
3歳の娘が隠れ弱視だった話 9.保育園と調整する[様式あり]
こんにちは。近藤ろいです。
今4歳の上の娘は弱視治療をしています。「遠視性不同視弱視」といいます。左目が強い遠視であまり見えておらず、治療をしなければ将来眼鏡をかけても視力が出ないかもしれない状態です。
普通の3歳児健診で発見されました。
今回は、見つかった時~治療が定着するまで のうち、医療につながった以降、治療用メガネづくりのあたりの話題です。

眼鏡を作って受け取るまでの間に、もうひと働きしなくてはならないと感じたことがありました。
保育園から毎日質問される
うちの子は保育園児だったので、日中は眼鏡をかけて保育園を過ごすことになります。
先生方は受容的でしたが、同時に眼鏡ができるまでの間に
「体操は一緒にしてもいいんですか」
「お昼寝の時は外してもいいんですか」
など、毎日1つずつ質問をして頂きました。
2回目の受診の時に眼科の先生にお尋ねしたら「えっ…寝るときと激しい運動をする時以外はずっと掛けていていいですよ?」と、細かく生活上の注意点を聞かれるのは驚きだという口ぶりでした。
管理上の責任意識と不安を大きく感じられる保育所
と
眼鏡の子どもをわんさか見ている医療
のすれ違いです。
これは親が間に入ってすり合わせをした方がいいな。
と思ったので、一枚もの資料を作って保育園側にお渡しすることにしました。
親からまとまった情報があれば、たとえ簡単な注意事項であれど安心されるだろうし、紙資料という手元に残るものなら、様々な先生方が担当して保育に当たってくださる時間帯にも見てもらえると思ったからです。
よっし一枚もの資料を作ろう
形式は、保育所の先生方が見やすいように、「保育園だより」のフリー素材をベースに作らせて頂きました。
こんな感じです。

(実物は「無料デザインツール デザインAC」のテンプレートをお借りして作りました。
このサイトでの掲載にあたっては、再配布可能な素材なのか確証が得られないので、「フリーイラスト素材サイト てがきっず」様の素材を用いて再構成しました。この記事の最後にお使い頂けるパワーポイントを掲載しています)
一枚もの資料は幸い好意的に受け止めて頂いて、職員室で全職員に回覧して頂いただけでなく、
担任の先生の方からかけ方、保育園での保管の仕方についての提案をして頂いたりしました。
受け入れて頂くにあたり、わが子を特別扱いして頂くことは必要はないですが、
お世話になる実力者だからこそ、不安や質問があった時にはわかりやすくまとまった情報を出すことは必要だなあ、と感じた出来事でした。
ちゃんとした文書もあった!
私の時は母お手製の資料で受け入れて頂きましたが、今から思えばいち保護者の「お願い」だけで、よくご快諾くださったなあと思います。
本来であれば、管理上の責任を果たすため、その根拠となる診断書の写しや、医師の意見書の一つくらい求められても良かったのに。
と思っていたら、令和5年10月に公益財団法人日本眼科学会から依頼文が発出されていました。
「幼稚園、保育所、認定こども園の皆様へ
~弱視や斜視の子どもの眼鏡装用等に関するお願い~」
教育色の強い幼稚園やこども園、それから施設全体の管理責任が生じる園長先生・主任の先生のなどは、こういう権威ある団体からの堅い文書の方がお仕事をしやすいかもしれません。
一方で、園の気風によっては、「上から一方的に指示された!」とむかっ腹の方に結び着いてしまう可能性もあると感じました。
そういう場合は前述の、私が作ったみたいな、「親の思いを何とかカタチにしてみました。先生何卒」と情に訴える資料の方が納得して頂きやすいかもしれません。
現場の先生方レベルだと、特に「偉い人が言った」よりも、「何をどこまで求められているのが」わかりやすさの方が優先されることでしょう。
そんなこと気にされない、柔軟な園や先生も沢山あろうかと存じます。
我が子が眼鏡を掛け始めたのが令和5年4月からなので、それ以降に公開されたようです。
ちょっとタイミングを逃してしまったので、うちは年度が変わった時に、依頼文とお願い資料の両方を、顔色を見ながらそーっと差し出してみようと思いました。
なお子ども同士では…
この記事を公開したあと、子どもが年中になると、
同級生どうしでもちょっと乱暴なことを言いたがる時期に差し掛かりました。
当然我が子も「眼鏡壊してやろうか」など言われた訳ですが、想定の範囲。
我が子に予め「そういう時は、『これは6万円するのよ』と言い返してやんなさい」と教育していたため、事なきを(?)得ました。
まあ実際に肝を冷やすのは親御さんだと思うのですが「何か言い返せることがある(言い返される)」ということは、
眼鏡を掛けている側にとっては安心材料、
悪ガキ側にはハッタリパンチ的な作用があるようです。
保育園だより風お願い資料のひな型を置いておきます
noteって強いですね。
パワーポイント形式もアッブロードできるなんて。
自分と同じように「保育園や幼稚園と子どもをつなぐぞ」という方のために、記事前半でお示ししたお願い資料のサンプルひな型をおいておきます。
パワーポイントで開ける形式なので、必要な部分を取捨選択・差し替えしてくだされば、時間短縮になろうかと思います。
利用上のおねがい
素人が作ったテンプレートなので、使いにくいところはよきに計らって改善してください。
イラストを差し替える時は、「フリーイラスト素材サイト てがきっず」が出所なので、そちらを参考になさってください。てがきっず様の利用規約もご一読ください。
素材のクレジットは必ずしも必要ないようなので消して頂いても大丈夫です。
文面はあくまでも参考なので、各自に適用する内容に差し替えてください(掛けることになった経過、黄色の気球「こんな時は外します」「意外とイケた」欄など)
多くの先生方でわが子のの保育に当たって頂いていますが、この一枚もの資料がお守りになってでしょうか?
幸い、今まで修理が必要なほどの大きな事故も保育園では起こらず、健やかに眼鏡ライフを送っています。
(実は家で踏んで壊したり、保育園でお友達とぶつかって結果的に壊れたのですが、その話はまた今度…クッ!)