プログラム?思考?そもそもって?
先日、J-WAEの朝の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」を聞いていたら、ゲストの方がプログラミングや思考方法について語っていたのだが、40代、文系思考がべったり染み付いてしまった自分には「?」が多くてなんとも腑に落ちなかった。
J-WAVE TOKYO MORNING RADIO | J-WAVE | 2020/01/15/水 06:00-09:00 http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20200115083154
まず、この方がおっしゃっていたのは「プログラミング≒論理的思考」ではないそうな。学校でプログラミングの授業が始まるそうなんだが、プログラミングは、物事の手順を学ぶものらしい。その方法を上梓した本ではペヤング ソース焼きそばを例えに説明しているそうなのだが、その中では、「カップ麺を食べたい」という時に、「ペヤング ソース焼きそば」という結論に至る議論を行うことが「論理的思考」に繋がるのだとか・・・ムムム?
そして、そのあとでできたのが「そもそも」で見つける解決方法の糸口・・・何か問題解決をする上で「そもそも」ということを突き詰めていけば問題の本質にたどり着く。そして、その問題の本質にたどり着く過程が論理的思考。ここでナビゲーターの別所さんが「そもそもラジオって・・・」というキラーパスを出した!それに対してゲストの方は「それを考えると、そもそもラジオが伝えたいことが見えてくる」とおっしゃっていた。うん、それはそうなんだけど、その現場に少なからず携わっている人間としては、それが見えたところで、何か問題が解決できるかというと、それはないのだろうなと思った。色々なモノ・コトが複雑に絡み合い、多くの人が関わっている状態になったものを、解体、リビルドすることはかなりの痛みを伴う。そのリスクを取れるのか・・・かなり極論になってしまうように聞こえるのだ。
例えば、この方の考え方で「環境問題」を解決しようとすると、最終的には「そもそも、人間が原因じゃね?」ということに行き着いてしまわないだろうか(これ、本当に極端な例えです!)。もちろんこのゲストの方も「論理的思考」だけで全ての問題が解決する、とは思っていないと思いますが。
そういえば、サッカー日本代表U-23がアジアカップでまさかの予選リーグ敗退の憂き目にあった。ネットの記事を見ると、選手自身の力量、代表招集の多さ、森保監督の監督としての質、兼任監督として森保監督をチョイスしたJFA田嶋会長、技術委員会、日本サッカー協会そのものにまで言及する記事があった。では、ここで「そもそも」理論で紐解いてみよう。
予選リーグ敗退のそもそもの原因は → 勝てなかった → そもそもなぜ勝てなかった → ・・・・ここで、勝てなかった原因が複数に分岐してしまうことがわかった。主な理由は前述のようなものが挙がってくるだろう。つまり勝てなかった問題は、複数にまたがっているということなのだろう。選手の育成・強化、選手のチョイス、選手の組み合わせ、監督の人選、協会の体制などなど、これらを同時に改革していかなければならない。また、協会とつながりのある企業の影響力が本当にあるのかどうかは分からないが、もしそういったものがあるのであれば、その辺りも考えていかなければならないだろう。と書いてみたものの、一朝一夕で変えられるものではない・・・
この世には色々な「問題」がすっ転がっているのだが、その全ての問題が0/1で解決できるものではないということなのではないだろうか。論理的思考によって問題は見つかったとしても、その問題をどうやって解決するのかは、一概には言えず、100通りの問題があれば100通りの解決法があり、しかもその問題に関わる全ての人が納得できる解決方法というのは、そうそう見つからないだろう。かといって問題を放ったらかしにすることも出来ないのだが。
話は戻って、ラジオでの別所さんが、僕と同じように、ゲストの方のお話が腑に落ちていないようだったのが、印象的だった。