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裁縫初心者でも1時間くらいで作れる「おさかなアイパッチ」の作り方

(R6.3改定版型紙に差し替えました)
こんにちは、近藤ろいです。
4歳になる上の子が3歳児健診の屈折検査をきっかけに、遠視性不同視弱視と診断されました。

「アイパッチ治療をしましょう」と言われたその日から着けられるようなものが欲しくて、自分で作ってしまいました(より詳しい経緯はこちら)。

できあがりはこんな感じ
調整するとさらに遮蔽度アップです

せっかくなので、何卒ご使用は自己責任で、とお願いしたうえで布アイパッチの型紙を公開しています。

このページでは、詳しい作り方を解説しています。
なお、「裁縫初心者」とは他でもない私のことです。
作成手順や縫い方は自己流です。もっといい方法をご存じであればそれを適用して頂き、そして私にもそっと教えてください。

 必要なもの

  • 型紙

  • 表地・裏地 好きな布 それぞれ縦10m、横13cm

  • 眼鏡押さえ フェルトなど 縦7cm横8cm(普通の布で作る場合は縦か横は2倍)

  • 糸(本体用) 好きな色で

  • 糸(眼鏡押さえ用) 見える部分なので、生地と同色かアクセントになる色で

  • 縫い針、必要ならマチ針

ざっくりした工程は以下の通りです。


字面だといかつい感じですが、写真をご覧頂くと結構シンプルな工程です。

(1)本体部分を作ります

1.型紙を使って裁断します。

(1)表地に型紙を当て、下線を描き、縫い代5mmくらいで切り抜きます。 

(2)裏地も同様に切り抜きます。

切れました~!

<ポイント>
●型紙を置く向きに注意してください。
「右目遮蔽用」の場合、このように型紙を置いてください。

2.接着芯で補強される場合は、接着芯も切り抜いて接着します。

<ポイント>
●接着芯は必要?
私は使っていません。
接着芯程度で遮光性を追求しても仕方がないと思うので。
ただ、布が薄めの場合は、眼鏡の厚みでたわんでしまうので、使ってもいいのかなと思います。
●接着芯の代わりに布を挟んでもよい?
ガーゼなど3枚目の布を挟んだこともありますが、少し重くなるので、うちの敏感娘には不評でした。

3.表地・裏地それぞれの、「おさかなの口」にあたる部分を中表で縫っていきます。

<ポイント>
●糸が登場!
2つ折りにして、縫います。
ここは後に手を加えにくいので、本返し縫いか、細かめの波縫いなどでしっかりめに縫っておくとよいです。

縫い方が粗いと後々こうなるのだ

4.円錐形になった表地・裏地を中表に合わせ、周りを縫っていきます。

(左上)ここを基準に合わせて (右上)下部の直線部分を2cmくらい残して縫います
(左下)ぐるーっと縫って (右下)裏返しはこんな感じ


<ポイント>
●3で縫ったおさかな部分の口を縫い合わせる時は
アイロンで割ってもいいですが、手でうまいこと押さえたら何とかなります。
細かめに縫うとひっくり返した時にきれいです。

アイロンを出す時間が惜しい、手で押さえよう

5.縫い代部分の円周に切れ込みを入れます

写真撮り忘れたので別のアイパッチです

ひっくり返したときに布がヨレずきれいになります。
せっかく縫った糸まで切らないように気を付けてください。
縫い代が大きすぎる場合、ここできれいに散髪します。

6.ひっくり返し、返し口も縫い合わせていきます。

波縫いではなくコの字縫いかまつり縫いだときれいに仕上がります。

<ポイント>
●本体を縫う糸は表地に近い色の方がいい?裏地に近い方がいい?

(左)表地に合わせた場合、(右)裏地に合わせた場合。

お好みで。

7.本体部分 完成!!



(2)眼鏡押さえを取り付けていきます

8.型紙から切っておいたフェルトを当てて、両端を縫っていきます。

(右端)今回は波縫いですが、まつり縫いでもきれいです

<ポイント>
●できるだけ水平になるように

眼鏡を斜めにホールドしちゃうと、アイパッチ自体が負担になります。
とはいえ後で調整できるので、大きくずれなければOKです。

●本体の布が薄い場合、ちょっとだけたわませて眼鏡押さえを縫い付けます
あまりにもきつく眼鏡をホールドすると、反り返って隙間になります。

(黄色)眼鏡の圧で(赤矢印)方向に反り返る
 フレームの縦幅とほぼ同じ幅で縫い付けちゃったので


●フェルト部分に飾りを着ける場合、縫いつける前に飾りを付けます。
後からでも付けられますが、先に着けておいた方が作業が楽です。
デコアイパッチはこんな感じ。作り方の参考手順はこちら。他のデコ作品はこちら

涙のスカイプリキュア仕様

作り手としては限界までデコりたいのですが、ビーズとかビジューとか付けすぎるとバランスが崩れて眼鏡自体がずれるので要注意です。

●フェルトの眼鏡押さえを縫うなら3mmくらい内側で。
あまり端を縫いすぎると、使っているうちにフェルトが劣化してきて眼鏡押さえがはがれてしまうので要注意です。

●劣化が不安なら
縫った糸の上から端を「裁縫上手」や透明なネイルコートで留めておきます。最近はダイソーでもほつれ留め液が売っています。

●普通の布で作りたい時は
下記の手順です。

中表にしてひっくり返すと、少し出来上がりが縮むので、裁断時点で2〜3ミリ大き目に作る方がよいです。

12.取り付けたら…ハイ完成!

ヤッター! できたー!
苦手なのにここまで頑張った同志に惜しみない拍手をささげます!

今縫えたものが画像左になります。
ご希望でしたら、遮蔽性を高める工夫ページで紹介しているあれこれを施し、
本人の眼鏡やお顔と相談しながらフィットするように調整してあげて下さい。


私の場合、これを作るのに、子どもをあやしながら45分くらいでした。
ご検討を祈ります!

以下、参考になりそうな記事のリンクも貼っておきます。

「おさかなアイパッチ」遮蔽性を高めるための工夫

デコレーション付きアイパッチの作り方

https://note.com/megane_nannkome/n/nb8dee7afe56e

こんなやつです。


作りやすさや見た目をよくする工夫図鑑

デコレーションおさかなアイパッチ名鑑

失敗名鑑




最後に…以下宣伝です

3歳児健診で見つかり、治療を受けることになった経過を描いた絵本を作ってみたり(有料販売しています)、

簡単にできる布アイパッチの型紙を提案したり、

習慣化アプリ 「みんチャレ」で励ましあうチームを作ったりしています。

てはまた〜!