片頭痛について。その①。

昨日は最高気温30度越えでしたが、
本日はまた、曇りでやや涼しくなりました。
明日は晴れて、最高気温30度まで達するようです。
いい加減、涼しくなってほしいですね。

今回は片頭痛です。
Cleveland Clinicから
Migraine Headaches.
 
偏頭痛も使われますが、
学術的には片頭痛です。
ちょっと内容が多いので3分割となります。

片頭痛って何?
 
片頭痛は、様々な症状を引き起こす一般的な神経疾患であり、
特に頭の片側がズキズキと脈打つような頭痛が起こります。
片頭痛は、体を動かしたり、光や音、匂いを感じると悪化することがあります。片頭痛は少なくとも4時間、あるいは数日続くことがあります。
アメリカ人の約12%がこの遺伝子疾患を患っています。
調査によると、この病気は、世界で6番目に障害の多い病気です。

わたしも副鼻腔炎(蓄膿)で、
目のまわりが痛むことが多かったのですが、
頭痛って大変です。
(最近、飲酒しなくなってへったかも)
肩こりでも後頭部が締め付けられることがありますが、
こちらはずきずきする痛みです。

前兆(Aura)とは?
 
前兆とは、通常、片頭痛が始まりそうだという警告のような、
感覚、運動、言語に関する症状のことです。
通常は頭痛の前に起こりますが、頭痛の最中やその後に現れることもあります。前兆は10分から60分程度続きます。片頭痛を経験する人の約15%から20%に前兆があると言われています。前兆の症状は可逆的です。
以下のような症状を引き起こします。
 
・明るい点滅する点、輝き、または光が見える。
・視界に盲点ができる。
・皮膚のしびれやヒリヒリ感。
・話し方が変わる。
・耳鳴りがする。
・一時的な視力低下
・波線やギザギザが見える。
・においや味の変化。
・変な感じがする。


目がチカチカするのが有名でしょうか(閃輝暗点)。
閃輝暗点は、
脳梗塞や一過性脳虚血発作、
てんかんなどの症状としてもあるようですので、
鑑別が必要となります。

他にも色々症状(前兆)があるようですね。

片頭痛の種類
 
片頭痛にはいくつかの種類があり、同じ種類でも違う名前で呼ばれることがあります。
 
・前兆のある片頭痛(複雑性片頭痛)
片頭痛を持つ人の約15%~20%が前兆を経験するといわれています。
 
・前兆のない片頭痛(一般的な片頭痛)
前兆のない片頭痛です。症状は同じですが、前兆は起こりません。
 
・頭痛を伴わない片頭痛
「無症候性片頭痛」または「無症候性片頭痛」とも呼ばれ、前兆の症状はありますが、その後に起こる頭痛はありません。
 
・片麻痺型片頭痛
体の片側に一時的な麻痺(片麻痺)、神経学的または感覚的な変化が生じます。頭痛の発症に伴い、一時的なしびれや体の片側の極端な脱力感、ピリピリした感覚、感覚の喪失、めまいや視力の変化などを伴うことがあります。頭の痛みを伴うこともあれば、伴わないこともあります。
 
・網膜性片頭痛(眼球性片頭痛)
片方の目の視力が一時的に、部分的に、または完全に失われ、目の奥に鈍い痛みが生じ、それが頭の他の部分にまで広がっていくことがあります。視力の低下は、1分程度で終わることもあれば、数ヶ月続くこともあります。
 
・慢性偏頭痛
慢性片頭痛は、片頭痛が1ヶ月に15日以上起こる場合をいいます。症状は頻繁に変化し、痛みの程度も変化します。慢性片頭痛の方は、月に10日から15日以上頭痛薬を使用している可能性があり、残念ながら、さらに頻繁に起こる頭痛につながる可能性があります。
 
