの外部刺激とのミスマッチが関係しています。冬に日照時間が短くなると、体内でのセロトニンとメラトニンの分泌に影響を受けることで、睡眠や気分にも影響が及ぶ可能性があります。

SADは1年のどの時期にも人々に影響を及ぼす可能性があります
大半の人は晩秋から冬にかけて、日照時間が短くなる時期に、季節性感情障害を発症します。しかし、1年を通して夏やその他の時期にも定期的に気分の落ち込みを経験する人もいます。

③SADのリスクが高い人もいます
SADはこの病気の家族歴がある人でより多くみられ、双極性障害の人でもリスクが高くなります。20代と30代の人に最も多くみられます。さらに、北半球の高緯度地域に住んでいる人は比較的この病気になりやすく、これはおそらく日照時間が短いためと考えられます。

④SADには光が効果的な治療になります
多くの人にとって、SADに対する最善の治療法は光療法です。SADの治療として、ライトボックスという照明機器の30~60センチメートル前に1日30分間、座って過ごすことを勧められます。一般的には、朝の起床直後に行うのが最も効果的ですが、個人差もあります。幸いなことに、光療法は開始後1週間で症状を改善できます。さらに、この種の光療法は、他の種類のうつ病に対する治療にも効果的であることが示されています。SADに対するその他の治療法としては、抗うつ薬や認知行動療法などがあります。

寝る前に、
スマホのブルーライトを浴び続けるのは、
朝の光と真逆でよくないでしょう。

朝起きて、30分ライトの前に座るのは、
ちょっと無理ですけど、
短時間ならやってみてもいいのかも。



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