不同視弱視の治療でアイパッチ 5.モチベーションアップの工夫 搦手含む
こんにちは。近藤ろいです。
今4歳の上の娘は弱視治療をしています。「遠視性不同視弱視」といいます。
左目が強い遠視であまり見えておらず、治療をしなければ将来眼鏡をかけても視力が出ないかもしれない状態です。
普通の3歳児健診でいきなり発見されました。
毎日接している母親の私も見抜けなかったことで、申し訳ないやら焦るやら。
6~8歳が視力形成の臨界期とのことで、治療用眼鏡を常時かけ、家にいるときは健眼を隠すアイパッチ療法をしています。
このシリーズでは、アイパッチ治療の導入や動機付け、オリジナルの布アイパッチの作り方などをお送りします。
そして本日はモチベーションアップのための工夫を雑に語ります。
繰り返しやってくる「アイパッチ嫌」の波
我が家では保育園にいる間は眼鏡で過ごし、家庭で過ごしている間の2~4時間は布アイパッチをして過ごしています。
避けて通れないのは「アイパッチ嫌」の抵抗。
眼鏡は喜んで掛けています。掛けると見えるようになるからね。
ところがやっぱり、3日に一度は「アイパッチ嫌!つけない!」と言うことがあります。
しんどい。
たいてい事件が起きるのは、夫が出勤したのち、母親である私のみの時です。
「今日はいいよ」と言いたいけど、それを言ってしまったらずっと着けなくなるのではないか。
娘の視力が上がらない、という将来の大きな不利益を、私が作ってしまうのか。
なぜ私だけがいつもそれに直面しなくてはいけないのか。
という葛藤の中で、「嫌」というのもある意味成長なんだなと思えたのが前回の記事でした。
勇気が要る一旦退く戦法
「いったん退く」という戦法はすごく勇気が要ります。
でも私たちが必死で築いてきた親子の信頼関係は案外盤石で、「今はいいけど、15分後に尋ねてみるね」と言うと案外OKと言う。
このことを発見してからは、「嫌!」と言うなら、ちょっと様子を見てみようかなと、少しは思えるようになりました。
100%やらせなくては!という気持ちから「98%くらいでもいいかな」という程度ですが(笑)。
でも本当に「着けたくないからずっと着けない」の道に流れてしまっては困る。ということで、親として手を回すことにしました。
直接的な方法。
アイパッチをつけている子の動画を「この子も大変だよねえ」と一緒に眺める。
みるみるネットさんのメッセージ動画を一緒に見たのですが、これは即効性がありました。
(ありがとうございます)
アイパッチに装飾をする
もうね、正論でいっても「そりゃあ着けたくないよなあ」にしかならないので、
開き直って思いっきり遊ぶことにしました。
缶バッジとかでおしゃれにしたかったのですが、100円ショップのどこに売っているのかわからなかったので、飾りのついたヘアピンを着けることにしました。
これは手軽な上に娘もめっちゃ喜んだし面白がったのですが、大きいほどずれて落ちてくるという欠点がありました。
母も着けてみる…新しいデコアイパッチを作るぞ!
お母さんも一緒に着けてみる、というのもインターネットで見かけた方法です。
さっそくやってみようと思い、娘に一個貸してくれと言いましたが、
そう言われると惜しくなるのか「いや(笑)」と貸してくれませんでした。
でも大人なので財力で解決です。
作ればいいのです。
めっちゃプリティーで、「えっ、あれはプリキュア!?」みたいな、キラキラの飾りとかついているやつね。
これも効果はありました。
嫌がるのは嫌がりますが、3日に1回が10日に1回くらいに減りました(それでも嫌と言う時はある)。
次はどんなデコアイパッチ作ろうかな。
中ニ病感満載のデコアイパッチ作りたいです。
漆黒の羽とかついているやつ。テーマは"片翼の廃天使"ね。
ハロウィンが終わらないうちに材料だけ確保しておこうかなあ。
この、「デコアイパッチ楽しいぞ、誰かと見せ合いたいな」というウキウキは、次の記事で綴る「治療用眼鏡&アイパッチ友の会」爆誕のモチベーションにつながりました。
遠回りな方法
ちょっと脱線してきたので、遠回りな方法の方にうつります。
嫌なことでも頑張れるように、お楽しみを増やしました。
ウォーターマットを買い、そして飽きられた。
3coins夏のレジャーアイテム500円が、夏の終わりだったので7割引だったのです。
「あっこれ娘が好きそうなやつやな」と狙っていたので、さっそくゲット。
娘の定位置になりました。
ぷにぷにの感触がいいそうです。
感覚刺激を好みのもので満たしてやることは気持ちと行動の安定につながるそうです。
これでよし、と思ったら一瞬で飽きて、今は新しい毛布が感覚1位です。難しいなあ。
100均でビーズ通し、お箸の練習遊び、知育系のワークブックを購入
アイパッチ中のワークあるあるでよく登場するビーズ通し。
娘がしたがっていたので材料を揃えましたが、
それ以上に4歳になりたての子にとってはお箸の練習ゲームを喜んでいました。
知育系のワークも進んでやります。
どうも、「それをすること自体が楽しい」系ではなく、
「それがうまくできることで、プライドがくすぐられ満たされる」系の取り組みの方が娘のモチベーションをくすぐるようです。
ということで知育系もう一つ
自家製ひらがな読みカルタで遊ぶ
最上の知育は「何をするか」ではなく、
親が適切に子どもの発達段階と関心を見極め、本人の眉間が開くような経験のきっかけを生活環境の中に散りばめておくことだろう。
という気持ちでいたので、我が家では特に早期教育というものをしませんでした。
ひらがな然り。
あいうえお表をお風呂で読み上げさせる、という反復学習先取り知育よりも、
「おばあちゃんに物を送ってもらったらお礼状を母親が書く姿を見せる、本人が望むならふにゃふにゃ文字で一筆添えさせる」方に親子ともに惹かれたのです。
それでも4歳になると周りも読める子が出てきて、本人も負けじと覚えたがるようになりました。
そこで3歳頃に作ってお蔵入りしていたお手製カルタ?マグネット遊び?を引っ張り出してきました。
KFSTUDIOさんの「あいうえお表」をプリントアウトして、カルタを作りました。
「みかんの"み"はどれですか」とかやっていたら、30分は稼げます。
1文字3cm×2cmくらいの小さなマグネットなので、アイパッチ中の遊びにはぴったりかな?
満を持して反復学習をしたので、一気に読める文字が増えて、保育園でもカルタが取れるようになり喜んでいました。
もしいい取り組みがあれば教えてください!
色々試していますが、それだけもがいている、困っている我が家です。
そのうち取り組みの羅列はご紹介しますが。
単に「新しいおもちゃを買ってやるから我慢しろ」というのではなく、
気持ちが満たされた結果、アイパッチなんて屁でもないぜ!という頑張れる方の心が大きくなったらなと思っています。
アイパッチ嫌の波は何回か来ると思うので、また報告させてください。
そしてぜひ…
「うちではこんな取り組みをして喜んでいますよ」というものがあれば、教えてください!
明日はみんチャレチームの紹介です。