・脳幹前兆を伴う片頭痛
この片頭痛では、頭痛の前にめまい、ろれつが回らない、物が二重に見える、平衡感覚が失われるなどの症状が出ます。頭痛の痛みは後頭部に影響することもあります。これらの症状は通常突然起こり、うまくしゃべれない、耳鳴り、嘔吐などを伴うこともあります。
 
・片頭痛発作重積
 72時間以上続くこともある、稀で重度の片頭痛のタイプです。頭痛の痛みと吐き気が極端にひどくなることがあります。特定の薬、または薬の禁断症状によって、このタイプの片頭痛になることがあります。

頭痛が無い頭痛とか難しい。
目が見えなくなったり、
麻痺が起こったり、
ろれつが回らないと脳卒中と区別が付きにくいですね。
早めに受診が必要です。
鎮痛剤の飲み過ぎも良くないみたいです。
ロキソニンなどは長期連用で、
肝機能、腎機能障害の副作用も。

片頭痛の4つの段階
 
4つの段階を時系列に並べると、前駆症状、前兆、頭痛、後遺症となります。約30%の人は頭痛が始まる前に症状が出ます。
 
前駆症状(PRODROME)
最初の段階は数時間続くか、数日続くこともあります。毎回起こるとは限りません。
前兆(AURA)
60分ほど続くこともあれば、5分ほどで終わることもあります。
ほとんどは前兆を経験しませんが、前兆と頭痛の両方が同時に起こる人もいます。
頭痛(HEADACHE)
頭痛は4時間から72時間程度続きます。通常は、ズキズキ、キリキリ、または、頭に氷を刺されたような感覚と表現されます。通常、頭の片側から始まり、反対側へ広がっていきます。
 後遺症(POSTDROME)
後頭部は1日か2日続きます。片頭痛の「二日酔い」とも呼ばれ、片頭痛持ちの人の80%が経験すると言われています。
 
4つの段階を経るのに約8時間から72時間かかると言われています。


 
救急外来で診察/治療した程度で、
私自身は片頭痛の経験はありませんが、
毎回この段階を繰り返すのは厳しいですね。
4つの段階の参考図を引用しておきます。


片頭痛の4段階

 片頭痛の頻度
専門家によると、成人人口の約半数が頭痛を経験し、アメリカ人の12%が片頭痛を患っていると推定されています。
女性は男性の約3倍も片頭痛を経験しやすいと言われています。
 

女性ホルモンの関係で、
女性の方がなりやすいみたいです。
 

危険因子
以下のようなものがあります。
遺伝:片頭痛になる人の最大80%は、近親者に片頭痛の患者がいると言われています。
性別:片頭痛は、男性よりも女性、特に15歳から55歳の女性に多くみられます。ホルモンの影響により、女性に多く見られるようです。
ストレス:高ストレスだと片頭痛が起こりやすいかもしれません。ストレスは片頭痛の引き金になることがあります。
喫煙

遺伝する傾向があるとのこと。
女性に多い様です。
タバコ止めましょう。

片頭痛はどれくらいの頻度でおきる?
 片頭痛の頻度は、1年に1回、1週間に1回、またはその間の任意の回数です。月に2回から4回の片頭痛が起こるのが最も一般的です。
 
片頭痛は遺伝する?
 片頭痛は家族に遺伝する傾向があります。片方の親が片頭痛の既往がある場合、その子供が片頭痛になる確率は50%です。両親ともに片頭痛の既往がある場合、そのリスクは75%に跳ね上がります。
 
子供も片頭痛になる?
はい。小児の片頭痛は多くの場合短く、胃の症状がより多く見られます。


子供の場合、頭痛より、
胃が痛くなったり気持ち悪くなるとのこと。
わかりにくいですね。

脳に障害がでる?
片頭痛が原因で脳に障害が起こることはありません。前兆のある片頭痛を持つ人が脳卒中になるリスクはごくわずかで、10万人中1人か2人です。

次回は症状などのお話です。


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