『敗者のゲーム』がくれる新たな視点!株式投資の教訓とは?
しばらくの間、なかなかnoteに書く内容がないなぁと思いながら過ごしておりました。
もっと正しく書くと
こんな内容の記事を書いてもnoteではニーズがないんじゃないかなぁ…
と思って書くのをためらっていました。
その内容はズバリ
株式投資 についてです!
今年から新NISAが始まり、そして株式市場も新年から一気に上昇傾向が続いて、話題沸騰のテーマ。
特に私のような40代となると、そろそろ老後のための資金を貯めなければ…
という危機感もあり、資産運用のためにも勉強しようと思って最近は株式関連の書籍ばかりを読んでおりました。
株式投資の本を読み進めるうちに、だんだんと
(あれ、株式投資って、けっこう生活とか仕事での心得にも言えることがあるなぁ…)
なんて思うことがあり、そう思えると一層株式投資について勉強したい、という気持ちが高まりました。
そんなこんなでここ最近、数冊読み進めている中で、ようやく、
この読んだ内容をnoteにまとめてみたい!
という気持ちが湧いて来ましたので、今回はその中でも特に興味深かった本から、『敗者のゲーム』という本について書きたいと思います。
「敗者のゲーム」は、チャールズ・エリスによる投資の古典的名著で、投資家が陥りがちな失敗とその回避法について詳述しています。特に、長期的な成功を目指すための戦略が中心となっています。
この敗者のゲームというのはモノの例えで、著者は株式投資をスポーツ、ここではテニスに例えて説明しています。
この序文を読んだ時に、
いやー、これって株式投資だけじゃなくて、仕事とか私生活とか、さまざまな場面に共通して言えることだよなぁ。
と共感してしまいました!
なので私にとってはこの本は株式投資だけでなく、物事に対する心得をどう持っておくのか、という広い意味で内容を捉えていくと株式投資の勉強以上に愉しむことが出来ました。
では、ここから本の内容を紹介します。
『敗者のゲーム』要約
長期的視点の重要性
エリスは、投資家が失敗する原因の一つとして、下げ相場に遭遇して株から手を引き、その後の上げ相場に参加できないことを挙げています。相場のタイミングを狙うのは間違いであり、常に市場に留まることで「稲妻が輝く瞬間」を逃さないことが重要です。
アクティブ運用のリスク
アクティブ運用は「他人の失敗の上に成り立つ」とエリスは述べています。アクティブ投資家は、他の投資家のミスから利益を得ることができるが、自身のミスも避ける必要があります。頻繁に間違いが起こる中で、自分が間違えない可能性や他人と逆の行動を取る知恵と勇気が求められます。
過度なリスクと慎重さ
多くの投資家が利益を追求するあまり、過度なリスクを取って失敗します。特に多額の借金をして投資し、失敗するケースが多いです。一方で、慎重すぎる投資家もリターンを逃すことがあります。エリスは、適切なリスクを取りつつ、慎重さを保つバランスが重要であると説いています。
過去の市場動向の理解
過去の市場動向を学ぶことで、未来の市場動向を予測することが可能です。市場の本質を理解し、長期的な視点で投資を行うことが求められます。
賢い分散投資
エリスは、リスクを抑えつつリターンを最大化するためには、分散投資が不可欠であると述べています。シンプルでベストなインデックス・ファンドとして、国内株と外国株の半々の組み合わせを推奨しています。分散投資は、リスクを分散し、安定したリターンをもたらします。
知的能力と情緒面の能力
投資の成功は、知的能力と情緒面の能力によって決まります。知的能力には、企業の財務分析や情報収集・判断の能力が含まれます。情緒面では、市場の動きに冷静に対応する力が求められます。
個別の投資方針
エリスは、投資方針は個々の状況に応じて異なるべきだと述べています。時間軸、リスク許容度、投資経験などを考慮したポートフォリオを作成することが重要です。資産配分、特に株式と債券の配分比率が成功の鍵となります。長期的な視点を持ち、自分に適したポートフォリオを構築することで、安定したリターンを得られます。
長期的思考の重要性
エリスは、長期的な視点を持つことの重要性を繰り返し強調しています。短期的な市場の変動に惑わされず、長期的な計画を立てることで、投資リターンを最大化できます。市場は時間と共に回復するため、恐怖に駆られて売却することは避けるべきです。
健康と教育への投資
エリスは、教育と健康への投資を最高の投資としています。自分自身や家族の教育、健康維持に投資することで、長期的な収益と幸福を追求できます。教育は将来の収入を増やし、健康は寿命を延ばし医療コストを削減します。
まとめ
「敗者のゲーム」は、投資家にとって長期的な成功を目指すための指南書であり、その教えは投資のみならず、日常の仕事や人生にも応用できるものです。